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森と林業と田舎の本

2020/10/14

小さなギャラリー

愛媛の西の方の小さな町に来ているのだが、古ぼけたホテルに泊まっている。

朝からの講演会も終わり、結構ヘトヘトなのだが……ホテルの周りで見かけたのが、「小さなギャラリー」。

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ガレージを改造したらしい。

看板に引かれて中を覗くと、

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絵画がどっさり展示されていた(笑)。

うーん、一人の手によるものかどうか。テーマも雑多だが、いかにも野の画家によるもの。

実はこの地に来てまだ山も海も見ていない。どちらかというと人に会ってばかりだ。この地の林業がどこに向かうかとは関係なく、こんなギャラリーにホッとしたのである。

2020/09/13

宮崎の台風被害の原因は?

9月7日の台風10号では、宮崎県椎葉村に山崩れを発生させて、4人が行方不明になった。今も捜索は続けられているだろうが、事態は絶望的だ。

それに関する新聞記事。まずは朝日新聞だが、写真を見てほしい。

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いかにも山の斜面が中腹より崩れて麓の川沿いの民家を襲ったように写っているのだが…。

実は宮崎日日新聞の記事を送ってくださった方がいる。こちらは共同通信配信のようだ。どちらもヘリを飛ばして、だいたい同じ位置から撮影したように思える。ただし、違いがある。

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宮崎日日新聞では、崩れた起点の少し上も写っている。そこには、明らかに伐採跡地とそこまでの作業道が入れられていたことが写し出されている。崩れたのも、はっきりと道からだとわかる。

その点、朝日新聞側は、なぜかその場所を切り取っていてわからない。できるだけ崩れた場所を大きく載せるためにトリミングしたのかもしれないが、印象がガラリと変わるだろう。朝日の写真だと、山の中腹が崩れたのは仕方ないように思えるが、宮崎日日の場合は、林業こそが山崩れを誘発したと自然に感じるのだ。

まさか、伐採されている土地は、盗伐ではないだろうな、と疑ってしまうが、流れ出た土砂に丸太が混ざって見えることから土場があったのではと想像する。

宮崎の各所に続々と発見される盗伐地。それらが台風などの被害を増大していたら、もう誰が謝るのだ?盗伐被害者が、水害の加害者扱いされかねない。

2020/09/05

奈良に農業高校開校!

来年、奈良県にフォレスター・アカデミーが開校するのはすでに紹介した。どうやら来春は、それとは別に新しい農業高校ができるらしい。五条市立西吉野農業高等学校だ。

正確には、五條高校の賀名生(あのう)分校を独立させるようだが。市立の農業学校が新設されるとは知らなかった。ちなみに奈良県には県立の別の農業系・食系の学科を持つ磯城野高校もある。さらに大学校に相当する「なら食と農の魅力創造国際大学校」なるものも存在する。それを言えば林業系の高校もあるのだった。吉野高校森林科学科だが、来年度には大淀高校と合併して総合学科になってしまう。それなのに林業大学校もつくるわけだ。何か農林系の学校が増えてきた。

そういや大学には、ここ数年大学に農学部新設が相次いだ。奈良には近畿大学の農学部があるが、その中にも森林系の研究室が設けられている。
農業とか林業の学校というのは、ある意味ブームなのかもしれない。農林業……というか自然産業系への注目が生まれているらしい。もっとも、それは作り手の気持ちのようで、十分な生徒が集まるのかどうかはわからない。いずれも県内ばかりでなく、全国的に募集をしようとしているのも、今風である。

今回は市立の農業高校だから、なかなか勇気ある。寄宿舎もつくるというから、遠方からの入学者も見込んでいるのだろう。ただ高校としては、生徒集めが難しいように感じる。もっと社会人を受け入れる仕組みがあればいいのだが。

ちょっと毛色は違うが、森のようちえんもいくつかある。そしてそのうちの一つは、全国ネットワークの理事を務めていて、わりと全国の要になっているようだ。……このように紹介すると、奈良県は自然系の教育を重視した教育機関は、わりと充実している方なのだろうか。残念ながら、いずれも連携していない(笑)。どうせなら、幼稚園から成人までつなげるコースになればいいのだが。森の小学校、森の中学校、森の高校……農林にこだわらず、アウトドアやフィールドワークを総括するような。もう一つの教育の縦線ができたら面白い。

しかし、生徒集めはどこも苦労している。つくれば入学希望者が殺到する時代じゃないのだよ。

ちなみに賀名生は、昔南朝の御所があった地である。「皇居」という扁額を掲げる農家があるほどだ。いっそ南朝立農業高校とか後醍醐農業高校を名乗ったら、注目されるだろう(笑)。

 

 

2020/08/27

日本も「退耕還林」の時代?

人口減少時代の農山村の土地利用を考える農林水産省の有識者検討会が開かれているようだ。第3回会合では耕作放棄地に植林する森林化をめぐって議論されたという。

耕作放棄地の「森林化」議論 農水省の土地利用検討会

いわゆる「退耕還林」だろう。中国で広まった耕地を森にもどす政策だ。産経新聞は「中国の真似」になるこの言葉は登場しないが(笑)。

もっとも中国は砂漠化防止の観点もあるが、日本では何を心配しているのだろう。

是非の議論よりも何も、すでに耕作放棄地への植林は随分進んでいる。とくに山間の棚田では、住民が去る前に木を植えておくのが普通だ。おそらく木は掘っておいても育つし、太くなったら金になるだろう……という発想があったのだろう。今や金どころか伐採自体が難しい(棚田の石垣があると林業機械はなかなか使いにくい)だろうが。

もっともスギやヒノキ木の植林をするとは限らず、本当に放置して竹が繁っている場合や、雑木が石垣を崩している現場もよく見る。私自身は、山奥の道のない山林を進んでいて、急に石垣が現れると、なんだか古代遺跡に出会ったようで興奮するのだが。

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検討会では、ケヤキやセンダンの植林例が出たようだが、それだって植えた後は放置では使い物にならないと思う。やるなら、林業として熱心に経営しないと、結果的に数十年後に使い物にならない木々ばかりになってしまいかねない。野生動物の巣となってしまうかもしれない。

一方で人口減社会では、完全放置しかないのではないか。それなら自然林にもどすことだ。

より面倒なのは、たいていの土地の地目が農地(もしくは宅地)のままであること。これでは農地法に引っかかるとか、林業補助金も使えないだろうから、地目転換も急がれる。その手間の簡略化は国ならではの法整備をしてほしいところ。そろそろ「地目」という考え方自体を一新するか、地目そのものを破棄できないか。農林の区別をなくして「雑地」というか「自然地」といった指定にしてくれたら、利用の幅も広がる。ビオトープ的にしてもよいし、放牧を試みるのもいいように思う。して一元的に自治体が預かる必要も出てくるだろう。それこそ森林経営管理法みたいに、自治体が預かり「意欲のある」業者に委託する。そうすれば目標を定めて土地利用ができるのではないか。

たとえば山口県では山口型放牧と名付けて、耕作放棄された棚田などにウシを放牧している。草を食べてきれいにしてくれるし、大型動物(ウシ)がいることで野生動物が近づきにくくなる。棚田の石垣が柵代わりになるから、逃げない……。ウシは、生育すれば肉牛として肥育に回してもよいし、繁殖用にもなるのではないか。ウシは次々と棚田を渡り歩いてもらうといい。

ウシの糞が有機肥料になって土地が肥えたら、有機農法で耕作を再開することも考えられる。

農と林と畜産をもっと有機的につないだアグロフォレストリーにする。これぐらいの壮大な構図を描いてほしいなあ。

 

2020/06/12

限界集落に人を呼ぶ方法

福島で訪れたのは、旧・いわき市立田人第2小学校南大平分校。旧とつけている通り、廃校になっていて、現在は㈱磐城高箸が入っている。

ここで何を取材したのかはおいといて(^^;)オイオイ、こんな風景を目にした。

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なんと、ウマが。朝から乗馬体験が行われていたのである。近くに乗馬クラブがあって、そこの主催なのだが、旧小学校の木造校舎と校庭に似合うこと。青空だっただけに、余計に絵になる。

といっても、この地区ははっきり言って限界集落に近いだろう。分校の維持もできなくなり、人口は100人を切っていると思う。その点は、先に訪れた愛知県岡崎市の千万町町と同じぐらいなのだが、そこに乗馬の客が集まって来るのである。

私は、客がいなくなったら、挑戦するつもりで構えていたのだが、なんと途切れることがなかった。久しぶりにウマに乗ってみたかったのに。

告知は乗馬グラブと磐城高箸のSNSで行った程度だそうだが、意外や遠くからも集まってきていた。なかには、車で通りがかって「乗馬体験」の看板を目にして飛び込んできた人もいた。多くは子供連れだが、カップルもいる。乗るのはほぼ女と子供で、男の姿はなかった……。

そして、もう一つ校庭に開かれたのは……移動カフェ。

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軽自動車改造?のカフェである。しかも幟には「野生のコーヒー」とか。エチオピアの森に自生するコーヒー豆を使っているらしい。なんでも近くでカレーの店を開いているらしいが、このほど移動カフェに挑戦したとのこと。

そうか、こうしたアイテムを幾つか備えて、月に何回か開くだけでも結構な集客は可能なのだ。入れ代わり変化がある方がさまざまな客を集めるにはよいかもしれない。ネパール喫茶のようにその地に根付いて、じっくりファン層をつくるのもよいが、いくつものアイテムを組み合わせる手もいいかもなあ。

もちろん、こうしたお客は、木造校舎の中も覗くだろうから、そこで割り箸やら鉛筆やらを目にするはず。相乗効果を生み出すはず。

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こんな「おがべこ」と、「木粉(こふん)さま」も待っているし。

 

 

 

 

2020/06/01

コロナ明けの仕事始めはネパール喫茶「茶流香」

6月になった。ようやく学校も再開、店も仕事も動き始めたところは多いので見なかろうか。

で、私もようやく長距離の取材に出ることになった。

その第1弾は……愛知県岡崎市の千万町町(ぜまんぢょうちょう)である。そして訪れたのは「茶流香」(ちゃるか)という名のネパール喫茶。この難読地名の集落は、人口がおそらく100人を切っているはず。いわば限界集落だ。そこにネパール喫茶? 

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店主の藤井さん、なんでもネパールの日本料理店で夫婦で働いていたとかで、帰国したから今度は日本にネパール料理店(^o^)。
でも、実はオープンが先週末というが、事実上今日か。いや、まだオープンしていないのかも。だって、私が飲んだチャイの代金を受け取るのに躊躇していたから\(^o^)/。オイオイ

とにかくグーグルマップにも、もちろん食べログにも載っていない。そもそも店の看板がない。空き家を改造したというが、幹線道路にも面していないし、近づいても店とはわからない。今行きつけたら自慢できる。なお、この店を紹介してくれたのが、会ってみると大学の後輩、それも探検部出身というのも何かの縁。

ちなみに私は限界集落カフェ評論家だ( ̄^ ̄)。いや限界集落カフェ・ジャーナリストを名乗ろうか。
カフェが田舎を救う? その集客力は地域づくりの力になる」なんて記事も書いている。

それにしても、片道車で約4時間。帰りは5時間かけてしまったが、なかなかコタエますよ。。。日帰りにはちときつい(笑)。

 

 

 

2020/01/17

某所某組織のゴタゴタとラーメンの味

今日は、朝から某県某所某山村地域に出かけていた。

そこで某組織の人たちと会ったのだが、いや、なんかヘンな感じ。というのも、書き入れ時の春~夏を休んでいて、それでいてその地元担当事務局と、全国ネットワーク担当のメンバーが分裂していて、それそれ別の場所で別のことをしている。そのうえ今度首長が変わる予定なので、それが決まるまで動けないという……。しかもかたや役所の出向であり、かたや民間会社からの出向であり、3月には引き揚げるらしくて……。

実は同行者(全国ネットワーク組織の人)がいたのだが、そちらにもなんだか揉め事の様子が伝わっているらしい。夏に休業していたのは、そのせいだろうか。でもって、今後どんな方針で運営していくのか全然決められなくて先が読めなくて、あああああ、 どうする?

複雑。場所も組織名も書けないのがもどかしい(^^;)。

でも、こーゆーことは、よくあることなのだ。熱心な首長や担当者が立ち上げた事業が、代替わりしたり転属になって次に納まった人が全然内容を知らない、やる気もないとかで、事業が立ち行かなくなるケース。さらに仲違いもよくあること。担当者同士が角突き合わせて、結局事業が止まってしまう。

もともと利益を生むとは思えない事業なのだが、それゆえ熱心になれずに宙ぶらりんなのかもしれん。

地方の悩みと言えば、過疎の進行とか少子高齢化とか広域分散化とかいろいろあるだろうが、実は根っこに人間関係のもつれが強くある。それも人材不足という以前の感情的で濃密な人間関係が生み出す障壁。

困りましたね。(´_`)。。。

 

ちなみに、お昼は秘境のラーメン屋に行きました。まさか、こんな未知の奥にお店が? と思わせるラーメン屋。これ、10年以上前に発見して、大いに通っていたのだが、やがて口コミでじわじわ人気が高まり入店できないほどの行列ができていた。が、ある時に店を閉じた。どうやら病気になったらしい。老夫婦でやっていたからね。
が、近年復活したというので久しぶりに訪れたのだ。今はオヤジ一人でやっていた。。。でも昼前なのに、客が次々と来ている。今はネットの情報とSNSで拡散されるから、遠方からの客が多いようだ。

で、ラーメン。見た目は変わらないが、ちと味が変わったかな……。パンチがなくなってユルイ味。時とともに味も変わる。

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2019/09/28

奈良シングル

取材帰りに生駒で行きつけのバーに入る。

「何か新しいスコッチ、ある?」

珍しくウイスキーを飲みたくなったのだ。(いつもはジン、もしくはスピリッツ系)

そこで出されたのがTOMATIN、トマーティチン・ク・ボカン。アイラではなくハイランドウイスキー。トマーティンは、スコットランドの古語で「ネズの木の茂る丘」を意味する村だとか。ロンドンの北西約900km、人口およそ500人の何もない村だそうだが、いい水があった。そしてピートもあった。この二つがウイスキーを生み出す。またク・ボカンは魔犬を意味する。

私はロックで頼んだ。

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一口、二口飲む。わりとあっさりの口当たりの中に穏やかなピート臭。ふむ。こんなモルトもあったか。

が、気がついた。写真のグラスを見て、気づかないか?まだ二口、おそらくグラス5ミリ分しか飲んでいないぞ。
それにしてはたっぷりすぎないか?

「これ、水割りじゃない?」

「いえ、ロックですよ。この量は『奈良シングル』です」

マスターの説明によると、奈良のバーは、シングルと言っても通常の店より1・5倍ぐらいなみなみと接ぐそうだ。それを奈良シングルと呼ぶ。ここでは生駒シングル。さらに増量しているような……。

で、度数を聞いた。なんと46度! 通常のウイスキー(約40度)よりずっと強い。これを、奈良シングルで飲むと……。

しかし度数に比して意外なほど口当たりは優しく、全然抵抗ないのである。すいすい飲んでしまう。

奈良シングル。奈良の独り者ではなく、奈良のシングルグラス。これ、奈良のスタイルとして売り物にできないだろうか。飲んべえが集まらないか。ただし、1杯でへべれけになる可能性高し。

それで思い出した。

先日、近鉄駅前の土産物店を覗いたのだが。

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買い物カゴにこれかよ。。。うむ。これも奈良スタイルだろうか。古都の情緒を求めて来る観光客は喜ぶに違いない。いっそ、スーパーマーケットもみんな、こんな買い物カゴにして奈良を盛り上げてくれ。

 

2019/09/14

千葉の天然ガス

千葉に来ている。もちろん台風被害地の視察……。木は倒れてる、屋根は飛んでいる、まあ、荒れてます。

が、一番驚いたのは、天然ガスが湧いていることだった!

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風呂が入れず、ホテルの風呂にいれてもらう。被災者はただです、と言われたが、よそ者なんで、ちゃんと払いました。

2019/03/13

生駒の山仕事は複合生業

生駒市には、「生駒ふるさとミュージアム」という小さな資料館がある。元町役場の建物を改造して作られたものだが、そこで「生命育む生駒山」というタイトルの企画展を行っていた。生駒山麓での生業の道具を紹介するという。

 
その中には山仕事の道具もあるというので、まあ見ておこうかなと訪れる。生駒は、今でこそ「都会(笑)」だが、そもそもは農山村なのである。
 
……まあ、想像通りで、さして意外感のない展示でした(^^;)。
 
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山道具……というか製材用の鋸や手斧、ヨキ(斧)などが並べられている。そして丸太をくり抜いて作られた水の導管。
 
説明文も、あまり詳しくないし、得るものはさほどなかった。山仕事の道具と言っても、実際に木を伐りだす仕事はあまり描かれていない。
実際は、結構な木材生産をしていたことは間違いない。私自身が「戦後すぐは山から丸太を橇に積んで牛に引っ張らせて出していた」話を聞いている。それに山には相当な面積の人工林がある。 
 
もう少し突っ込めば面白い展示にできたのに、と思う。
 
また山仕事の中に、生駒石の採掘、養蚕、茶栽培、そして寒氷(天然氷)出荷も行っていたことを示している。もちろん米の生産も大きかった。
 
それらの複合経営が山仕事だったのだろう。
そして、生駒に限らず各地の山村でも、実態としての林業は、おそらく木材生産だけではないはずだ。そういう意味では、戦前の農山村の生業の形がうかがえたかな。
 
どうも現代は、農村、山村と区分けして、その地区の生業は農業、林業、あるいは養蚕といったモノカルチャーを描きがちだが、そうではない産業構造をイメージした方がよいのだろう。
それは生駒山の植生や生態系を考える上でも大きな影響があったはず。
 
そういや、山の中に、いきなり野生化した茶の木を発見したり、生駒石を掘り出した痕跡があったり、ため池だらけだったり……と不思議な遺構を見つけることがある。それらの多くは、さまざまな生業の痕跡かもしれない。
 

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