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森と林業と田舎の本

2023/09/09

Y!ニュース「歴史の証人」400年生のスギを伐る…を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「「歴史の証人」400年生のスギを伐る意味を考える」を執筆しました。

別に神宮外苑の開発問題を意識したわけではない……こともないが、まったく別に書きかけていた記事である。

でも、冒頭の枕に外苑を使わせていただきました(^-^)/ 。やっぱりウケ狙いは必要なのです。

木を伐るという行為に、過剰というか感情的というか無意味というか、とにかく反対する人が多いのだが、では木を伐る産業である林業は、それに対していかに対応するのか。そこんところを吉野林業の中心地・川上村の話で描けないかと思った。

実は、毎日新聞奈良県版の記事としての取材だったのだが、これは広く知ってもらいたいと思って。「遺産」は保護ばかりが脳じゃない。利用も含めての文化遺産である。

また300年間伐とか400年間伐という点からも、間伐材に対する勘違いと値下げ圧力のおかしさを感じてほしい。


ついでにいうと、この「歴史の証人」の森こそが、ヒルだらけの森なのですよ(TОT)。

せっかくだから、切り株の写真をこちらでも公開。

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これ、400年生のスギだが、伐ったのは1本だけだから間伐、あるいは択伐と言ってもよいかと思う。しっかり必要な木を選んで伐ったのだから択伐の方が正しいだろうか。


2023/08/23

林業漫画とインボイス制度

林野庁ホームページから林野庁図書館ニュースを見ていたら、以下のような文言が目に止まった。

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林業マンガやイラストを活用してください、として、「どなたも自由にご利用いただける森林や林業のまんが、イラストをご用意してています」とのこと。へえ、どなたでも? 無料で? 

漫画で楽しく学ぶ森林・林業・木材産業の魅力

ここに掲載されているのは、すべて平田美紗子さんの作品である。なるほど、彼女は林野庁職員だから、著作権を請求しなかったのか、あっても林野庁に譲ったのか。もはや彼女は、林野庁専属漫画家・イラストレーターなのね(^^;)。

どなたでも、というのが気になるが、申込ページを見ると、やはり学校や木材利用を考えている人向けのようだ。個人ではどうなのだろう。よくよく探ると、以下のような文言が。

本ページに掲載されております漫画やイラストの著作権は、作成者である林野庁北海道森林管理局及び平田美紗子に起因します。
学校の教材や、環境教育資料としてご利用いただけますが、以下の点にご注意ください。
非営利目的の場合にのみ利用を許可しております。
展示や、作品の一部を抜き出して利用の場合は出典の表記(協力・林野庁北海道森林管理局、作成・平田美紗子等)をお願いいたします。
作品を加工・改変等して利用する場合、より画像の鮮明な原版データをご要望の場合はご連絡ください。

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昨年、札幌でお会いしたとき

ところで、著作権がらみで気になっていること。

今どき話題になっているインボイス制度。フリーランスを直撃する問題である。これで個人事業主は壊滅するという推測もある。なぜならこれまで免税されていた小規模事業主にも消費税がかかるからだ。それを回避しようとすると、登録業者にならねばならないが、メチャクチャ事務が増える。これを個人で行うのは無理があるし、アウトソーシングしようにも零細業者は払えない。登録しなければ発注元の負担が増えるので、仕事の発注がなくなる……。

私のところにも多方面から登録番号を求める書類が届く。悩まされたが、決断した。

登録しない。事務処理を増やすのはイヤなのである。これで仕事が減るなら、それもよし、という心構えで臨むことにした。どうせセミリタイヤの老後を描いていたし、私の仕事は、消費税分の負担が増えることで発注しなくなるレベルなのか?という問いかけでもある。

そして著作権は、絶対に手放さない。自らの作品の価値を担保するためのものなのだから。

 

2023/08/18

Y!ニュース(「トレーサビリティの次はコスト明示。…」を描いた裏事情

Yahoo!ニュースに「トレーサビリティの次はコスト明示。適正価格求めるエガリム2法」を書きました。

生産コストだエガリム法だなんて小難しいこと書いても読む人少ないよ(> <;)、とわかっていても書きたかった記事。

先にブログでも触れたが、もし本気で「新しい資本主義」を確立したいのなら、「生産コストの明示」による価格決定は欠かせないと思っている。適正価格なしに適正市場は成立しないし、適正な市場経済を成り立たせずに強欲資本主義のままでは、「新しい資本主義時代」は来ないからだ。
格差社会が極まると、その反動で力を得るのは、共産主義革命か独裁政権であることを歴史が教えてくれる。それから逃れたければ、なんらかの措置が必要だ。

商品のトレーサビリティも、原産地と流通を明示しないと信用できないから始まった。そんな面倒なことするの?と思っていたら、今や欠かせない取引アイテムとなった。

国際マネジメント規格のISOも、品質(ISO9000)から始まって、環境(ISO14000)、食品安全(ISO22000)、情報セキュリティ(iso27000)……と次々と作られている。取得するには、面倒くさい認証基準をクリアしなければならない。それでも取得しないと信用できない。

森林は森林認証制度がある。FSCとPEFC。それらを取らない環境維持していないとと白い目で見られる時代が来ている。

グローバル経済というのは、信頼度が低くて、何らかの証明が必要なのだろう。そんな証明が価格決定過程でも求められる時代が来るように思う。

ちなみに、これを書き出した昨夜から、Yahoo!ニュースからコメントを求められるのが続いた。

米マウイ島火災、1300人が行方不明 発見と身元確認が困難と  

炭化したヤシの実、街一帯に焦げた臭い「街が一瞬で滅びた」…ハワイ山火事の特派員ルポ 

森林環境税の見直し検討へ 都市部有利の配分を是正、山間部に手厚く

なんで、マウイ島火災について2本もコメントつけるんだよ、と思って断りかけたが、なぜか書きたいことを思いついて記してしまった。そして森林環境税の配分基準についても。これはブログで書こうと思っていたんだけどなあ。

どうせエガリム2法なんて記事ではアクセス数稼げないから、コメントで稼ごう……というわけではない(^^;)。
とにかくYahoo!ニュースに関わった1日だったのである。

 

 

2023/08/07

今どきの高校生と入試

このところ、高校生からの申込が多い。何って、取材の。

私が取材される側ということだよ。

いずれも「森となんちゃらの関係」とか「林業をなんちゃらで再生できるか」とか。

まだ全員と話したわけではないが、特徴的なのは、いずれも拙著を読んだからではなく、検索で出てきた私の記事(Yahoo!ニュースなど)とか、あるいは林業関係者からの紹介である。そして、Zoomで面会したいというのである。

これまでは大学生が圧倒的だったのだが、昨年あたりから高校生にシフトしてきた(大学生はめっきり減った)ように思う。目的は、授業にゼミのようなものがあって、何かテーマを決めて調べている中で、森林に関わる何かをテーマに選んだ結果のようだ。あるいは大学入試の推薦で面接のようなものがあって、そこで自分の興味を持つテーマについて話させられる、だから、応えられるように仕込み中というものだ。

これまでも記したと思うが、私は学生には甘い(笑)。よほど失礼な書き方をしていなければ応じることにしている。本当はZoomではなく、近ければ直接会いたいのだけどね。なぜ甘いかと言えば、私も学生時代によく似たことをしてきたから。

ただし、当時はまず手紙だ。それも送り先を探すのに四苦八苦する。大学関係者なら大学に送るが、そうでもない人の場合は大変である。知り合いに紹介を頼む場合もある。手紙のやりとりは時間がかかる。会うには距離的に簡単ではない。しかも相手を動かす文章を書かねばならない。返信するのも面倒なのだから。こうした手紙書きで文章力を鍛えられた気もする。

現在は、わりと簡単にメールアドレスを見つけられるし、あっさりZoomでの面会を求められる。その点の気楽さ・便利さが、ちょっと羨ましい。逆言えば、今どきの若者(高校生・大学生)の腰の軽さは、期待できる。

ただし、面談に応じる点では甘いが、対応は甘くないよ( ̄ー ̄)ニヤ。

本日の高校生には、事前にメールのやりとりで、これまで何を調べてきたか、何を知りたいのか確認して、「まずは『絶望の林業』を読みなさい」と注文をつけた。拙著を売りつけたわけではないが、森林組合や林業従事者などから話を聞き、白書や林業関係の論文を読んだだけでは、多分私の話は理解できないと思えたからだ。

一方で緊張している様子の場合は、リラックスさせようとタメ口きいたり雑談したりと、それなりの配慮はしているつもりだけど。

ともあれ、森林や林業を再生するには、まず森林を理解している人が必要……という話をしたのだから、その人づくりの一環でもある。昨年、連絡のあった北海道の女子高生は、無事、森林科学系の大学学部に入学できたよ。今回の高校生は法律系志望だから、官僚になって林政を変えてくれることに期待しようかな(合格したら報告して、と念を押しておいた)。

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高校生を植林地でたとえたら、植えて10年生くらいの森かな? 下刈りは終えて、次の除伐間伐時期。(なんだ、そりゃ……)

 

 

2023/07/26

カーボンクレジットと林業振興

某総合商社から聞き取りを受けた。と言ってもリモートである。

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内容は、ようするに林業振興。と言っても、切り口としてはカーボンクレジットなのである。この部署ではカーボンクレジットを取り扱っていて、自社森林も含めて各地で森林を預かりカーボンクレジットとして売買できるようにしているのだが、知れば知るほど、これぐらいでは日本の林業の建て直しにならない、やはり木材生産を中心とした林業そのものを建て直さなくてはならないのではないか……ということからの聞き取りである。

建て直しなどという難題ではあるが、私もサービス精神旺盛であるから(^^;)、あえて受けてみた。私も何か新たな情報を得られるかもしれないというスケベ心がある。これも仕事か。

一つわかったのは、カーボンクレジットを購入したい企業は山ほどあるということ。それなのに供給できていないわけだ。日本にはこんなに森があるのに。潜在的には2500億円ぐらいはあるらしいのだが、現実は20億にも届かないという。そう聞いたら、うちの山をカーボンクレジットにしてくれ!という山主の声が殺到しそうなのだが、そうはならない。

その上でだが、私からの助言。「林野庁の言うことを信じちゃダメだよ」。

木を伐って炭素を貯める、なんて非科学的なことを言われてもね。数字も誤魔化しだらけだ。なお、この会社もバイオマス発電所を運営しているらしく、バイオマス発電に無理があるか、再生不可能なのかはわかっていた。それに再造林が進まないのは金がないから、と言われているが、経費は9割まで補助金で賄えるし、実はその9割の金額で造林できちゃうという現場の声も知っていたみたいだ。

それに林業振興を進めれば進めるほど、森林を伐採するからカーボンクレジットは減るのである。両立できない。

「林業不振の方が脱炭素になるよ」というのが、私の助言なのであった\(^o^)/。

 

 

2023/07/22

テーマは二転三転

一カ月以上前に依頼を受けた原稿。

ちょうどヒマ。というか、急ぎの仕事はない。分量は多くないし、テーマは基本的に自由。そこで再造林放棄問題について書こうかと思った。その時、同類の記事をいくつか書いていたが、そこからこぼれ落ちた情報や切り口を入れてたら新しい記事になる。

さらさら。あっさり書けて、安心して放置していた。最後の推敲は、納品前にすればよい。

で、そろそろ迫ってきたので読み返した。全然面白くない。いや、原稿としてのレベルは保っていると思いますよ。我ながら。でも面白くないし、結局は繰り返し書いてきた再造林記事のひねくった二番煎じだ。

そこで、思い切って書き直すことにした。どうするべ。あまり全面的に変えると時間がない。そこで脱炭素問題を絡めることにした。木材を使えば炭素蓄積、の嘘。木を伐って若返らせることによる吸収力アップ、の嘘。そこに再造林もしていないのに、と付け加えたら似たようで新しい記事にあるではないか。

さらさらさら。あっさり書けて、安心した。締め切りに間に合ったぞ。そして読み返した。面白くない。

つまんねえよ。いや、原稿としてのレベルは保っているし、前回よりよくなったと思いますよ。我ながら。でも、気に食わん。こんな記事書いて飯食っているのかと、どこかの自分が言っている。

書き直すことにした。さあ、時間はないぞ。締め切りは近いぞ。

ギリギリ追い詰められて、頭はキリキリ緊張感。とうとう世界情勢まで持ち出して記事を書き直す。面白い。どんなテーマにしたのかはここでは明かさないが、やっぱりこれぐらい書かねば。

教訓。締め切りよりずっと前に仕上げてはいけない。つまんない記事になる。ギリギリに追い詰められて書かないと気持ちの入った記事は書けないのだ。

身をもって体験したので、今後、締め切り直前まで書かないことにした。ええと、そういうことで、今後ともよろしく。

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頭の中を飛び交ったイメージ。

 

2023/07/20

Y!ニュースに「森は雨を遮断して洪水を…」を執筆した後の裏事情

Yahoo!ニュースに「森は雨を遮断して洪水を防いでいた」を執筆しました。

このネタは、少し前から書こうと思っていた。最初は、公表された研究成果をお知らせするような記事を考えていたのだが、何度も論文やプレスリリースを読んでいるうちに、「これ、一般の人は興味持たないわ」となった。難しいし細かいし、結果的に目を引かないのだ。

むしろ、前提となる「遮断蒸発」そのものが世間に知られていない。つまり、雨は地面に落ちる前に蒸発する分が結構多いのだよ、という点が興味を引くのではないか。

そう思って、テーマを全面的に見直して書き直したのである。

ところが。ツイッターの反応やコメントを見ると、全然わかっていない!そもそも遮断を葉っぱと思っていない!そして土壌がどうの、と反応している。そしてメガソーラーの話題につなげようとしているものが多い。ようするに記事を読んでいないのではないか?

イヤになるなあ。自分の主張に引っ張りたいたけではないか。

今回は、土壌は関係ないのである。

※タイトル変更しました。現在は、「森は雨を地上に落ちる前に蒸発させていた」です。こちらの方が伝わりやすくない?

2023/07/08

Y!ニュース「夏のクマは飢えている?…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「夏のクマは飢えている?都会に出没するのはなぜだ」を執筆しました。

最初は「今秋、ブナが大凶作」という記事を書こうかと思ったのだけど、いざ画面を前にすると、どんどん考えてしまい、その場で情報収集も始めてしまった。

そして次が、山形県では市街地でも銃による駆除ができるようにするという動きがあると知り、それは冬に書いたイタリアの市街地のイノシシ駆除の話につながると思ったのだけど、これは賛否両論で難しい。そして興味は、いつしか「初夏はクマの餌が少ない」に。

この事実そのものは以前から知っていて、それなりに疑問に思っていたことなのだ。しかし、夏は緑も濃くてもっとも食べる餌があると言えるのは、シカなどの植物なら何でも食べられる動物だけで、クマはそうはいかないのだと気付いた。

その点は人間も一緒かもしれないなあ。山で食料調達とかいうと、意外や夏は難しいかも。

もう一つ。クマが市街地に出没するのか。あるいは進出するのか。

私はあえて「進出」という言葉を使ったのだよ。それも「侵出」ではなく「進出」。これはクマさんの立場に立ってみようと思ったからである(^_^)。

 

 

 

 

2023/06/29

再造林記事と佐伯広域森林組合

フォレストジャーナルに巻頭記事を書いた。

フリーマガジン「フォレストジャーナル」2023年夏号 6/26発行! 

フリーマガジンなのだから無料で手に入るし、登録したらネットでも読める。このリンク先からアクセスできる。

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編集部は「再造林」をテーマにしたのにネタが見つからないで悩んでいたので、私はズバリ「再造林率100%」を提案。もともと私は、コラム記事を担当していたのに、いつのまにか切り替わった(^^;)。
ここで紹介したのが大分県の佐伯広域森林組合だ。Wedgeに続いての登場。というか、先日の講演でも話したし、なんだか使い回し、いや、よく紹介させていただいております。

内容は、読んでいただければよいのだが、ある意味シンプルである。補助金をフル活用して、それでも負担金が出る分を、大分県が設けた基金と納品先のタマホームからの助成で補い、ほぼ山主負担をゼロ(っぽく見せている)にした。
実は、このほど森林組合は、2×4のウイング、佐伯市、ウッドステーションの4社で「再造林可能な価格で買い取る」協定を結んだ。そのため基金がなくても、自力で再造林ができるようになったという。

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年間1万㎥以上を買い取る前提である。その単価は、まあ、桁外れの価格で……私は聞いているけど、非公表だというので書けない(^^;)。

先日の講演で「ここだけの話」として紹介すると、会場から聞こえないどよめきが伝わった。信じられない様子。
さらに佐伯の森林組合の造林班の年収が1000万円に届くというと、もはやため息が。(ちなみに伐採班は全員1000万円超え)

ほかにもいろいろなケースを紹介したが、もっとも反応がよかったのが、やはり金額(買取価格や収入)だったなあ。

ちなみに佐伯広域森林組合が特別だとは思わない。たしかに条件的に有利な面はいくつかあるが、何よりやる気があるからだろう。ほかの地域の組合や民間事業体でも十分できることだ。山主を説得できたら、再造林はできるはず。問題は、物理的に苗がないとか、人手がない場合ぐらいかなあ。

 

2023/06/27

AERA記事と週刊朝日

アエラ7月3日号広告に『政府の「花粉症対策」を成功させるカギは何か 「はげ山」続出の危険性が高い』という記事があると知った。

すぐ連想するのが、私がYahoo!ニュースに書いた2本の記事だ。

花粉症対策が日本の森を破壊する 

花粉症対策「スギ林2割伐採」の、ありえねえ~現実

どう見ても、パクリだ(笑)。少なくてもアイデアは。それで、図書館にアエラを見に行く。買わないところが意地(笑)。

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まあ、無難にまとめているが、パンチ力がない。タイトル負けしていて、はげ山を増やすことへの危機感や環境に対する悪影響をあまり感じさせないし、経済原則をはなから無視して、需要がないスギを補助金出して伐るグロテクスさに気付かないのだろうか。だいたいサブタイトルに「花粉症対策」を成功させるカギ……なんて書くところがぬるい。まあ、筆者が花粉症らしいから、本音では期待してしまっているのだろう。そもそも書き手は内部の記者(新聞記者)のようだし。表面的にまとめるのは上手いが、思い入れがない(今回の記事ならば、林業なんぞに興味ないことが透けて見える)。ホントぬるい。

とまあ、パクられ疑惑を拭えない私は、斜め上から目線で見ている。

実はアエラには、以前かなり頻繁に執筆していたのだが、編集長とぶつかって止めた。その編集長は首になったようだが、その次の編集長にも、緊急に書き上げた記事(もちろん事前了解済み)を2カ月も放置されてキレたし。

そう言えば、週刊朝日は休刊した。

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週刊朝日に執筆したのは、たしか1回だけだったと思うが、正直、休刊にいたっても仕方ないと思う。とにかくぬるい。企画がぬるい。読みたくさせるフックの記事がない。書いているのは、みんな内部の記者なんじゃないかと思ってしまう。部数が落ちると経費節減で、取材費を削り、さらに外部ライターを減らして内輪の書き手で間に合わせる。トラブルを避けて記事の尖ったテイストはことごとく削られる。お公家さん集団なのだ。逆に言えば、外部の尖ったライターはやる気を失い逃げ出す。

ぬるい仕事は、決してバズらない。ま、林業はほとんどそうだけど。

 

 

 

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