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森と林業と田舎の本

2022/01/18

『虚構の森』重版出来!

トンガ王国沖の海底火山フンガ・トンガ=フンガ・ハアパイの噴火。

実は昨年末からこの火山は噴火していて、私はそれをネットで確認しつつ、このことをブログで書こうか、どのように書くか迷っていた。ほかにも環太平洋各地で噴火が多く起きていると確認したからだ。日本でも福徳岡ノ場のほか、諏訪之瀬島や硫黄島で噴火していた。ほとんど報道されなかったけど。

だが、結局他人事になりそうで、途中で止めた。まさか年が明けて津波まで伴う大噴火になるとは思わなかった。

こうした火山噴火を取り上げて、莫大なCO2を排出したから、これまでの温室効果ガス削減努力が無駄になったねと冷笑したり、あるいは粉塵が大気圏を漂うことで日射が遮られ寒冷化が進む、冷夏になったらまた米不足になるかもとか。ネットには、さっそくそんな記事が出回っている。私も書こうとしたものの止めていたのに、今回の大噴火であっさり書き散らす連中が出てきたことにモヤモヤする。ただ巨大火山噴火は、気候変動を加速するのは間違いない。

一方で、トンガの人々の状況はどうだろう。全土が被災しただろうから、いわば日本沈没に匹敵する大災害だ。しかも、噴火が今回で終了するとも言い切れない。噴火による火砕流はなくても、津波のほか火山灰被害がどこまで広がるか。

地球環境を語るとき、どうしても話は大きくなるのだが、どこに視点を置くかは最大限の配慮を。そして多様な視点と冷静な俯瞰を。

金子みすゞの「大漁」の詩を思い出した。

朝焼け小焼だ、 大漁だ
大羽鰮(おおばいわし)の 大漁だ。

浜は祭りの ようだけど、

海のなかでは 何万の、
鰮(いわし)のとむらい するだろう。

 

なお、『虚構の森』の重版が決定した。タイトルでそう書いたのに、本文で記すのを忘れるところだった(笑)。

どうか、視点をたくさん持つためにも応援よろしく。


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2022/01/16

Y!ニュース「林業が衰退したおかげでスギ花粉は……」を書いた理由

Yahoo!ニュースに「林業が衰退したおかげでスギ花粉は少なくなった!?」を書きました。

だいたい新春になると、Yahoo!ニュースに花粉症関係の記事を書くのが定番化しているのだが、今回のネタは『虚構の森』から。

実は、『虚構の森』には、1章を割いて花粉・花粉症関連の異論を集めているのだが、

第5章 花粉症の不都合な真実
1.造林したからスギ花粉は増えた?
2.枯れる前のスギは花粉を多く飛ばす?
3.スギを減らせば花粉も減る?
4.舗装を剥がせば花粉症は治まる?
5.花粉症はスギがもたらす日本だけの病?
6.マイクロプラスチックは花粉症より危険?

その中でここで書いたことにも触れている。どちらかというと、「死ぬ前に子孫を残そうとするなんて有り得んだろ?」ということを書いているのだが、その時に気づいた。現在のスギ林は間伐不足で不健全だというのなら、本来なら生産しているはずの花粉量よりかなり少なくなっているんじゃね? と。つまり、下手に森林整備渡河しない方が花粉症対策になる。

今回は、その点をクローズアップしたというわけ。

これで間伐補助金が減らされるかもなあ(^^;)。

 

 

 

2022/01/13

東京ビッグサイト、行き損ね

2月1、2日、東京ビッグサイトで「モクコレ」こと、WOODコレクションが開かれる、予定だった。
私はメインステージ上で講演する、はずだった。

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あああ、コロナ禍のオミクロン猛威のおかげでオンライン開催だけにするという連絡が来たよ。。。。せっかくビッグサイト見学を楽しみにしていたのに。木材産業関連の展示も久しぶりに目にできるかな、と思っていたのに。

幸い講演は残り、こちらもオンラインで実施する予定だが、なんだか味気ないのお。ちなみにタイトルは「『絶望の林業』から『希望の林業』へ」だったのだが、オンラインだと 「絶望」ばっかりしゃべってしまうぞ(笑)。2日の午後13時~予定(要確認)。

何が悔しいって、多数来場するイベント会場なら、本を販売できたのに、ということ。オンラインでいくらしゃべっても、それで講師の本を買おうと本屋に足を伸ばしたり、ネットで検索する人はそんなに多くない。それに会場なら、多少の割引もできたのよ♡

私は、あくまでライターであって書くのが仕事で、人前でしゃべるのは副業のつもりだ。講師になったと喜ぶ感覚はない。講演も本を売るための布教だよ(笑)。同時に講演などを通じて普段行かない地域に足を運び、会ったことのない人に出会うことは、次の執筆活動に役立つ。でもオンラインは、そんな役得?もない。一方的に話すだけではなあ。

実はモクコレが終わったらすぐに奈良で会議があるはずなのだが、こちらは開催できるか。この会議、2年前に予定していたものだったのだ。ようやく再開の動きだったのに。
せっかくだからモクコレのオンライン展示会のお知らせをしておく。そのうち窓口もできるだろう。

●オンライン展示会
2022年1月18日(火) 10時から2022年2月15日(火) 17時まで

ところで、今日はもう一本メールが。

FORESTRISE2022(第3回次世代森林産業展)は2022年9月14日(水)~16日(金)に東京ビッグサイトで開くとのこと。

半年遅れで東京ビッグサイトに行けるかなあ。あ、こちらで講演する予定はないよ、今のところ。

 

2021/12/17

Y!ニュース「パーム油は悪か。…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「パーム油は悪か。人類の油脂依存症に目を向けろ」を執筆しました。

年内にもう一本、虚構ネタをアップしたいな、と思って選んだのがこれ。というだけではない(^o^)。

たまたま英語の「Our World in data」というサイトを見たのだ。そこに「Palm Oil」という項目がある。これがなかなか含蓄がある。パームオイルに関して、細かなデータが載っていたのである。オープンアクセスらしい。ぜひお読みすることをお勧めする。あ、もちろん機械翻訳ねv(^0^)。

ただ、このネタは『虚構の森』でも取り上げているから、あえて言えばあとづけ確認である。そういやYahoo!ニュースの自著紹介欄も新刊に変更をお願いしなけりゃイカンな。

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こんなグラフも豊富。使おうかと思ったが、写真で埋まってしまったので、ペンディング。

2021/12/10

Y!ニュース「…木を燃やして脱炭素という虚構と欺瞞」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「ありえない!木を燃やして脱炭素という虚構と欺瞞」を書きました。

これ、以前から書いたり発言していることなのだが、その場合は「伐採搬出に使う化石燃料」「輸送に使う化石燃料」、あるいは燃料調達によって破壊される森林の生態系……などに焦点を当てがちだった。しかし、根本的にバイオマス発電は二酸化炭素削減に役立たないんじゃないの、という点にクローズアップしてみたものだ。

ここには記事に書ききれなかった分を補足したい。

現在指摘されているのは、ホットハウス・アース理論である。地球上の平均気温が1・5度以上上がると、連鎖的に気候変動が起きて、もはや後戻りできないティッピング・ポイント(臨界点)を超えてしまう、というものだ。そうなると、いくら二酸化炭素の排出を減らしても、もう温暖化は止まらないし、気候危機が拡大する一方になってしまう。北極や南極の氷も、シベリアなどの永久凍土も溶ける。メタンが発生するので、温暖化はもっと進む。海流のルートも変わってしまい、深層流が消えて季節のバランスが崩れる。気候もガラリと変わる。アマゾンに雨が降らずに草原か砂漠になるかもしれない。

もし平均記憶がプラス4度になったら、地球上は灼熱地獄になるらしい。人は住めるだろうか。。。。

科学者たちがこうした指摘をしたことから、世界中の政治家もさすがに焦って、2050年までにカーボンニュートラル、つまり二酸化炭素の排出を実質ゼロにしなくてはならない……と訴えてCOP26で協定が定められた。しかし、信じない政治家も多いし,守る気のない国も多そう。

が、肝心の二酸化炭素の排出をプラスマイナスゼロにする方法として、バイオマス発電(世界中の再生可能エネルギーの約7割を占める)を推進しても、全然ニュートラルにならないじゃん、と思うのだ。(なぜか東京弁)

2030年まで9年、2050年までとしてもあと30年ないんだよ? 木をどんどん伐採してどんどん燃やせば、二酸化炭素の排出量は増え、森林が光合成で吸収していた二酸化炭素の分も減らない。理論的に回復するのも30年どころか60年以上先。つまり見せ掛けの削減は成功しても、大気中の炭素量は全然減っていない、ことになりかねない。その前にティッピング・ポイントを超えたらどうするのよ、とグレタさんなみに心配しているのだ。

もはや神頼み。魔界の森に行って拝んでこよう。

今どき世界中で増えている火山の噴火に頼るしかないかも。噴煙の微粒子が地球のオゾン層まで達して地球を覆い尽くせば、太陽光を遮って温室効果ガスを相殺してくれるかも。そして寒冷化が始まるよ……。まあ、その時は別の気象災害が頻発するだろうけど。

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魔界の森の王。

2021/11/29

『虚構の森』のサイト公開

私は、自分のホームページを持っている。いまさらだが。結構、内容は多岐にわたる。

最初は遊びだったので仕事の話は絶対に書かないぞ的な意気込みだったのが、徐々に仕事紹介ページも作り出した。そこで大きく二つに分かれている。「森林ジャーナリストの仕事館」と「安楽椅子探検家のヴァーチャル書斎」である。さらに日誌もあるのだが、今はブログに譲って、こちらは生駒ジャーナルに衣替えしている。

もう20年近く続けているが……まあ、今では更新も年に一度ぐらいに(^^;)。

それも自身の本を出版したときに付け足す程度。

というわけで、『虚構の森』のページを作りました。

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表紙カバーのほか目次などはもちろん、「はじめに」を全面公開した。また各章の扉になる部分もイラストとどもに全面公開!

ちなみに「はじめに」は、一応前書きなのだけど、実は本文と独立した記事である。それは「後書き」も同じで、ボーナスとラックみたいな、いや別の話題を選んでいる。

この本は「はじめに~森を巡る情報の「罠」 」と「終わりに~行列の後ろを見るために」を読んでおけば本文は別に読まなくても……そんなことはない、絶対ない。多分ない。ないと思うよ……(^^;)\(-_-メ;)。

ともあれ本書を手にとるきっかけになれば幸いだ。

 

2021/11/26

Y!ニュース「地上権が消える?分収造林裁判で…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「地上権が消える?分収造林裁判でびっくりの判決」を執筆しました。

実は、この裁判の判決に関して某新聞社からコメントを求められたのがきっかけだ。その際は一般論としての分収造林の問題点や、山主の思い、逆に公社側の事情などを語ったのだが、そこで知ったのが判決理由にあった「契約が切れたら地上権も切れる」という裁判官の指摘。

これ、法理論上はどうか知らないが、これまでの林業慣行に大きな影響を与えるのではないか、と思ったのだ。もしかして、裁判官は立木法を知らなかったとか(笑)。

この判例が、全国に広く知れ渡ったら、林政が大きく動くきっかけになるかもしれない。ここで拡散しよう\(^o^)/。

 

ちなみに私自身は、今回の判決は絶妙な按配だと思っている。
山主からしたら、何十年も自分の山を占拠されたままで、何の利益も上げられない公社には愛想が尽きているから返してほしいのはわかる。しかし、公社が返すために造林地を皆伐しても、赤字が出るだけで利益は生まないだろうし、何より跡地が無残だ。はげ山にして返されても喜べない。再造林もできるかどうか。

そこで立木と地上権を山主に無条件で渡すことで、少なくてもはげ山にはならずに環境的にはよろしい。公社は隠れ負債が表に出るものの、それは造林コストであって伐採によるコストはかぶらなくて済む。この際だから、一気に清算に乗り出してもいいんじゃないか。公社の負債はほとんどが自治体の負債となるだろうから、トップの首は飛ぶだろうけど。。。
山主は、結局利益は得られなかったものの、自分の山として今後の運営を考えられる。もしかしたらチャンスをつかんで利益を出す山の使い方があるかもしれない。意欲とアイデア次第だ。

ある意味、今後が楽しみである。

 

 

2021/11/24

『虚構の森』第六章の扉

いよいよ最後まで来てしまった。でも、昨夜まで旅に出ていたから、あんまり実感がない(> <;)。

訪れたのは栃木と群馬。奈良から栃木、群馬……て何の共通点があるか。それは海無し県であること。高い山も見てきたし。美味しいのは、蕎麦とコンニャクであった。

さて、いよいよ本丸のSDGsに喧嘩を売る(笑)。ここのテーマだけで1冊になるのにもったいない(⌒ー⌒)。
ただ森林からは少し離れたテーマもあるが、デザインも人と自然を上手く表現しているように思う。各章タイトルには、頑張って耳に残る今風キーワードを入れてきたが、「SDGs」はもっとも流行りである。デザインだけでなく、苦心しているのであった。

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第6章 SDGsの裏に潜む危うさ
1.桜樹は日本人の心だから保護すべし?
2.和紙も漆も自然に優しい伝統工芸?
3.木材を使わない石の紙は環境に優しい?
4.再生可能エネルギーこそ地球を救う?
5.パーム油が熱帯雨林を破壊する?
6.農薬や除草剤は人にも環境にも危険?
7.人口爆発のため食料危機になる?

ちなみに、本章の後に「終わりに」があるのだが、これは全体のまとめというよりは、まったく別のテーマで1本書いている。直接、本を手にとらないと読めない。これは公開しないよ。

もう、読むしかない!(プロモーションです。)

なお、最後になってしまったが、表紙カバーと扉のイラストを描き、デザインを引き受けてくださったのは、山口洋佑氏。自在に様々なタッチのイラストを描き分けていて驚く。最初の見本の絵を見たときはムンクぽいと思ったのだが、その後ゴーギャンかルソーか、いや印象派?プリミティブアート?と次々とタッチが変わる。リモートで会う機会があったのに逃してしまって残念であった。ちなみに表紙カバーを外した表紙画もお忘れなく。

彼のインスタグラムを紹介しておこう。

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ともあれ、『虚構の森』をよろしく。ジャケ買いでもいいよ。

2021/11/23

『虚構の森』第五章の扉

実は、今日まで4日間旅に出ていた。北に向かって……探さないでください、と書きたいところだが、もう帰って来てしまったから、自宅にいます(^o^)。

さて第五章は、ちょっと毛色の変わった、花粉と花粉症がテーマ。

なぜか。それは担当編集者がえらい花粉症だから(笑)。というわけではないのだが、花粉症ネタは、わりとウケるのでYahoo!ニュースにも毎年季節になると何か1本書いていた。それを発展させようとしたのであった。ただイラストレーターも、花粉のイラストには困ったよう。点ばかりを描けないし。やはり樹木はスギになるかなあ。

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第5章 花粉症の不都合な真実
1.造林したからスギ花粉は増えた?
2.枯れる前のスギは花粉を多く飛ばす?
3.スギを減らせば花粉も減る?
4.舗装を剥がせば花粉症は治まる?
5.花粉症はスギがもたらす日本だけの病?
6.マイクロプラスチックは花粉症より危険?

最後のマイクロプラスチックは、花粉症ではないのだが、なぜ、この章に加えたのか。何が花粉と似ているのか。乞う、ご期待!(気になる方は、購入してね。プロモーションです、はい。)

 

2021/11/22

『虚構の森』第四章の扉

4回目にして、あああ、こんなに公開して大丈夫か?という、そこはかとない不安(^^;)。

第四章は、身近な自然を中心にしたのだが……。ここで忍び寄る静かなる侵略者の問題に切り込んだ。徐々に街路樹は自然か?ミツバチを殺すのは農薬なの?そして「なぜ外来種が増えたら困るんだ?在来種も元は外来だったんじゃないのか?」という疑問がフツフツと。

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第4章 フェイクに化ける里山の自然
1.ソメイヨシノにサクランボは実るか?
2.外来草花が日本の自然を浸食する?
3.堤防に咲く花は、遺伝子組み換え植物?
4.街路樹は都会のオアシスになる?
5.ミツバチの価値はハチミツにあり?
6.外来生物は在来種を駆逐する?

ちなみに、ついにイラストに動物が登場した! という点で感激した(笑)。本書では、だいたい植物を中心にしたのだが、それは単に範囲を広げすぎると面倒だから。ここで狂暴なアライグマと受粉昆虫のミツバチということで例外扱いである。

 

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