無料ブログはココログ

本の紹介

木製品・木造建築

2017/03/13

木造洋館~奈良基督教会

スギバイオリンつながりで、奈良の木造建築を。

 
近鉄奈良駅からすぐの繁華街の一つ、東向い商店街の中程に日本聖公会奈良基督教会がある。明治30年に建てられた礼拝堂は、国の重要文化財に指定されている。
日本建築家教会の奈良地域会が選んだ近代化遺産にもなっており、実に風情のある木造洋館で和風と洋風が混じり合った建築だ。
敷地内に親愛幼稚園があるから、平日は誰でも簡単に入れるわけではないが、日曜日は礼拝日であり公開しているので覗いてみた。
 
Dsc_0475
 
Dsc_0474
 
6  
 
祭壇は、一瞬、神道的な趣を感じたのだが、しっかり十字架が置かれていた。
 
またパイプオルガンも備えている。
 
5
天井がまた素敵。
 
ちなみに奈良では、聖公会とは英国国教会系の宗派だが、ほかにも高田基督教会や八木基督教会も木造の教会だ。
また桜井聖保羅教会も美しいコロニアル洋式を残す木造洋館の教会。
 
いずれも奈良の近代化遺産だ。奈良は古代史ばかりに注目が集まるが、明治時代の奈良も面白いよ。

2017/03/12

吉野杉のバイオリン

今日は、コンサートに行ってきた。

 
と言っても、奈良県立ジュニアオーケストラの定期演奏会に付属した? スギバイオリン完成披露演奏会なのだが。
 
ジュニアオーケストラは、幼稚園児から小学生、中学生、高校生まで(一部大学生)で結成されたオーケストラということで、これはこれで珍しくて面白げなのだが、やはり気になるのはスギバイオリンである。
 
これは、吉野杉によってつくられたバイオリンのことだ。
 
知事の肝入りで製作されたというのだが……。内幕を探ってみると、
 
知事「奈良の木を売るのに建材ばかりではなく、何か別の木工品の可能性はないのか。たとえば楽器とか……」
「わかりました。バイオリンを作りましょう!」
 
ということになったらしい。なぜなら知事はバイオリン弾きだから\(^o^)/。
 
しかし、バイオリンとはもっとも難しい楽器と言われるのに……いまだにその音色がどのように発せられるのか科学的には謎だという。
 
だから、いざ製作しようとなると大変。そもそもスギでバイオリンをつくってくれる職人がいない。みんな「つくってヘンな音しか出なかったり、何年か後に壊れたら、製作者が笑い物になる」と嫌がったから。また実際に「絶対、スギではまともな音は出ない!」と言われたそう。 それでもイタリアのバイオリン製作学校の学位を持つ鈴木郁子氏が引き受けてくれた。
 
結局、一般にはスプルース材を使う表の響板やバスパー、魂柱(それがどこを指すかは略。私もよう知らんし)に使うことになったそう。
 
材料は、30年前に伐られた270年生の吉野杉が使われた。一般にスギ材は音の伝わり方が遅くて音響部品には向いていないが、吉野杉の密な年輪なら可能ではないか、というわけだ。
 
かくして完成したら、意外や、よい音が出たのである。私は素人だが、それでも伸びやかで柔らかい音色に聞こえた。
 
050  059
 
完成披露には知事も出席。
 
052 対談相手はコンマスの梅沢和人氏。
 
会場(奈良県文化会館)では、オケのコンサートとは思えない展示が(笑)。
 
029
 
 
ただ、私が注目したのは、会場の壁。
 
1
 
よく見てほしい。壁板は、全部吉野杉だよ。おそらくツキ板を張ったのだろうが、膨大な面積だ。その反響がよいのかどうか私には判断できないが、私はその木目に目を奪われたのである(笑)。
 
 
壁板はともかく、バイオリンをつくって吉野杉の需要が伸びるものではないだろうが、究極の木工品である楽器に使える素材だと示すのは、やはり価値があるかも。
ちなみにバイオリンの裏板や側板、ネック、指板などはメープルや黒檀といった広葉樹材を使う。そこにはケボニー化させたスギ材を使って完全なスギバイオリンを生み出すのも夢じゃないかもね。 

2017/03/03

階段木琴

ちょっと奈良県森林技術センターに寄ったら、こんな木工品?を見かけた。

 
1
 
何かわかるかな? ヒノキ製と思う。
 
ヒントは、イチバン下にあるコレ。
 
3_2
 
ここにある木の球を、イチバン上から転がすのだ。
 
そう、ころころ転がり落ちながら音を奏でる階段木琴であった。形はいろいろあるようである。音の鳴る仕組みもさまざま。
一度転がしたのだが、何の曲だったかな。童謡のような、「赤とんぼ」だったかな……。
 
以前、森の中に仕掛けた木琴が奏でるコマーシャルがあったと記憶している……探してみたらありました。DoCoMoのCMであったか。
 
 
 
センターにはこれ1台ではなく、何台かあるそうだが、イベントなどで人気だそうである。
 
楽器と木材は、ナカナカ相性がよい。木材に変わる素材は少ない(素材を変えると音色も変わるから別の楽器になる)からだ。木材の利用法の中で、ある意味最高の代物といえるのではないか。使われる量は少ないし、天然ものゆえに木材の中でも選ばれた部分だけだが、感覚に訴える面からもアピールにもってこいだ。
木材価格も楽器用となると跳ね上がる。
 
 
そういえば、奈良県はほかにも吉野杉で楽器づくりを進めていたな……。(続く。いつかわからんけど。)

2017/02/27

人工都市の木製デッキは

人工都市の木製デッキは
なぜか『さいたま新都心』に来ている。

なんだか驚くほどの人工都市。文字通り新しい都心だ。
大宮市と浦和市が合併した時に両市の間に建設されたそう。高層ビルとアリーナとショッピングモール、そして合同庁舎などが集積しているが、作り込まれた印象だ。

で、その中にあった木製デッキなのだが……通行止めだった(-_-;)。

防腐が上手くいかなかったのかなあ。

20170227_230427


2017/02/25

古代は「グリーンウッド」が当たり前?

クリーンウッドかグリーンウッドか……と昨夜書いて気づいた。

グリーンウッドというのは木材関係者の間では未乾燥材のこと。つまり生木だ。同時に(乾燥させていないから)安い木材を意味することもある。
 
一般に木材は乾燥させないと、強度も劣るし狂う、腐るからダメだと言われている。グリーンウッドを使ったら、よい建築物にならないから不人気。国産材が外材より使われないのは、いまだに乾燥材の割合が低いことも大きい。
 
さて「日本の木造建築技術はスゴイ」と持て囃す声もあるが、古代の人はちゃんと木材を乾燥させたのだろうか。技術的には、きっちり乾燥材を使わないと「スゴイ」建築はできないはずだが……。
 
 
縄文時代によく使われたのはクリの木だが、クリ材は乾燥すると堅くなる。金属刃物がなかった時代、それを利用するのは大変だった。しかし、生木は逆に柔らかく割りやすい。石斧でも伐採できるし、尖らせたり割って板にしたりもしやすい。だからクリは生木で加工したとされる。クリの木で建物や道具を作ってから乾燥して、堅くなるのだ。
 
当時は、乾燥で縮んで隙間ができたり曲がっても気にしなかったのか。。。。と思っていた。
 
 
だが、金属が普及してきた奈良時代でも乾燥させなかったらしいことがわかってきた。
 
現在、奈良の薬師寺の東塔が解体修理されているが、そこで表皮のついた板が見つかった。ヒノキ材だろう。その材を年輪による年代測定法で計ると、伐採されたのは西暦729年と730年であることがわかった。ほかにも720年代の伐採だとわかる白太(辺材)付きの木材がある。
 
東塔の建設は天平2年(730年)と確定している。
 
3 薬師寺。東塔は右手だったと思う。
 
これは何を意味しているか。
 
伐採してすぐの木材で建設を始めたということだ。
 
当時は人工乾燥(加熱して木材を乾燥させること)なんてない。天然乾燥、それも製材していない状態なら、ほとんど乾かないだろう。少なくても5年くらい寝かさないと含水率は下がらない。  
 
古代人の寿命は今よりはるかに短い。庶民は平均寿命が20歳代だったという。栄養状態のよい貴族でも30~40歳程度。そんな時代に木材を乾燥させるために何年も寝かせる余裕はなかったのかもしれない。
あるいは寺院の建築計画を何年も先まで立てて、それに合わせて木材調達も何年前から行なって貯蔵していた……ということもないだろう。
 
つまり今は国宝になっている日本の伝統建築とされる木造建物は、伐採直後のほとんど生木を使って建てられたわけである。
おそらく建てていると、派手に狂ったのではないか。ただ建てる最中にその狂いを手直しして最終的に落ち着くように計算したのかもしれない。その後も修理を繰り返しつつ現代に至ったのではないか。
 
木材はグリーンウッドで使う。クリーンではないかもしれない(環境破壊したかもしれない)が、伐ったらすぐに使って、後に修正を加える。これが古代建築の常識だったのかも?
 

2017/02/23

木材で覆ったものは……

大阪の都心部の北浜で見かけたもの。

 
Photo
 
ビルの谷間(証券街である)にある古い木造家屋に、なにやら木の覆いが……。
 
近づくと、居酒屋であることがわかった。そして、木の覆いの中には巨大なダクトが通っている。
どうやら改築工事をして換気扇かエアコンを設置したものの、排気ダクトを店の前面に出さざるを得なくなったのだろう。
 
しかし、むき出しだとみっともないから、木の覆い(いわゆる目隠しルーバーというものか)をしたらしい。格子戸のようで、古い日本家屋的ではある。大きすぎて、下から支える構造になったので、余計に目立つ。
 
景観に配慮した場力は買う。ただ、色が……(笑)。新品ぽい。まあ、時間とともに周りに溶け込むだろう。何もしないよりずっとマシだよ。
 
こんな外装を街で流行らせるといいのだが。

2017/01/14

鉄骨の大阪城

ちょっと出かけた大阪の町。……単に買い物をして帰るつもりが、ふと目についた大阪城天守閣に入りたくなった。

 
昨年までなら、『真田丸』で賑わい、たしか天守閣でも真田関係の展示をしていたように思うのだが。もう終わったかな? そんな軽い気持ちだった。
 
6
 
子供の頃から大阪城公園は何十回と来ている。今も年に何回かは足を運ぶ。花見の時もあれば、散歩代わりに公園を突っ切って歩いたりもする。が、大阪城天守閣は入っていない。おそらく20年くらいは入っていない。
 
なぜなら有料だし、どうせコンクリート製の昭和の復元建築だし。
 
ここで説明すると、いわゆる豊臣の大坂城は、天正11年に建築が始まった。
それが大阪の夏の陣で落城し、その跡地に元和6年より徳川の大坂城が再建される。が、45年後に落雷で焼け落ちて、その後大坂城に天守閣はなくなった。
それを再びつくろうと昭和6年に、市民の寄付で復元したのが現在の大阪城天守閣。(漢字が違っている。)折々に修復改築はされたが、今に至っている。
 
 
 
が、ふと思ったのだ。鉄筋コンクリートの復元城郭とはどんなものか、と。それで600円を払って天守閣に登ってみた。
 
なんと8階まである。エレベーターはすごく混んでいたので階段で昇ったが、どの階も人があふれている。観光客だろう。かなりの割合で外国人。昔は゛のんびり各階を見て回った記憶があるが、今は昇りと下りの階段ルートが別になって、展示を見るのも人波の中をかき分ける気分。
 
まあ、おざなりに見学したが、一つだけ目を引いたのが、これ。
 
2
 
なんと、昭和の天守閣復元工事中の模型だ。見事な鉄骨。戦前なのに、こんな巨大クレーンがあったのか。
 
また写真もあった。
 
3
 
こんな.城郭工事も珍しくていい(^o^)。説明によると、当時の最新技術を使って復元しようということになって、鉄骨・コンクリート製にしたのだそうだ。
 
案の定、中の展示はたいしたことなかったのだが、とりあえず見てよかったよ。天守閣再建は、鉄筋コンクリートに限る?

2016/12/25

クリスマスイブは、眠り杉枕で

クリスマス・プレゼントは、クリスマクラ……クリス枕。

 
オヤジの駄洒落になってしまった。
いえ、本当に届いたのです。枕が。正確には「眠り杉枕」と言います。
 
製造元は、福島県いわき市の株式会社磐城高箸。そう、割箸メーカーである。
割箸の余った木っ端で枕をつくるという話は以前より聞いており、私も少しだけ意見を出していたが、ついに完成したのだ。
 
Dsc_0289
 
わりと大きい。また、比較的硬め。三つの山があり、それが頭にフィットする。
ただ、これだけだと、中に何が入っているのかわからない。
で、カバーを開けてみる。
 
Dsc_0290
 
ちゃんと間伐材マークと木づかいニッポンのマークが付いていた。
さらに中を覗く。
 
Dsc_0292  
 
おお、ようやく透けて見えたぞ、木片が。この薄い包み生地は、オガ粉を外に出さずに香り成分は放出する微細構造をしているそうだ。ここを開けたら、チップを直に見られる……というか出し入れできる。たまに天日干しするとよいそうだ。
 
 
実は、これまで私が使ってきた枕も、木質チップが入っているものだったが、それは丸ごと一つの袋に入っていたため、枕の形が自在に?変わる。ときに低くなりすぎるので、タオルを巻いていた。3つの袋に分けて入れると゛そうしたズレがなくてよい。
ちなみに、長年使っていると香りがしなくなったので、時折木曽ヒノキの精油を振っていた(~_~;)。ただ、それも尽きた。最近は百均ショップで見つけたユーカリオイルを振ったりしている。なんの匂いだかわからん状態だ。
 
 
眠り杉枕は、当然スギの香りがする。ヒノキほど強くないし、やはり密閉状態だから匂いはほのかだが、頭を置いているとふんわり香りに包まれるようだ。
 
 
ちょっと驚いたのは、使われている磐城杉の分析。
磐城杉というブランドは、実は木材業界にはない。その意味で建材としては弱いのだが、意外な効能が発見されている。
 
「他の国産杉と比べて伸縮性があり、さらに中身がスポンジのようにスカスカ」
「十分に乾燥しているため吸水性にも富んでいます」
 
これ、スギ材の建材にするには、不人気な要因だろう。スカスカと言われては……。伸縮性があるというのも、すぐ凹むことになる。
が、それを枕にすると最適素材となるわけだ。
 
つまり特徴を弱みとせず、強みとする商品開発というわけである。
 
詳しくは、眠りスギ枕サイトへ。クラウドファンディングもやっているのである。
 
 
私の正直な感想としては、中のスギチップが見えないのは残念。と言っても透明にするわけにも行かないだろうが、販売のときは中にこれが入っています、というスギチップの見本を添えてみてはどうだろうか。
上記の磐城杉の特徴もちゃんと記して。
 
それと、枕の寸法はちと大きすぎる気がした。好みもあるだろうが、この大きさだと、頭の一部しか乗せられないから、一人では余る。もしかしてダブルベッド用?(~_~;)。一回り小さなサイズも出せないだろうか。高さの調節はできるようである。
 
旅行の際に持参して(車を使う旅だろうなあ)、各地の名所で枕敷いて寝る、「旅する枕」安眠シリーズなんか誰かやってくれないかなあ。
 
なお、今回はこんなおまけも付いていた。
 
_20161223_210209
 
熊本復興も始めたんだね。
 

2016/12/07

熟成木材って何?

JVCケンウッドが、独自のウッドコーンを搭載したスピーカーシステム2機種を発表した……というニュースに接した。
 
 
正直、音楽にも、オーディオ機器にも縁がないというか、知識も興味もないのだが、ちょっと引っかかった言葉がある。「熟成処理」である。
 
新たに盛り込まれたのは、木材を人工的に熟成処理するというもの。
「長年愛用された楽器や使い込まれた木製スピーカーが音質的に優れた特性を持つことは広く知られている。これは時間とともに木の構成成分が部分的に変質し、異方性が高まることに起因していると考えられている」
 
そこで、人工熟成処理」を施した。というのだ。すると経年木材に近い音場空間の拡大や解像度の向上、低音の重厚さの改善、臨場感の向上といった効果が期待できる、らしい。
「数種類ある響棒の中で前方に広い音楽空間を再現するのに一番効果の高いウーファーユニット下のチェリー響棒に処理を施した」 ともある。
 
音響関係の言葉はさっぱりわからん(^^;)が、ちょっと興味を持った。牛肉でも熟成肉というのが人気を呼んでいるし……。
 
 
木材は単に生か、乾燥させるか、だけではないようだ。経過変化という別の変化があるのだ。
そして人工的に経年変化を引き起こすことが可能という点に。単にエイジング処理、つまり見た目を古くするのではなく、木材の質そのものを変えるらしい。
 
調べてみると、どうやらヤマハが開発した「A.R.E.」(Acoustic Resonance Enhancementの略)という技術らしい。短期間で木材を熟成させ、長年使い込まれた楽器のような鳴りを生み出す木材改質技術なのだそうだ。
 
言われてみればバイオリンなどは、製造後200年、300年を経たものが名器と称されるが、なぜ古いバイオリンの木材はいい音が出るのか。
 
木材は古くなると、セルロースが結晶化して木目の方向に硬くなっていく。ヘミセルロースは減少し、木の厚みの方向にずれ易くなる。つまり木目方向に硬く、厚み方向に柔らかくなるという変化がある。
 
これが弾いた瞬間のレスポンスが良く、低域が伸び、高域が速く減衰するという。
ちなみに感覚的な“いい音”とは、バイオリン奏者によると「落ち着いた」「音が太い」「熟成された」「暖かい」「粒立ちが良い」といったもの。ますますわからん……(涙)。
 
 
結果的に、若い木材を金属製圧力容器の中で温度や湿度を管理しつつ圧力を段階的に変化させると、古い木材と同じ状態になったそうである。とくに薬品を使うようなことはしない。
 
今では、この処理を施した木をバイオリンをはじめ、アコースティックギター、エレクトリックベースなどの木製楽器、またステージの床材にも採用されているそうだ。
 
 
しかし、気づいたのだ。音のよい木材という方向性に。
 
これまで木材に薬品を注入して不燃化させたり耐朽性をつけたり、圧縮して強度を増したり……といろいろな機能化木材が登場しているが、それは木材の特徴を消して木でなくなるようにした加工だ。
それではなく、木材の特徴を活かした方向性を考えてみないか。
 
柔らかくて曲げやすい木材とか、触感の素晴らしい木材とか、調湿性の高い木材とか。木の香りを高める、断熱性能を高める……いっそ、すぐに腐ってなくなる木材、瞬時に燃えてしまう木材なんてのも。
木材の欠点を押さえつけて消すのではなく、長所をもっと強調するような改質木材を考えるのだ。  
 
単に燃えない木材をつくったら、「だったら鉄骨かコンクリートにしたらいい」となるが、木材ならではの特徴をより強調すれば、より木材ファンが増えるかもしれない。
 

2016/11/21

奈良の木製リノベーション

ならファミリーという商業施設が奈良にはある。
誕生したときは、近鉄百貨店とジャスコ(現・イオン)が同居する、つまりデパートメントとスーパーマーケットが一緒になった施設としてちっとは知られたのだが、徐々に古くなり、店も入れ代わりが進むうちにチグハグになっていた。
それが夏前にリノベーションして、一気に模様替えしたのだが……。
 
店の構成は、かなり整理されてスッキリ感ができた。そして目立つのは木質である。
 
1  2
 
各所に、木を使ったベンチなどがある。それがなかなかデザインに凝っている。
ようやくこの程度にはなったか、という気分。これまでベンチがあっても、いかにも安物?というよりダサイ代物が多かった。
 
そして、メインホールにも、こうした彫刻が。
 
3  4
 
クスノキの一木彫である。
 
何を現しているか? ……実はラクダなのだ(^o^)。
 
20年以上前に開かれたシルクロード博のシンボル、ラクダ(陶器製)がホールに展示されていたのだが、その後邪魔者扱い?されて屋上に寂しく置かれていた……(下記写真)。
Family
 
が、今度めでたくホールにもどってきた。木製になって(笑)。
 
原木は、樹齢200年、全高4メートル、直径1、4メートルの大木だった。これだけの木を使った彫刻は、最近では簡単につくれまい。作者は大平龍一とある。
 
 
奈良は東京、京都と並んで国宝が多いところだが、なかでも彫刻の数は日本一だそうだ。木彫りアートで奈良を盛り上げることも考えたらいいのではないか。

より以前の記事一覧

2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

森と林業と田舎