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森と林業の本

2024/07/19

林産物貿易の思い込み打破

今月のモクレポより。

モクレポ~林産物に関するマンスリーレポート~ 

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特用林産物の輸出額推移。つい椎茸などキノコ類だと思ったら、実は圧倒的に非キノコ類の方が多かった。
では非キノコの特用林産物とは何か。

ロジン(松脂)が対前年同期比116%、植物性ろうが143%、テルペン油が213%。2024年1~5月の輸出量は994トンで、対前年同期比106%。主要な輸出先では、中国が対前年同期比134%、韓国が78%、米国が157%となっている。

ほとんど意識しない林産物であった。

2023年の生産量で見ると、食用きのこ類の生産量は43万3,035t(対前年比94.3%)。たけのこの生産量は1万6,611t(対前年比76.2%)。木炭の生産量は1万4,214t(対前年比119.6%)となった。木炭以外は、どんどん減っている。

 

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こちらは品目別、木材輸入量。

合板はインドネシア、マレーシア、ベトナムで大半だが、ほか丸太、製材、集成材は、ヨーロッパにカナダ、アメリカが圧倒的。ロシアが今も結構あるのは笑えるが、今や木材資源の輸出国は欧米中心である。合板も過半が国産だから、熱帯産材製は随分縮んだ。

こうして、「なんとなくの思い込み」は破られていく。

 

2024/07/14

林業遺跡・幻の軌道と随道

紀伊半島は山深く秘境のイメージから、人の手が入らぬ原生林が多くあるように思われている。

だが、むしろ古くから人が入ってきた土地のようだ。一つは修験道だが、もう一つはやはり林業。それらは実は戦後まで現役だったところが多いのに、今はほとんど忘れられている。

その一つを探して下北山村の某川の上流部に分け入った。

実は、比較的大きな製材所もあったらしい。そこにはトロッコ軌道も敷かれて切り出した木材を製材しては運び出していたらしい。その跡を探したのだが……。

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こんなエメラルド色の淵が続く。ああ、ここに飛び込みたい……と思ったのだが、泣く泣く自重した。しかし、ここで夏の休暇を送りたいものである。(ちなみにキャンプ禁止。ものすごいゴミを捨てて行ったキャンパーがいたらしい。)

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ふと気づくと、山の中に巨大な石積み。この上はトチノキダイラと呼ばれる平坦地で、そこに製材所があったのではないかと睨んでいる。古びた鉄とコンクリートの道がある。腐りかけているので通るのは危険だったが。しかも、これだけでない。

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ついに発見。この上の穴こそ、上流部から丸太を流した随道らしい。川は滝があるので、トンネルを掘ったようである。しかし、丸太を流す、つまり管流し用の随道なんて、すごい林業遺跡ではないか。筏流しだけではないのだ。そしてこの崖を落としたの? 当時は滝壺があったのかもしれない。どういう仕組みだったのか。行きてえ。確認してえ。。。
が、そのためには落差30メートル級の垂直の壁を登らねばならん。トロッコ軌道の道は、途中で崖崩れにあって消えたらしいので遠回りしても行けるかどうかはわからない。今回は泣く泣く。。。しかし、丸太を流すためのトンネルを掘っていたというのは日本の林業史上も特筆すべきではないか。

実は村には、ほかにも管流し用トンネルはあるそうだ。

誰か、これら林業遺跡を探検して、林業遺産に認定されるべく頑張らないか?

 

でも、勝手に行かない方がよいよ。沢登りできる技術と装備があったほうがよいし、何より最近はクマが出るそうだ(> <;)。

2024/07/07

輸入すべきは丸太か製材か

日経新聞にこんな記事。

東京・新木場の海に映る木材流通の課題 輸入丸太9割減

木造建築の資材などに使う丸太の輸入が減っている。海外の環境規制や製材品への移行、国内の建設市場の縮小といった要因が絡み合い、最盛期の1970年代に比べ9割減った。丸太流通の縮小と並行して製材所も減少し、国内の木材産業にとって新たな課題になっている。

林野庁の木材需給表によると、2022年の丸太輸入量は21年比6%減の362.8万立方メートル。戦後の復興期に住宅新設や公共施設、電柱敷設などに木材が必要となり、使い尽くされた国内の森林資源の代わりに供給を支えたのが、米国産などの輸入丸太だ。1973年の丸太輸入量は5248万立方メートルに達していた。

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減少したのは、木材生産国が丸太輸出を規制してきたこと。また皮むきや切削などの技術と手間を考えると、海外で加工済みの木材を輸入するほうが効率的。そして国内の木材需要全体の減少。この3つを理由に挙げている。

別に異議はないが、ふと思い出したのが、私が1996年に出版した『「森を守れ」が森を殺す!』の記憶。この執筆のために、東京・新木場だけでなく各地の輸入業者などを回って話を聞いた利のだが、文献を漁ったのだが、ここでわかったのが、歩留りという問題だ。

Photo_20240707125502新木場も製材品ばかり

とくに南洋材の輸出元(マレーシアなど)の製材や合板製造では、歩留りが40~45%。ところが国内では65%を超えていた。つまり、木材の有効利用をしているのは日本だったという結果が出たのである。ならば、日本が丸太を輸入して、全部製材した方が森林伐採量は減るのではないか?

当時、ボルネオなどでは、伐採した木をそのまま捨てている現場が少なくなかった。伐採したものの、中が空洞だったりして使えないとしたのだ。それに比べて日本では、製材屑もそれなりに利用していた。日本は、合板用の場合、最大82%を達成していた。

単純に考えればそうなる。

果たして、あれから30年近くが経って、現在の状況どうなのか。今も輸出している国々の製材技術は低いのか。もしかしたら進歩を遂げているかもしれない。そもそも輸入するのは欧米が増えた。逆に日本は高いままなのか。記事には製材所も減ったことが記されているが、技術も手間もかけられないと、今や日本の製材では歩留りを落としているかもしれない。

いまさら、ではあるが、木材輸入量・国産材生産量だけでなく歩留りの視点も忘れないようにしよう。

 

2024/06/22

[絵葉書]管流しと台湾の巨木

かつて川を使って原木を運び出す場合、筏流しが行われたことはよく知られているが、その前に管流しがあった。

ようするに丸太をそのまま1本ずつ川に流す方法だ。そして下流で拾い上げる。ときに堰を築いて、貯めた水で一気に流すことも行われたらしい。筏を流すには河川の幅と水量が必要だし、途中でぶつからないように岩などを除く河川整備も必要となる。その点、管流しは簡単な方法なのだが、意外と画像では見たことがなかった。筏流しは画像・動画が残されているのに。

そこに友人のカメラマンが昔の絵葉書を発見。画像をいただいた。

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山形県温海川の管流し風景らしい。なんと、バラバラで打ち上げられている。そうか、これを拾い集めるのも大変だろう。途中で折れたり丸太の表面も傷つくことも少なくないはずだ。

実は管流しの最中に、丸太を盗まれることもよくあったようだ。こうして予定外のところに打ち上げられたら勝手に盗む輩もいるだろう。どちらにしても、岸辺から運び出すのが大変だろうが。

もう一点。

こちらは台湾の阿里山の巨木。

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ざっと直径5~6m。凄まじい巨木だ。土倉龍次郎が明治時代の阿里山で撮影した巨木林の写真でも、ここまで太いのはあまりない。
写っているのは伐採する人だろうか。とてつもなく長いノコギリを使っている。こういうのをドンドン伐ったのだろうな。

台湾の巨木林も見たいと思っているのだが、阿里山は伐り尽くしたらしい。検索してみると、巨木と言えるもので保護されているのは3,40本ぐらいしか残っていない。それも、写真ほど太いかどうか。

それにしても、戦前は今ほど写真機が普及していないだけに、一般人や現場で働く人自身が撮影するのは至難だ。それを記録するきっかけというか手段としては、絵葉書作成が担っていたのだと思わせる。

 

 

2024/06/08

推進するのは、疎植林業?

あまり知られていない(笑)が、今年の森林・林業白書が公表された。

令和5年度 森林・林業白書(令和6年6月4日公表) 

特集が花粉症なので、ほとんど興味がわかない(-_-;)。

それでも「森のようちえん」を取り上げているところなどひっかかりはあるのだが、詳しくはまた読もう。

今回目に止まったのは、第2章の「林業と山村」の中に「新しい林業」とその新技術について施業法を取り上げているところ。

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こうした方向をめざしているということか。一目で感じるのは疎植したいのだな、という点。そして早生樹・エリートツリー苗などで木を早く育てようという魂胆か。

まあ、そんな林業もあるだろう。が、全国画一的に広めるなよ、と言いたい。そして、もっと過去を見ろ。温故知新で事例はある。

すでに紹介したが興野文書というのがあり、栃木県にあった黒羽藩の林業技術を記した「太山の左知」が林業遺産にも指定されている。

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これは、疎植の技術だ。2間、つまり4メートル間隔で植えるというから、1ヘクタールあたりは625本。今なら超疎植扱いだろう。そして樹下植栽しろとか、なかなか面白い。わざわざ吉野林業を視察したうえでの結論だったようで、吉野の密植をやらない、反面教師にしたのか。

これで早く、太く育てるどいうのだ。

興野家文書と林業技術のアレンジ 

黒羽にあったもう一つの林業

今は消えてしまった幻の林業技術だが、なぜ消えたのか。どこに無理があった?疎植だからかも?

ほかにも京都ではヘクタール500本植えもあったし、各地で疎植をしていた。それが密植に変わっていったのはなぜ。

やみくもなに再び疎植を目指す前に、過去の検証をやってほしい。

 

2024/05/29

カナダ林業の実情~ブリーフィング

森林学者 スザンヌ・シマード氏(『マザーツリー』著者)と、同じく生態学者レイチェル・ホルト氏が来日して各地でシンポジウムなどを開いているが、本日はメディア・ブリーフィング、つまり記者会見を開いた。私は、オンラインで参加。

内容は、「カナダの知られざる森林破壊/原生林伐採の実状」などで、多分、シンポジウムと同じだろうと思うが、当然ながら質疑応答がついている。私は勇んで臨んだのだが……。

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内容は、カナダの知られざる森林破壊の実状と、同国の森と大きな関わりを持つ日本の「木質バイオマス発電」の課題などである。
まあ、ここで解説するより説明に使われた画像の一部を見てもらえばわかるだろう。

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なるほど、日本の盗伐・皆伐地も真っ青、の皆伐ぶり。1カ所何千ヘクタールなのだから、さすが大陸的だ。(と感心してはいけない。)ここの原生林の大木がペレットになっているわけである。

私が質問したかったのは、これで違法にならないのか、カナダの法体系はどうなっているのか……といったことなのだが、オンラインで割り込むことになれていない私は、会場の記者の勢いに圧されて、のほほんと聞いているだけ(^^;)。
ただ、だいたいのことはほかの質疑でも理解できた。

簡単に言えば、この舞台はブリティッュ・コロンビア州なのだが、伐られているのはほぼ州有林で州の許可を得ているわけで、原生林を伐ってペレットにしても法律違反ではないらしい。州当局、いや国だって認めているわけである。
だから「盗伐」「違法伐採」と呼べないのかもしれない。それでもEUのて森林破壊防止規則EUDRに抵触しないのか、と質問したかったのだが……。

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これが木質ペレットの生産量と輸出先。日本が圧倒的だ。ほかイギリスと韓国が多い。せっかくだから日本の木質ペレット輸入量も林野庁の資料から見せておこう。

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実はこの話題は、『盗伐 林業現場からの警鐘』にみんな書いてある。知りたい方は、本を手に取ってほしい。

その点からすると、新規の情報はなかったのだが、ようやくカナダやアメリカ、さらに言えば北欧などヨーロッパは環境問題に敏感で、厳しく対応している……という日本人にありがちな欧米信仰は崩れることがわかるだろう。
私的には『フィンランド 虚像の森』に続いて北米神話も壊れた気分だ。

よく現場主義というが、本当に記者連中は林業現場に足を運んでも気がつかないの? と聞きたい。

世界中の林業は、みんな自然破壊をしているのさ、自然を破壊していない林業なんて地球上に存在しないのさ、という結論になりそうだ。

 

2024/05/16

遵法精神がない業界~森林組合の犯罪

盗伐 林業現場からの警鐘』の7章に「遵法精神の欠如と事なかれ主義」という節を設けた。

ようは林業界、それに木材業界は遵法精神が弱いということを記した。それが盗伐につながっていると。

異論が有ったら、おおいに声を上げてほしい。そして記事に書いた事例を否定してほしい。私も受けて立つ。

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まあ、こんな本を出しているからなのかどうか、時折チクリメールが来る。今回も来た。

それによると、某梨県の某森林組合は、森林所有者に無断で架空の契約書を作成し、偽造した経営計画委託契約書を自治体に提出して造林補助金を取得しているという。当然ながら経営計画の契約内容も、まったくのデタラメである。そのことに気付いて組合幹部に報告すると、「みんなやっていること」とたしなめられたそうである。

さらに盗伐もしていて、その丸太を市売りして代金をせしめているし、その丸太を加工して商品づくり(つまり元手ゼロ)もしているそうだ。組合の横領額は1億円を越えている。そうしたことを発見して訴えたが、すべて口をつぐんでいる……。

こうした告発が私の所に来ているのだが、不思議なことに、そのメールに返信しても「送信エラー」が出た。つまり送れなかった。メール本人の名前もわからない。このチクリ内容が正しいのかどうかは、奈良にいては調べようがない。

さて、どうするか。こうした案件は、裏取りが非常に難しいうえに、距離的にも私が追跡して調べるのは無理がある。地元のマスコミ、ジャーナリストが動くべきだろう。もし、やる気がある人がいるなら連絡をほしい。メール先とは途切れているが、調べるヒントぐらいは紹介できる。

 

ちなみに、この手の話、ここ一カ所だけではないからね。ほかにもいっぱい私の手元には寄せられている。森林組合や林業事業体だけでなく、木材業界も一緒。補助金詐取に産地偽装、樹種偽装、製材寸法でたらめ、さらに木材の束に「あんこを詰める」話、そして緑の雇用不正まで。全部追求したら、日本で合法の林業事業体はなく合法木材も存在しなくなるかもしれない。

拙著の中でも、冒頭の節以外にも各所に散らばって事例を紹介しており、「遵法精神の欠如」を証明している。ここだけでも読む価値あり(笑)。

ほとほと、日本はどこも裏金まみれだなと思う。

 

 

2024/04/16

森を金に換える「生物多様性クレジット」

放置林が増えている理由は、1にも2にも森から利益を得られないからだろう。だから所有者は、森を管理する意欲を失う。

ここで利益を得るというのは、日本ではほとんど「木材生産」しか頭にない。木材価格が下がり、需要も落ちているし、木材として使うには数十年も育てなくてはならない。だから、期待できないのは仕方ないだろう。

そこで新たな森の活用法を見つけなくてはならないのだが……一部にキャンプ場などもあるが、最近注目されているのが、Jクレジット(カーボンクレジット)。つまり二酸化炭素の排出権取引であり、森が吸収する二酸化炭素を商品とする考え方。日本では低調だが、上手くすれば金になる。考え方としては、かなり広まった。

私は、もう一つの考え方として、生物多様性を金に換えるシステムが広まらないかと思っている。

その一つが、環境省が売り出し中の「自然共生サイト」。30by30、つまり陸海の30%を2030年までに保全するという国際公約を達成するために、生物が多様な民間の土地を認定する政策だ。

基本的に一斉林で行う林業地には関係ないように思えるが、そうでもない。ある程度大きな面積の森林所有者の場合、すべてをスギやヒノキの人工林に変えているわけではなく、一部、たとえば1~2割は天然林であることが多い。河畔や尾根筋などに広葉樹を残した森がある。そこを自然共生サイトに指定してもらえないだろうか。

今のところは、指定されてもイメージ向上にしかならないが、近く環境省は税制を変えて固定資産税や相続税などで優遇措置を設ける予定だ。そうなると、面積によってはそこそこの金が浮く。

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あるいは林業を続ける気持ちのない山主が、そのまま放置するのではなく、その山で自然再生活動をすると、その活動を認定する制度がつくられた。これは2025年度から施行されるが、そうすると認定証を発行されて、企業などから寄付を受けられる。再生が上手くいって、生物多様性をキープできるようになれば、それを自然共生サイトに認定される可能性が高まる。

こうした自然を守る活動と、その結果生まれた自然豊かな土地をクレジットにして、どこかの開発計画(自然破壊行為)と相殺する。その代わり開発計画者は、自然保全者に金を払う。これがクレジットだ。

これが「生物多様性クレジット」である。

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国は3月末に「ネイチャーポジティブ経済移行戦略」を発表した。生物多様性を増やす(ネイチャーポジティブ)ことを経済活動につなげる戦略だ。企業や金融機関、消費者の行動を変えて自然を保全する経済に移行するビジョンと道筋を示した。環境省の言葉によると「自然への対応が、企業の株価向上や株価純資産倍率(PBR)改善につながる」。

すでに世界的には「自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)」の枠組みがある。ようするに自然への対応を情報開示し、ESG投資を呼び込む発想だ。これで株価向上も狙うのだ。

木材生産だけではなく、二酸化炭素吸収と生物多様性創生の2本柱で森から金を稼げたら、これも新たな林業、環境林業にならないかね。

 

 

2024/04/07

G空間情報のオープンデータ化!

あまり目立たないが、今年度より森林情報のオープンデータ化が全国規模で始まる。

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林野庁は2024年度から、都道府県が持つ森林資源や地形情報のオープンデータ化を支援事業を始める。民間企業が技術開発や森林投資に前向きになることを狙っているようだ。情報提供のプラットフォームの整備も検討しているとか。

具体的には、自治体などが行う航空レーザー計測による森林情報(森林の標高や傾斜、樹種など)を国や自治体、企業などが所有する地理空間情報を提供している「G空間情報センター」に掲載する。こういう組織があったのだね。Gとあると、ついゴキブリ?いやゴジラだ!と反応してしまうのは、頭がおじさん化しているのだろう。。。。

実は,昨年10月から森林データが比較的整備されている栃木、兵庫、高知の情報をモデル的にG空間情報センターに公開していたそうだ。すると企業や個人が閲覧している傾向が強く、地域別では東京都や大阪府からのアクセスが多かったという。つまり利用したい人・機関はわりといるのだ。

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イメージ的には、こんなことができるようになる。森林情報だけでなく、さまざまなデータも組み込みそうだから、面白そうだ。まあ、私が何か使えるかと言われれば困るのたが。

 

2024/03/13

木質ペレット製造は、合法なのか

昨年の木材輸入統計を見ていた。

昨年は頭打ちだったようだ。品目別輸入量で見ると、前年比で、丸太が81%、製材が68%、合板が72%、集成材が63%。ただし木質ペレットが132%と急伸している。

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ペレットを輸出しているのは、ベトナムとカナダ、アメリカで大半を占める。そこで思うのだが、これらの国の木質ペレット生産は、本当に合法なのか。

一応、カナダもアメリカも残材や端材、枯れ木を使って製造すると言っているが、その膨大な生産量をそれで賄えるわけはない。実際、現地からは森の木を全部伐採して、それをペレット工場に運搬しているそうである。これでも、合法になるというのは、どんな法律なのか。(ベトナムも同様だろう。情報は持っていないが)

 

おそらく、全森林の成長量に比して、伐採量は小さいから森林破壊ではない、合法だというのだろうけど、そこにも異議がある。

森林成長量の計算方法が相当いい加減だというのだ。また保護区の定義もあやふやにしていると。これで成長量より伐採量が少ないと言えるのは「神がかり的林業」をやっているからだと揶揄されている有様だ。

 

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これは地球・人間環境フォーラムに提供されたカナダの写真だが、見渡す大地が見事に皆伐されている。これもペレット用の伐採だという。

合法なのか違法なのか。これは当国の法律と突き合わせないと答が出づらいが、少なくても森林破壊をしているのは間違いない。

カナダの木質ペレットは、日本だけでなく、イギリスや韓国にも大量に輸入しているという。つまり怪しい自然破壊木材は、世界中を巡っているのだろう。

これはEUDR(EU森林破壊防止デューデリエンス)に抵触しないのだろうか。イギリスはEU加盟国ではなくなったが、準じているはずなのだが。

『盗伐 林業現場からの警鐘』では、こうした海外の違法伐採、違法木材の動向にも触れている。

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