無料ブログはココログ

森と林業と田舎の本

2020/01/22

狙い目は木製植木鉢!

ショッピングモールを歩くとき、いろいろ店を覗き見するのだが、つい私の目が向くのは木製品。

以前は店舗の内装やショーケースなどだったが、最近は販売している木製品そのものも気になるようになった。

で、今回覗いたのは、グリーンインテリアのお店。観葉植物とか、多肉植物などがオシャレに並んでいたが、その中で興味を引いたのは植木鉢だ。

1_20200122232901  2_202001222329013_20200122232901

こ、これは! イカスじゃないか(古)。小径木丸太をこのように使うか。大木(ヤシの幹ぽい)にこんな彫刻するか。そして凸凹の木をこんな風に磨き上げるか。

自慢じゃないが、私は木工で今後の売れ筋として園芸用品に目をつけていた。ホームセンターなどでも、なんのことはない、ちょっとした庭に設えるカワイイ木の品をよく見かけていたからだ。そして価格も高い。庭園や公園などで植物が主役の舞台には、やはり木製品が似合うのだ。こんなところに金属や合成樹脂では安物っぽくなる。

しかし、ずばり植木鉢というのは穴だった。どうしても植木鉢は陶器をイメージしていた。そこに、こんな具合にデザインされたのを見たら、ほれてしまいそうだ。何を植えるかではなく、この植木鉢に似合う植物を探してしまいそう。。。。値段も、作家の彫刻作品ではないのだから、べらぼうな価格ではない(けど、高い)。技術は、さほど難しくないだろう。

趣味の園芸では、金に糸目をつけない客がいるぞ。

こういうデザイン感覚のある木工家がもっと出てきてほしい。

 

2020/01/06

3×3ラボって?

東京駅からほど近い、大手町の追手門タワー。その1階。こんな一等地の一角に、「3×3Lab Future」なるコーナーがあった。

会員制だが、入って簡単にビジターになれる。

なんか、不思議な空間。何人かが緑の中で会議をしているかと思えば、一人テーブルでPCに向かう姿もあって、さらに講義室もある。キッチン?もある。スタジオにもなるそうだ。

1_20200106213101

シェアオフィス?と思わせるが、そうではないらしい。とにかく全体に木質が目立つ。さらに緑が目立つ。サステナビリティをテーマとして、会社でも自宅でもない、第3の場所「サードプレイス」を演出しているらしい。

6_20200106213101 1_20200106213102

だからカフェかバーになったり、お茶室?もある(^^;)。

まあ、そのところの意図などはリンク先で確かめてもらうとして、一等地の中でも一等地にこんな空間を作るとは贅沢なこと。
実は、ここは三菱地所の持ち物であるから、好きに使えるのだ。

私も、会員になって東京に行ったらここで仕事をする……なんて夢みてしまったが、会費がなあ。。。。

 

5_20200106213101

※講義室の扉は、何種類もの木を張り合わせてあった。樹種を読み取れたら凄い。

 

2019/12/23

上野公園の木製舗装、のその後

今から12年前に、「上野公園の木製舗装」というブログ記事を書いた。

その後の姿を、今回図らずも見てしまった。

1_20191223220301

これが木材のタイルを使った舗装にした説明板。これは前回と変わらない。

3_20191223220301 2_20191223220301

あああ。なんと浮き上がって危険な状態に。単に朽ちていくだけなら、自然循環だと言えるんだけど、これでは歩けないし、つまずく危険もある。そして通行禁止の柵で囲まれた。
どういう状態になったかは確認していないが、木製タイルが水を含んで膨張して浮き上がったのか、タイルの下の土が緩んでしまったのか。

ようするに木製舗装はよろしくないという見本になってしまっている。しかし、これは木製タイルの作り方が悪いのか、施工が悪いのか。ちょっと工夫した施工法を取れば、こんなことにならないと思うが。。。

2019/12/21

新宿御苑の台湾閣

東京では、毎朝早起きして周辺の名所を歩く。

2日目に訪れたのは新宿御苑。なんだか外国人が多いのにびっくりなのだが……外国人はたいてい(中国人も欧米系も)カップルなのに、日本人はオッサンばかりではないか(あ、オレもか)。それも一人でカメラ片手に植物とかミョーなものを撮ってるんだから(あ、オレもか)。

でも、私の目的は別にあった。新宿御苑の中でも日本庭園部分に建つ御涼亭だ。別名・台湾閣。

3_20191221114201

これは昭和天皇のご成婚時に台湾の有志が寄贈した離邸。だから清朝様式を取り入れた建築なんだけど、材料にタイワンスギとタイワンヒノキ(それも紅檜と扁柏の2種類)をふんだんに使っているという。柱はタイワンスギで天井板がタイワンヒノキらしい。ほか、周辺にタイワンスギを植えたというのだけど、気がつかなかったな。。。

4_20191221114201

私、日本に残るタイワン材(とくにタイワンヒノキ)の建築物を見て歩くのが趣味(^o^)。もし、身近にあったら教えてください。ついでにオッサン一人でなく、一緒に見て歩いてもいいよ、という人も募集中。

2019/12/10

針葉樹材を黒檀のように?スイスで発明された木材

ちょっと気になるニュースがある。スイスで木材をプレスして、エボニー(黒檀)の材質に似せる技術が生み出されたというのだ。

スイスインフォスイス生まれの「熱帯」木材が森林破壊を救う

生まれた木材をsonowood(ソノウッド)と呼ぶ。

黒壇は、黒光りして堅いから家具や木彫などに用いられるが、熱帯地域にしか生育せず、しかも過剰伐採・採取が続いたからほとんど絶滅危惧種だ。ワシントン条約で取引規制が行われていて、輸入時には申告が必要だ。

黒檀は、とくに音の伝導に優れており良質なバイオリンの指板に向いているという。そのほかアクセサリーや高級時計にも使われる。だから黒檀に似た材質の木材を人工的につくれるとなれば、飛びつく人々がいるだろう。

さて製造は、スイス連邦工科大学チューリヒ校とSwiss Wood Solutionsが開発した。スイス産のカエデとトウヒ材を圧縮し、エボニーに似た材質を作る方法を開発したというのだ。具体的には、スイス連邦材料試験研究所(EMPA)に設置された巨大なプレス機で、特定の楽器作りに最適になるよう、木材の密度と音の伝わり方を微調整するという。

実際、楽器製作者は黒檀をなかなか手に入れることができず、最高級のバイオリンほかの楽器の材料に困っているのだ。この木材を使って作られた楽器をプロの音楽家が使ったところ、本物を使ったものと同じくらい良いと高い評価を得たらしい。演奏家の感想として「トロピカルウッドの指板よりも音が暖かく、よりオープンです」という言葉が紹介されている。

もっとも、1立方メートル当たりの生産コストは20万フラン(約2200万円)! 輸入木材の10倍。それでも2年先まで予約はいっぱい……。

こんな内容だ。もっと突っ込んで製造法を知りたいところだが、ちゃんと記されていない。わずかに「前処理された木材をプレスにかける」といった言葉が読み取れる。この前処理とは? 

イマイチ、わからん。単にプレスしただけでは、そんな材質の変成を起こせない。圧縮木材は時間とともに元にもどるため、それを抑えようとすると樹脂注入などが必要になる。そこに「添加物を含まない」「プラスチック、樹脂は含まない」などと書かれると、正体不明だ。加熱などもしたのか。いや前処理という言葉があるが、そこで薬品を使っていないのか。

スイス語(ドイツ語)のHPを自動翻訳にかけてみると、こんな言葉が。

熱帯木材の非常に価値のある物理機械的特性を実現する高品質の材料。

ソノウッドはプラスチック複合材ではなく、添加物を含まない本物の100%天然木。

生分解性で、プラスチック、樹脂、人工着色料は一切含まれていません。

そして熱帯木材の代替などは、私が紹介してきたケボニー化木材とよく似た発想である。こちらは針葉樹材を広葉樹材のようにする、というキャッチフレーズで紹介したが、天然性樹脂の注入によって行う(フラン樹脂化)。ではソノウッドはいかなるものか?

もうちょっと科学的な説明が欲しいなあ。

2019/11/24

合板のお値段

ホームセンターを覗くと、合板が売っていた。ここは、プロの業者も仕入れに使っているらしいので、わりと工事現場で見かけるような建材も並んでいる。

ふと気になったのはお値段。

3_20191124162401 1_20191124162401

違いはわかるだろうか。1枚1180円なのは、針葉樹合板。ま、スギなど国産材で作られた合板だ。
そして1350円なのは、ラワン合板。熱帯木材を原料とする合板だ。多くは違法木材使ってンじゃねえかと言われている。

この際、合法か違法(グレー)かは別として、値段では国産材合板の方が安いんだねえ。

かつて南洋材は安い、というのが評判だった。そして国産材は高い、外材は安い、というイメージがあった。今でもそう思っている人は多いだろう。だが、原木価格で逆転が始まり、さらに製材品でもすでに国産材の方が安くなってきている。そして、合板でもはっきり示された。

もちろん、合板の値段は原木だけでなく製造をどこで行うか、そして市場での引き合い、流通、仕入れ量……など複数の要因が絡んでいるのだから、価格差もその度にどう動くのかわからないが。
ちなみに合板はラワン製の方が優れているのは間違いない。節も年輪もないから樹脂も出ないから。表面もきれいだ。

でも、国産材合板が安いのはよいことだ。それによって需要が国産材に流れるなら、南洋材合板は売れなくなる。グレーな木材の需要を減らすことになるのだから。

2019/11/19

スタジアムの木の座席

ウノスタ、釜石鵜住居復興スタジアムがAgrio(電子農業誌)の記事になっている。私のYahoo!ニュース記事と似ている(^^;)。

Photo_20191119163001

折しも、ウノスタの木の座席の写真をください! と現地を訪れた人に頼んだらたくさん撮影して送ってくれた。

7_20191119163001 2_20191119163001

そうか、こんな座席か(^_^) 。早くも日焼けして、しっとりした色合いになっている。座り心地の評判も上々のようだ。

ところで気になるのは、先日誕生した東京オリ・パラで体操やボッチャの会場となる予定の有明体操競技場。ここにも木の座席が設えられたという。それについてのルポが、日刊スポーツに載っていた。

客席少々痛めクッション持参も/五輪体操会場体験記

この記事、いつまで読めるかわからないが、木の座席についての部分を引用しよう。

実際に客席にも座ってきたが、「少し痛い」が率直な感想だ。

10月25日に完成し、一番のウリは大屋根や内観に使用された木材。使用量は2300立方メートルで、20年大会に向け建設される競技施設では最大となる。1万2000人の客席は国産のスギが使用され、ベンチタイプ。大会後にはスタンドは撤収され展示場となるため、スポーツ観戦では珍しいタイプで、席は薄い板で約39センチ幅で仕切られている。

実際に座ってみた第一印象は「硬いな」。木材なので軟らかさはなく、長時間の観戦ではお尻が痛くなってきそう。肘掛けはベンチの端に設けられるため、ない席では寄り掛かって体重を逃がせない。クッションなどを持参してもよさそうだ。直角に据えられた背もたれは約20センチの高さだが、ちょうど腰骨に当たるため、もたれると背中が痛い。一昔前の深夜列車「ムーンライトながら」も直角の背もたれで、長時間の乗車では寝られずに苦労させられたが、そんな記憶を思い出した。

率直な感想だ。写真を見ても、これは「座りにくい」。座面と背もたれが垂直で、しかも高さがないからもたれられない。ウノスタのベンチは丸く成形されているし、若干の角度がつけられているから素直に座れるだろうが、これでは前かがみにならないといけない。

木をたっぷり使った競技場を売り物にしているのに、これでは興ざめだ。設計者はどんなつもりでこんな座席にしたのか。「どうせ木だから」とでも思ったか。

本丸の国立陸上競技場でも木のイスになるはずだが、果たしていかがなものか。

2019/11/05

正倉院展あきらめて、正倉院へ

ならどっとFMのライブ出演を終えて、せっかく奈良に来たんだから、現在開催中の正倉院展に行こうかと思った。

が、悪い予感はしていたのだ。なんたって町中がごった返している。そりゃ3連休の最終日だし、イマドキは外国人観光客が激増しているし。

しかし、この人の波の一部は、奈良国立博物館に向かっているのは間違いない。令和初の正倉院展は大人気、という評判だったからだ。アサイチで入場まで30分待ちの行列とか。。。

そこで、あっさり正倉院展を諦めることにした。そして奈良博横を通りすぎて向かったのは……正倉院である。

意外と知られていないが、正倉院展の開催中は、正倉院そのものも開放されている。と言っても中には入れないよ。あくまで外観を眺めるだけだけど、門戸を開放して敷地内に無料で入れるのだ。これまで塀の隙間から覗くぐらいしかできなかった正倉院を、目にするのもよいだろう。

20191104_152712

正倉院(正確には正倉。正倉があるところが正倉院)、思っていた以上にデカいよ。カメラのファインダーに入らない。そこでパノラマ撮影したので、少し歪んでしまった。

床下は高さ3メートルぐらいあって、直径60センチ級の丸柱が40本ある。そして上部は言わずと知れた校倉造り。三角形に製材された建材による、いわばログハウスだ。木を立てて使わず横に寝かし積み上げる発想とどこから生まれたのだろうか。

この正倉院は奈良時代から残っているのだから、奈良時代の木材だろう。正倉院そのものが巨大木造建築物であることを感じる。今、これと同じものを建設しようとしても、なかなか難しいだろう。

やはり見る価値はあった。ただし、午後に行くと日射しが逆光になることを知る。まぶしくて十分に眺められないし、写真も撮りにくい。また広角レンズでないと入らない。どうせなら午前中がオススメだ。

 

さて、正倉院展は11月14日まで。やっぱり行こうかな。並ぶ覚悟で。館内に入れても、人だかりで宝物をゆっくり見られるかどうかはわからないけれど。でも平日だったら、もう少し行列は減るだろう。地元なりの強みで時間はなんとでもなる。

誰か、つきあおうという奇特な方、いる? 

 

 

2019/10/24

夜の城に登る

昨日から駆け足で岡山~鳥取界隈を回る。

今日はあいにくの雨だったが……。

回ったところで印象に残った「木もの」。

2_20191024215901

これ、道の駅「あわくらんど」の一角。前も見ているのだが、その時は一面だけだった風車がパワーアップ?していた。どんどん広げていくのだろうか。

1_20191024215901

智頭町の木材市場の一角。先日市が立ったそうで、結構な量の木材が集まっていたが、その中にあったこれは薪の山。これから冬に備えて出番なんだろうか。木材市場というからには、木材はなんでも揃う場になってほしいと思っていたが、薪も扱うのは意味があるのではなかろうか。

Photo_20191024215901

昨夜、沈没した津山の夜の城。津山城は登り損ねたのだが、こちらの城は登った。2階までだけど(^^;)。そして某店で沈没しました。。。登城したつもりが、巷の夜の闇に落ちたのでした。おそるべし、ママさん。
やられたなあ。参りました。。。。ちなみに外装が木の城なのだよ。

2019/10/18

木でない木目のデザイン

最近の建築は木質化ブームが起きているらしい。

一方で建築家は木造がダイキライ! という声も聞こえる。なぜなら木材のような性能がはっきり読めない素材は使いにくいからだ。木材と言っても樹種に加えて生育による差もあるし、加工方法によっても変わるし、まあ重力計算などを必要とする建築にはいかにも使いにくいから。

で、見かけたのがこれ。これは、某店舗の壁。

20191008_152821_20191012151101 20191008_152838_20191012151101

見た目漆喰か? と思わせて、よく見ると木目が描かれている。別に色は木材ぽくないのだから、木肌ぽく見せようとしたわけではないのだろうが、あくまで木目なのである。転写したのか、印刷したのか。ちゃんと凸凹もあって、触ってみると本物ぽい。

木に見せかけるのではなく、木のデザインを借用する……というわけ。ここまで来たか、と思わせたのであった。

でも結局、本当の木材を知らない、というより使いたくない建築家にとっては、コッチの方向に行くのだろう。すでに木肌・木目を印刷したり真似た合成樹脂建材も多い。それでも、まだ木に見せかけようというところには「木質はよい」と思いがあるようだが、ここまで来ると木質ではないことを主張しつつ、木目模様が美しいから取り入れた、という感覚だろうか。

危うし、木質ブーム。本当の木の魅力とは何か、を追求しないとまがい物に乗っ取られるぞ。

 

より以前の記事一覧

January 2020
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

森と林業と田舎