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森と林業と動物の本

2025/11/30

料亭の紅葉写真、その裏事情

奈良に「百楽荘」という料亭がある。敷地面積1万坪とかいって、園内に10の離亭があり、戦前の瀟洒な建築物が見られる。そこの庭の紅葉が美しいと言われつつ、これまでは料亭利用者でしか見られなかった。それのを今年は無料公開していた。

近くなもんで気軽に寄ったのだが、そこで写真を撮る。

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どう? なかなかしゃれているだろう。が、これらの写真は、ちょっと現実離れしている。何が?

もう一枚、お見せすると……。

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これが普通。紅葉自体はきれいなのだが、とにかく人が多いのよ。私は気軽におとずれたつもりだったが、どうやら各地に告知されていたらしく、物凄い人の列ができているのだ。人抜きで写真を撮るのは至難の業。せっかく人の切れ目を狙ったつもりなのに、背景に入ってしまったり。

そう。3枚の上記写真は、みんなAIで処理して余計な人物を消している。ただし2枚目は一人だけ残して庭の広さを強調してみた。
このAI機能がスマホなどについたことを知り、いろいろいじるのが楽しくなった(^-^)/ 。今のところ、邪魔に映り込んだ電線や人物を消す程度だが……。

最近、朝日新聞が野生動物の写真をAIで加工したものを掲載したので訂正を出していたが、(これは暗い所の動物をよく見えるようにしただけでなく、写角まで変えていたので問題となった。写真の提供者が加工していた)この手の問題はなかなか厄介だ。

AI加工の提供写真を取り消し 事実と相違と判断 朝日新聞社

これとは別に、最近は取材で撮った写真に人物が写っていると問題になるケースが起きている。とくに子供の場合は何かと気をつかう。
最近も木育の写真を撮らねばならなかったのだが、子供たちが映り込む場合、保護者に許可を求める余裕のないタイミングもある。しかし、顔が写っているものは新聞や雑誌に掲載しづらい。結局、顔のわからない遠目に引いた写真とか、後ろ姿ばかりの写真になってしまう。

そんなとき、AIで顔や姿全体を消してしまおうかな、という誘惑にかられる。さて、どこまで許されるのか。メディアの発信者として考えねばならない点である。

2025/11/27

「ノネコ撲滅」本はどう?

昨日は「クマ本を書くつもりはない」と記したが……。そこへ、こんなニュース。

ニュージーランド、2050年までにノネコ根絶へ 生物多様性保護目指す 

CNNニュースの報道だが、
ニュージーランドは生物多様性を守る取り組みの一環として、2050年までにノネコの根絶を目指す計画を発表した。

タマ・ポタカ自然保全相は20日、ラジオ・ニュージーランドの番組の中で、ノネコを「冷徹な殺し屋」と形容。鳥類やコウモリ、トカゲ、昆虫などの種を脅かす捕食動物の根絶を目的とした「プレデターフリー2050」の対象にノネコを加えると発表した。

ネコこそ危険な外来種、生物多様性の敵! というわけだ。

記事には、具体的につぎのようなケースを上げる。

「ノネコは農場から森林に至るまでニュージーランド全土で見かけるようになり、在来種の鳥類やコウモリ、トカゲ、昆虫を脅かしている」

北島の町オハクネの近郊では1週間で100匹以上のツギホコウモリがノネコに殺された。スチュアート島のニュージーランドチドリが絶滅寸前の状態に追い込まれたのもノネコが一因だった。

「ノネコはまた、イルカを害して人間に影響を与え、農場に家畜損失の損害を与えるトキソプラズマを拡散させる」

これは注目すべきだ。ノネコが在来の生態系に与えている悪影響を考えれば、こうした政策をもっと早く取るべきだった。
何も南太平洋の孤島で特殊な生態系のあるニュージーランドだからではない。同じことはオーストラリアや北米でも言われてきた。日本でも、小笠原諸島に奄美群島、そして伊豆諸島の御蔵島……。各離島では、ノネコの増殖が重大な生態系破壊を生み出している。とくに鳥類被害は大きいし、爬虫類や両生類もかなり食っているはずだ。

これにスポットを当てたら本が書けるかもしれない。。。。。。ノネコ撲滅作戦!

とまあ、そう表明すれば感情的な批判が飛び交うのは間違いあるまい(⌒ー⌒)。

以前調べたこともあるのだが、日本では明確にノネコによる環境悪影響や駆除に関する研究をしている人はなかった。むしろネコはなぜ可愛いのか、という研究を進める人はいる。

かろうじて上記の離島などの個別ケースで駆除をしてきた、する必要があるとするだけだ。ただし正確にはノネコの完全駆除ではなく、生体捕獲して飼い主探しをするなど、えらく手間のかかる方法を取っている。さもないと世間の反応が怖いから。ネコ様に遠慮してしまっているのだね。

ちなみに、ここで駆除を主張するのは「ノネコ」である。ペットのネコではない。街に棲むノラネコでもない。生まれたときから野生であるネコが問題なのだ。だけど、ネコの奴隷に成り下がった人々は、ノネコとノラネコ、そして飼いネコの区別もつかず、頭に血を上らせて反対するのであろう。

この点は、クマも当初似た展開だった。ただその後クマによる人身被害が相次いだから、駆除やむなしの声が8割を超えたが、ノネコ駆除に賛成するのは1割いるかなあ。ノネコが人を襲いかかるようになれば、気持ちが変わるかな。

これ、取材も執筆も大変だけど、出版元を探すのも大変。出版したら抗議に対応するのも大変。めんどくさそうだなあ。

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生駒山にもノネコがいっぱいいるんだよ。

2025/11/26

クマブーム?

今年はクマ出没が多かった(現在進行形)が、それに合わせたクマブームが起きているよう。

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書店の店頭平積み台には、クマ本コーナーがつくられていた。よく集めたね(^o^)。ここにあるのは新しいものが中心なので、古いクマ本もあるよ。

ちなみに私にも「クマブーム」が。私が執筆するのに加えて、記事のコメント依頼が多いのだ。講演まであった。

私は「頼まれるとイヤと言えない性分」なので(^^;)、一応全部お応えするのだが、その際に必ずいうことは、「私はクマの研究家ではないし、クマに特別詳しいわけでもない。ただクマの情報を収集して、それらの内容を分析しつつ、合理的な説明をできるようにしているだけ」ということだ。「それでもいいか?」と聞くと、それでいいというのだもの。依頼者は、そろそろ単に「クマを見た、クマに襲われた」といった証言を求めるところを脱して、クマの出没多発の全体像を説明する人材を求めているのだろう。

私がクマと直接関わったのは、学生時代に「クマの冬眠穴調査」を手がけたことぐらいだ。ハンターの案内で、山の中を歩き回ってクマの冬眠穴を調べるのだが、春先ですでに冬眠は開けているはずだったと思うが、もし中にいたら……と思いつつ岩穴や樹洞を覗き込み、大きさなどを計測していた。木に登って樹洞を覗くときには「足が震えているぞ」とハンターにからかわれたのを覚えている。

ほかは、各地の農山村や森林を歩く中でクマの痕跡を発見したり、クマを見かけたぐらい。

だから、依頼に応えるためにクマの本や論文を探して随分読んだし、日夜クマ出没のニュースを探して集めている。

そこでわかってきたことは、無茶な思い込み(クマは飢えているから仕方なく人里に出てくる、クマは本来臆病な動物なので、人を襲うのはよほどのこと……)は排したうえで、多様な生態を持っていること。そして、どんどん変化していること。昔のクマの行動生態調査の結果は通じなくなってきて、今風のクマが増えている。クマ対策に正解はないこと。クマの本が多数出るのは悪くないと思うが、誰が読むのか。

あまり続くと飽きてくる私。シカやイノシシの本は出版したが、クマの本を執筆することはなさそうだ。

そろそろクマブームから脱しなけばなるまい。次は何が起きるだろうか。

 

2025/11/19

Y!ニュース「盗伐裁判、違法木材の購入者の責任」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「盗伐裁判、違法木材の購入者の責任も追及する」を執筆しました。

この裁判は、単に盗伐被害者が、民事で加害者を訴えたという見方をしては意味の矮小化につながると思う。肝は、直接(違法)伐採に関わっていない原木購入者も被告にしたことだと考えるからである。仮に、その原木が盗伐されたものだとまったく思わなかったとしても、購入しただけで罪になると考えるのだ。

実際は、知らないはずはないのである。伐採業者は札付きだし、調べる手段はいくらでもあるのに確認しなかったのだから。 もしかしたら市場側が伐採業者に資金援助している可能性もある。違法であろうが、どんどん原木持ってこい! である。もちろん貸した金も高利で返済させるから、二度美味しい。

日本の司法は、多くの場合できるだけ事件を矮小化したがると感じる。関係者を狭い範囲にして少なくしたがるのだ。事件の全体の事象を追わずに、目先の被害者加害者の関係だけに絞りたがる。それって、単に仕事を減らしたいだけのようにも感じるが、環境問題のステークホルダーは広いし、広くしなければ解決に近づけない。

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ちょっと困ったのは、原木市場の写真を使いたかったのだが、そのまま載せると、これが被告になったところと勘違いされると問題になること。そこで文字を消しました(^^;)。これならイメージ写真だろう。

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これが訴状の冒頭。

 

2025/11/18

Wedge ONLINEに「空中の村」を書いた裏事情

Wedge ONLINEに、『奈良県十津川村にある「空中の村」、登山やクマのイメージから脱却し、日本で森林リゾートは根付くのか?』を執筆しました。

なお、同じ記事はYahoo!ニュースなどにも転載されている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/141601338c262a6772af1b4124697c0a318e6dce

10月31日、11月1日に取材したので、わりと超特急な執筆と公開。なぜなら、12月になると閉園するとわかったから(^^;)。
その前に紹介しないと、「もう閉まっている」と言われては残念だ。

本当は、もっと多くの写真を載せたかった。「空中の村」の魅力は、映像じゃないとわかりにくいから。せめて、こちらに載せておく。

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3月からオープンするから、その時は別の記事を考えるかな。

 

 

 

 

2025/11/09

ウェブセミナー「クマは空腹なのか」を開催

宴(クマの話題)もたけなわではございますが……獣害についてのウェブ・セミナーの講師を引き受けた。

「シラス」という場による「クマは空腹なのか」

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シラス

医師の「大脇幸志郎のもっと不健康でいこう」が主催のコーナー。
ゲンロン
が中心となって運営する放送プラットフォームだそうだが、 シラスというのは「シラバス」「お白州」「知らず」「白子」? 何を意味するんだろう。

11月13日(木)の12時30分より90分。平日の昼なので、リアルタイムでは聞きにくいだろうがアーカイブ試聴もできる模様。
タイトルにはクマとしているが、私はクマの専門家ではなく、野生動物全般の中からクマを中心に据えて話すつもりだ。

なかでも私がこだわりたいのは、クマなど野生動物が増えた理由と、クマの駆除に対する抗議活動が起きるわけ

とくに後者は、私の「動物はカワイイか否かで差別される論」が世間に通じるか? なぜイノシシやシカが駆除されてもクレームは来ないのに、クマには集中するのか。カワイソウとカワイイは根が一緒ではないか……と考えているのである。

 

なお、過去の「病理としての盗伐:なぜ日本の林業は安心して木を育てられない世界になってしまったのか」も改めて公開。

 

2025/10/29

Y!ニュース「自衛隊がクマの駆除に出動した日」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「自衛隊がクマの駆除に出動した日」を執筆しました。

今月はYahoo!ニュースに記事を書いていないなあ……と思っていたところに「秋田県がクマ駆除を自衛隊に要請」のニュース。そりゃ、ありえんだろうと思っていたら、後方支援だという続報を見て、ようやく納得。

ただ、その時に防衛省は「トド退治の事例を利用して……ウンヌン」という説明をしていたことに気になって、自衛隊とトド退治を調べ始めた。すると派生して、何かとクマのために自衛隊が出動した、あるいは関わった事例が集まった。

これはまとめておくべきだろう、と考えて超特急で書き上げたのだった。資料的には価値があるのではないかな。意外と昔(といっても昭和)には、自衛隊を気楽に投入していたのであった。戦前の旧軍になると、もっと気軽に出動している。

ただし、これ、オンライン会議が二つに銀行詣でに各種連絡事項に……とてんやわんやの合間なのである。

実は我が家も非常事態。

まずキッチンの換気扇の交換。トイレの水漏れ対策。コピー機の故障、庭の柿収穫……全然仕事ではないのだが、忙しかったのだよ(泣)。

 

2025/10/20

Wedgeに「日本の法律は穴だらけ」を執筆した裏事情

Wedge ONLINEに「日本の法律は穴だらけ!野放図に拡大する違法伐採、森林破壊を食い止める手立てはあるのか?」を執筆しました。

内容は、主にクリーンウッド法。その問題点や役立たず(笑)さを記した。

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別に意図したわけではないが、先週の弁護士会での盗伐問題の講演と重なっている。付け加えれば、『盗伐 林業現場からの警鐘』の書評が「林業経済」誌に今年6月だったかに掲載されたこともある。出版して1年以上経っての書評だったが、おかげで自分も忘れていた(オイオイ)ことを思い出した。それで改めてクリーンウッド法について復習したのである。

実は弁護士センセイとの懇談で、日本の裁判の現実についても話した。簡単に言えば、検察は面倒くさい案件は取り上げない。たいてい放置されて、デスクに積み上げておく。たまに新人が来たら、「これ、やらない?」と勧める程度。

そして裁判官は難しい訴状、証拠は読まない。原告などが難しい理数科学的な検証をして矛盾を突いても、読まない。面倒くさいから、いや理解できないから。さらに行政訴訟の場合は、行政の無謬性、つまり「行政は誤りを犯さない」という前提で考える。
たとえば原告が問題点を論理的に説明しても、「行政が許可出したんだから間違いない」という判決を出してしまう。

裁判官も公務員なので、同じ公務員の行政職員の味方をするわけだ。多分、自分の判決も「無謬」だと信じているのだろう。

脱線したが、クリーンウッド法が問題というより、運用が絶望的。この法律を使って盗伐を取り締まるつもりは毛頭なく、何をやっても合法と無理くりの解釈をする。だから絶望的なのである。

 

2025/10/18

弁護士に日本林業を説いた結果は

東京地裁に行ってきた。

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霞が関ど真ん中である。いや、別に出廷したわけではない。ちょっと時間が空いたので……(^^;)。

入るのは手荷物検査等もあってウルサイのだが、ロビーはわりと人は多くてみんな傍聴に来ている模様。
「薬物関係を見る?」
「交通事故でも裁判になるのかよ」
「性犯罪、おもしろくない?」
とかなんとか。おもろい裁判を物色中。中には法学の勉強のためぽい人もいたが、全体にマニアぽい。傍聴界?では有名な人の姿もある。

せっかくだから私も裁判を傍聴しようかと思った。下の写真で人が群がっているところにタッチパネルがあって、裁判予定などが表示される。私は知り合いの裁判官が担当する法廷でもあればと思って検索したが、わからなかった。そこで適当に法廷のある階に上がって入れそうな裁判を探したが、見つからない。開廷していない部屋が多かった。
大阪地裁では、ふらりと入れたのだが。

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さて、私が余裕のある時間内には傍聴できなかったので、地裁を出て、となりの弁護士会館へ。私が訪れたのは、ここで講演をするのが目的なのであった\(^o^)/。

テーマは盗伐なのだが、盗伐事案について話すのではなく、盗伐を誘発する日本の林業裏事情。弁護士会の中でも、環境問題、森林問題を勉強している部会だそうだ。話してみると、四国の自伐林家の橋本山にも行ったというし、岩手の清和研二さんも招いたとか、北海道の保持林業も見学に行った……と、結構熱心なことを知る。来月には、宮崎県の盗伐現場を視察旅行するそうだ。

みんな日本の林業を気にかけていて、よりよい林業のモデルを探している……。(これって法律家のやることか?)

で、私は話しましたよ。日本林業の現実を。

……終わってから、会場全体がどんより暗くなりました(笑)。暗澹たる気持ちに陥ったのでした。

何か“希望の林業”のネタはないの?」と聞かれてしまった(笑)。

終わってからの質疑や酒を交えた雑談も行ったのだが、結局、人が大切なのだろう、ということになって、林業の専門家、フォレスターの養成が必要だと方向に話が進む。私も「奈良県フォレスター」を紹介する。奈良県職として働け、異動のない職場、針広混交林づくりをめざす……何より吉野林業のプライド。すると、わりと食いつく。

それで、来年には奈良県の視察がしたい、ということになった。さて、実現するかな?

なお、来週26日に、奈良県でも講演する。以前も紹介したが、奈良女子大学共生科学センターのシンポジウムである。こちらの準備も進めないといけないのであった。参加希望者は、QRコードより申し込んでください。無料です。

第28回 共生科学センターシンポジウムのお知らせ

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2025/10/15

大屋根リング「週刊SPA!」にコメント

Yahoo!ニュースに「週刊SPA!」の万博・大屋根リングの記事が転載されていた。

大阪万博の象徴だった「大屋根リング」保存に問題山積。すでに腐食が始まっている部分も…財源すら「未定」

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実は、この記事に私はコメントを寄せているのだ。なんだか木材に詳しいジャーナリスト扱いされている……。

いろいろ(Zoomで)話したが、私は木材の専門家ではないので、「木造建築は必ず腐植する。それを残したければ残す価値をいつの時代も認識することだ」と法隆寺が1300年建っているわけも含めて強調したつもりであったが、そこは載らなかった(> <;)。

ま、いいんだけど。別に自分の意見を必ず掲載すべきだと思っていない。コメンテーターは材料の提供で、ライターや編集者が趣旨に合わせてテキトーに切り取って書くのが「記事」だよ。。。(と、自虐的かつ自身を振り返って達観している。)

ただ最初は「集成材のCLT」となっていたので、「いや、集成材とCLTは違うのですよ。これを同じ扱いにすると、怒る人が業界にいるのですよ」と説明して、「集成材やCLT」にしてもらった。正直、どっちも板を張り合わせた代物じゃねえか。この二つの差も世間的にはあまり意味はないと思っているが、まあ、業界さんに寄り添ったつもりだ(⌒ー⌒)。

接着剤の耐久性は、昔に比べて随分よくなったが、今のところ保証できるのは50年程度。野外の建築物なら、それよりもっと前に危険性が増す。とても未来に残せるモニュメントではない。

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それに私の予想では、今でこそ記憶に新しいから「ぜひ保存を」と騒いでいるが、数年経てば興味を失われると思う。仮設の期限は2年間だから、あと1年半リングのまま残し、無料公開して楽しめたらいいと思うんだけどね。
そして10年20年経てば、訪れる人も減少して、やがて維持費の負担がきつくなり、薄汚れて、不具合も出て、危険性が指摘されるようになり……取り壊しになるんじゃないかな。

でも、350億円かけて建設し、2万7000立米の木を(樹齢100年を超すものも多い)、たった半年でほとんど焼却処分かと思うともったいないよなあ。でも200mの部分的保存にしても100億円ぐらいかかるそうだしなあ。

 

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