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森と林業と動物の本

2025/12/23

丹土とベンガラ

毎度おなじみの平城宮跡の大極殿。いつもの散歩コースだが、久しぶりに上に上がって中を見学した。何ヵ月ぶりか。

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赤の柱が自慢の古代建築(復原)なのだが。

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あらら。結構、剥げている。ここは風雨にさらされる外側だからでもあるが、内部の柱もそこそこ塗料が剥がれつつある。完成後、15年は経つからか。果たして木部が傷むことはないのだろうか。

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この塗料は、丹土と呼ばれる赤い土。だいたい酸化鉄を含むもの、あるいは黄土を焼成してつくられる。その中にはベンガラも含まれる。さらに上等なものは水銀朱、つまり硫化水銀を含む「朱」もある。こちらは古墳の内部の装飾などに使われるが……。

赤は、古代、神聖なる色だったのだ。

さて、この塗料、土やベンガラに柿渋や菜種油、松脂などを混ぜて塗料とする。いわゆる合成樹脂系の塗料と違って、木肌も息ができるという点では、わりと優秀なのかもしれない。

この丹土、ベンガラは材料によって色が違ってくる。沖縄の首里城の再建で、どこのベンガラを使うのか悩んだらしい。以前の平成の宮殿は本土製のベンガラだったが、令和の再建では沖縄のベンガラを再現することになり、。すでに絶えていた”久志間切弁柄” が復元されたそうだ。

今年5月に訪れた首里城再建現場の写真を調べると、わずかに写っていた。

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木と土の相性についても考えてみるといいかもね。それにしても、大極殿はいつ塗り替えるのだろう。

2025/12/19

一枚板テーブルからイスへ

奈良にある木工会社が、「風樹の塔」という店を何店舗か出している。

そこには一枚板が並べられていて、それをオーダーメイドでテーブルなどに仕立てる……いうシステムである。以前、この店について本ブログで紹介したことがあるな。

その一軒が近くのショッピングセンター内にあるので、たまに覗く。たしかに幅1メートル前後あるような無垢一枚板(ナラ、ケヤキ、クリ、トチ、ウォールナット……)が並んであるのは壮観だ。(これを喜ぶのは木材オタクの証明になるんだろうが。)
木オタク的には、木目は銘木ではないが、この木はどこに生えて何百年生きていたんだろうな的な素性を想像させる素材である。

ただ主力商品は、テーブルである。それなのに先日通り掛かると「座りたくなる椅子展」というのぼりが立っている。

椅子を扱っているの? と思って中に入る。

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こんな具合。思わず順番に座ってみたよ(^_^) 。

テーブルだけで終わらず椅子の分野に進出するのかな。大きなテーブルは置ける場所のある家屋でないと買わない。

椅子は木工界でも特別らしい。椅子オタクもいるらしい。また製造面でも特別な技術やセンスがいる……らしい。

上に人が座るということは、重圧をかけるわけだし、それせ静かに真下方向に重りを置くのとは違って斜めから座ったり、座ってから身体を揺すったり……ということもする。それを約4本の脚で支えるわけだ。デザインも含めて難しそう。

そんな世界に挑戦するのか。

ちなみに我が家も食卓用の椅子を新調しようかと思っている。思っているが、気に入るデザインとは何か、自分の身体にフィットさせるのはどうか、オーダーメイドなら値段も高そう……と思って心は揺らいでいる(^_^) 。

椅子の世界に分け入るとヤバイ予感もするよ。

 

2025/12/16

宇宙の森と、木の衛星

先日のNHKスペシャルでは、「「ヒューマンエイジ 人間の時代 出地球」として宇宙(とくに火星)への移住を扱っていた。

イーロン・マスクなどは2050年だったかに火星に100万人都市を築くなんてぶち上げている。下記の想像図にある宇宙の建築群のように。

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これ、以前から私が考えていたというか疑問を持っていたことがある。

火星に人が行くことをどうこういうわけではない。調査基地を設けることぐらいならできるだろう。が、都市をつくって移住となると……。

そこで質問。その都市をつくる建設資材はどこから得るのだ?地球から全部運ぶのか?人一人送るのにおそるべきエネルギーとコストがかかるのに、何万トンもの鉄材を?それとも木材を宇宙に打ち上げて、何カ月もかけて宇宙船で運ぶ?

火星に木はないよ。石油もないから合成樹脂も使えない。鉄だって怪しい。鉄分子はあるだろうが、鉄鉱石はないからだ。鉄鉱石は水が鉄分子を凝集することで生まれる。火星にあるのか……もしかしたら数億年前の水が作り出しているかもしれないが……。

識者には、隕鉄を含んだ小惑星を見つけて火星まで運ぶ、あるいは宇宙空間で精錬するという構想があるが。ならば精錬所、製鉄所はどこにつくる? 何でつくる? こちらも重いよ。月につくって打ち出すか。

とまあ、考えていくと、宇宙に人類が(大量に)住めるほどの建材の調達は非現実的なのだ。

そこで、考えられているのが、菌類がつくる菌糸で建材をつくる方法。なるほど、菌糸から布はつくれる。それを重ねていけば強度を保てる建材になるかもしれない。菌類なら炭素と酸素などがあれば成長できるだろう。……で、その炭素と酸素は?人類が呼吸する以上に膨大な酸素を消費しそうだ。

いっそのこと、宇宙に森をつくろう! その方が本物の木材が得られる。

そこで思い出したのが、「サイレント・ランニング」。1972年作のアメリカ映画で、かなりマニアックながら、優れたSF映画だ。特撮はちゃっちいが、それは仕方ない。むしろ愛着のわく描き方であった。

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地球では植物が絶滅し、わずかな標本が「植物保存計画」によって、土星軌道の3隻の貨物船に接続された温室ドームで生き延びていた……という設定だ。まさに宇宙に森をつくっていたのだ。

映画では、地球政府から計画を中止してドームごと植物を核爆弾で破壊し帰還せよ、という指令が届く。一人反対した植物学者が、このドーム内の植物を守ろうとして……と展開する。が、何より森を作り出しているところに、私は興奮した。

実は、先日の奈良女子大学のシンポジウム「木と人の共生 過去から未来へ」では(私は古代からの日本林業史を語った)、「宇宙で木材は使えるか」というテーマもあり、そこで木造人工衛星が語られた(村田功二京都大学大学院教授)。その延長で、宇宙に森をつくることも触れられたのである。

たとえば火星に森ができたら、そこで木材の調達も可能になる、かもしれない。もちろん食料だって得られる。

「森の国・木の街づくり」なんて小さなことを言っていないで、「宇宙の森、火星の木造建築」づくりを夢見ようよ。

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木材を宇宙空間で使えるようにするのは大変らしいが、植物を育てることはもっと大変(^_^) 。空気だけでなく紫外線や宇宙放射線もある。でも、地球環境問題を考える際の切り口になりそうな気がする。

実は人工衛星の木造化には、別の意図があった。アルミニウムなど金属製衛星は大気圏に突入すると、エアロゾルとなって汚染してしまうのだ。オゾン層に影響を与え気候変動に引き起こしかねなかった。逆に太陽光を反射して、地球の寒冷化を招く可能性もある。

すでに現在でも何千トンかのアルミニウムが大気中に拡散している中、喫緊の課題だったのだ。そこで木製の衛星を考えるようになったのだ。

いずれにしろ、宇宙移住計画には森と木が欠かせないと思うよ。

2025/12/14

万博脳のリング「投げ売り」の記事

産経新聞に、万博の大屋根リングの今を紹介している。

万博リング、解体木材を新品の10分の1価格で〝投げ売り〟 保存どころかレガシーの危機 

全部読めないけど、ようするに解体されても引き取り手がないということだ。

 大阪・関西万博の象徴とされた大屋根リングの解体作業が本格化している。日本国際博覧会協会はリングを万博のレガシー(遺産)と位置づけたものの、明らかになっている木材の具体的な再利用策は能登半島地震の復興住宅など一部にとどまる。協会は再利用の対象となる木材の出品単価を新品の10分の1程度の廉価に設定し、解体費用も負担している。「世界一の木造建築物」に使用された木材は2万7千立法㍍もあり、十分な引き取り手がなければ燃料用のチップなどになる可能性もある。
 リングの解体は今月から本格的に始まった。建設を手掛けた大林組、竹中工務店、清水建設の大手ゼネコンを中心とした3つの共同企業体が解体も担当し、2027年8月までに完了予定だ。
 現在までに示されている木材の具体的な活用策は、能登半島地震で被災した石川県珠洲(すず)市の復興公営住宅や、27年に横浜市で開催される国際園芸博覧会のタワーの資材など、ごく一部となっている。

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いまさら……とは言ってはいけないが、最初からわかっていたことだねえ。

再利用はごく一部だし、その売価も10分の1らしい。多分、大部分はバイオマス燃料に回されるとして、トン価格は100分の1くらいになるのではないか。

林野庁の「森の国、木の街づくり」宣言では、木造建築は炭素を貯蔵するとの売り文句なのだが、この世界最大の木造建築物であったリングは、すぐ大気中に放散されるわけだ。せっせと貯蓄したのに放蕩息子が財産をパッと費やしてしまうみたい(TОT)。

私自身は、この炭素の貯蔵に関しては、最初から期待していなかったのだが、何より50年100年育ってきた森が伐られて、たった半年の使用で消え去っててしまうことが悲しい。

感情的な自然保護運動とは一線を画したいが、それでもこのリングに関しては、万博関係者に「森林愛」がないことを痛感する。真に森の価値、木材の価値を考えていたら、建設費に1、2割増額して対腐朽措置を施して恒久的なリングにすることができただろうに。(恒久的と言っても、メンテナンスは必要だけどね。)

きっとリングは万博の開催期間だけ保てたらいい、後のことは考えない、“万博のためなら地球環境を破壊したっていい”という万博脳になっていたのだろう。

 

2025/12/07

神戸・蚤の市にて

昨日は、神戸に行った。実は谷山浩子のコンサートだったんだが、その前に時間があるからと、すぐ近くの神戸市立博物館で「大ゴッホ展」に。すごい混雑ぶりだったが、かろうじて当日券を購入できた。その後に町をぶらぶらすると、三宮の街角をイベント会場にした催しがあって、その一角に「蚤の市」が。

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どうやら骨董屋が店を出しているのではなく、各地のクリエーターが思い思いの品を出展しているらしい。

で、ヘンな木片を並べている店。

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淡路島の建築設計家らしいが、廃屋を購入して、自らリノベーションしつつ出てきたものを並べるという……(^^;)。

シロアリに食われた板。新聞紙が張りついているが、どうも50年60年も前らしい。さびた鎌に何かの把手、カスガイ……瓦も並ぶ。

売れますか、と聞いたら、もちろん売れない(^-^) 。が、把手を何かに使えるかも、と購入した人がいたらしい。まあ、売るつもりはなくてパフォーマンスの一環なのだろうけど、私がいろいろ使い方を提案してしまったよ。虫食いの板など、やり方次第で斬新なエクステリアになる。各地にはこんな事例があってだな、と……私は何やってんだか。

端材でつくったイスは、もう少しブラッシュアップしたら売れそうに思う。いろいろ組み立てたり、組子のようにいじれたら楽しい。

せっかくだから、大ゴッホ展の撮影可能な一枚。大人気で撮影合戦であった。

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「夜のカフェテラス」。この展覧会で驚いたのは、彼の前半生の絵の暗いこと。黒に黒を重ねたような絵ばかり。「白い帽子をかぶった女」の絵まで真っ暗(-_-;)。ミレーの模作を思わせるものや、動きのズレた人体デッサンなど。もし、私が同時代の批評家だったら、絶対にゴッホの絵を評価しなかっただろうと思わせるわ(笑)。

さて、コンサートは、楽しんできました(^-^)/ 。

2025/11/29

1杯15万円のコーヒーがあるなら

アラブ首長国連邦のドバイにあるカフェ「ジュリス」で、1杯3600ディルハム(約15万円)のコーヒーの提供が始まった、というニュース。「世界一高価なコーヒー」だ。

ドバイでコーヒー1杯15万円 世界一高額、「繊細な甘さ」売り

使う豆は、中米パナマ産の「ニド 7 ゲイシャ」という希少なもの。なんだ、この名前は。二度の7人芸者か (@_@)。
トルコ出身のオーナーは「ジャスミンのような花の香り、オレンジやベルガモットのようなかんきつ類の風味にちょっぴり、アンズや桃を感じる味わいだ」と味を表現する。

まあ、これは金持ち相手の商売ではあるが、それでも売れるのがドバイなのだろうね。

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AFPニュースより借用。

日本でも、以前紹介したと思うが、1本10万円のレンコンを売る農家もある。1ボトル60万円の日本茶がある。それで「どんなに美味いのだろう」と思わせたらしめたもの。そうした商品がつくれること知らしめることに意義がある。日本茶のほかにも日本酒とかリンゴやイチゴなどバカ高商品を世界に出されている。

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1本60万円の日本茶。Foodieサイトより借用。

思い切り高額の商品を出す意味はある。何もすべての商品の高くしろというのではなく、最上級のものにはそれだけの価値があることを世間に知らしめるためだ。それほど美味いものをつくれる技術力を示し、それが全体の底上げになるのだ。通常100グラム300円のレンコンが350円で売れるようになるかもしれない。お茶も、抹茶人気が煎茶の価格を押し上げる。

だったら、木材もそんな商品をつくってほしい。1本100万円の床柱は、かつては役物、銘木の世界ではあったのだが、現在は消えてしまった。床柱の需要が落ちたからだ。しかし、内装材や家具には、そんな価格をつけてもよい商品があるはずだ。木製キャットタワーが100万円していたこともある。

言い換えると、素材としての木材が高くするのは無理がある。だが、そこで生み出された商品(の技術、デザインなど)の価値が高まり、それが木材全体の価値を高める可能性がある。そうしたら、通常の柱が1割高く売れるかもよ。

2025/11/23

日本最大の木彫大仏とは

大阪の駅で見かけたポスター。

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引っかかったのは「日本最大木彫地蔵大仏」の文字。

ん? 日本最大の木造大仏なら、奈良の長谷寺の大仏ではないのか。

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と思って調べると、藤次寺のは4m10cmで、長谷寺のは10.18m。なぜ、こちらが日本一なの? 不思議に思ってポスターをしばらく眺める。

そうか、「地蔵大仏」だ。木彫ともある。長谷寺のは観世音菩薩。

調べると福岡大仏(東長寺)も高さ10.8m、光背の高さ16.1mあるという。こちらは座像なんだそう。

さらに但馬大仏(長楽寺)には、15.8mもある木造三大佛が並んでいるそうな。ただし金箔張り。

藤次寺のも、東長寺のも、長楽寺のも近年つくられた大仏だ。昭和から平成時期に建造された。古いのは、やっぱり長谷寺だなあ。
ちなみに豊臣秀吉の方広寺の大仏は木造漆喰塗金箔張りだったそうだが、燃えてなくなった。あれは高さ19mを超えたものと思われ、日本一だろう。金剛づくりの奈良の大仏(約15m)よりもデカい。

なんだか木造にはいろいろあるらしい(^^;)。

ちなみに、吉野山金峰山寺の蔵王権現像3体は高さ約7mと5m2体。秘仏だが、ちょうど秋の公開中。11月30日まで。これはド迫力である。

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これに敵う木造大仏はないと思う。

2025/11/16

新築五重塔

朝日新聞の土曜版に「はじまりを歩く」という連載があり、そこで五重塔を取り上げていた。

しょっぱなが北海道石狩市の弘照院。今年10月に完成したのだという。今どきの五重塔? そして最古は明日香村の飛鳥寺にあった五重塔。

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驚いたのは、現在日本には80基以上の五重塔があるというのだが、そのうち30基以上が平成以降の新築なのだということ。なんと現在残る最古の法隆寺から数えても1300年も経っているが、五重塔の4割近くが、ここ30年ぐらいの間に建てられたの?

そういや私も仙台で五重塔を見かけて訪ねたことがあった。

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孝勝寺の五重塔で、平成15年に建てられたのだという。これだって今から20年以上前なのだが、やたら新しく感じる。

しかし、五重塔というのは、実は役立たずなのだ。本来は仏舎利や仏像を納める塔であり、インドやスリランカでいうスツゥーパだから。

記事では「眺める建築物」としているが、それも飛鳥時代や奈良時代ならともかく、現在高さも様式も、見るものを驚かせる要素は少ない。あえて金をかけて五重塔を建てる意義はどこにある。

そもそも心柱を通しているから、部屋がない。いわば1階建ての上に高い天井があるのだ。外から見ると、屋根・庇が5つあるから五重なだけ。さらに飾りの裳階 (もこし)という庇もあるから六重塔に見える三重塔も多い。
ただ東大寺などにあった七重塔は、巨大で上部の階まで登られたはず、という説もある。登って眺めていたんじゃないか……というのだが。

何のために今の時代になって五重塔を建てるのか。ミョーな憧れがあるらしい。

もしかして、建てることで古代建築の技術を守っているのかもしれない……と思ったりもする。もちろん当事者がどれだけ意識しているのかどかはともかく、こうした建築もしくは修復がないと、実践の場がないわけで、消えてしまうからだ。

奈良興福寺の五重塔は、現在修復中。大屋根の中だ。

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やりがんな振るって木材を削っているのかなあ。

ちなみに生駒の某霊園にある塔はなんだ?

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これはコンクリート製なのだが(^^;)。

 

2025/11/10

ミニ薪セット、何に使う?

先日の十津川村を訪れた際に、「道の駅」で見つけたお土産。

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ミニ薪セット。小振りな薪類が箱に詰められている。鉋屑?のほくちもあるか。カワイイ。面白い。

でも、何に使う? 

だって、本気で薪として使えば、あっと言う間に燃え尽きるだろう。よほど小さな、短時間の焚き火がしたいのだろうか……。全部燃やしても1時間、いや30分持つまい。お湯を沸かすか、バーベキューを行うか。ソロキャンプ用?

それより「薪」をインテリアとして設置するのがよいかもしれない。なんとなく、室内でアウトドア気分を浸れるという……。パッケージもオシャレだ。子供がいたら、積み木にできるかもしれない。お値段は?

「薪」というものをブランド化したアイデア商品と思えば、なかなか優秀だ。

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ちなみに、こちらはホームセンターで見かけた薪セット。
薪の量は、こっちの方が少し多いかな。でも相当小さい。量も少ない。オシャレではない。値段は安い(笑)。

 

2025/11/05

ツリーハウスの木を傷つけない建設方法

十津川村の「空中の村」。ここにはツリーハウスやツリーデッキなど数多くの樹上施設がある。

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大木に寄り添うように作られているのだが……その建て方はいかがなものか。それを経営者のジョラン・フェルリさんに聞いた。まず見せてもらった器具2種類。

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違いがわかるだろうか。最初は樹木にボルトを通してデッキを支えるもの。次が、樹木に穴を開けずに締めつけるよう添え木をして支えるもの。

これ、フランスのツリーハウス建設技術なんだが。

実は、前のボルトを通した方がよいそうだ。ボルトの穴は直径数センチにすぎず、中の大半は活きていない心材。
それに比べて穴を開けない方が木の負担が少ないように思えるが……締めつけると、樹木の表面近くにある形成層を破壊してしまうのだ。水は上に上がらず、樹冠で生産された炭水化物は下へ下りなくなる。結果、枯れてしまうそうだ。ボルトを通した方が長生きする。

ということを模型を使って説明してくれるジョランさん。

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この日は雨だった。。。

ただ、ツリーハウスの重さを樹木で支えるかぎり、樹木に負担があるのは当然で、常にメンテナンスしないといけないし、将来的には別の木につくり直すことも考えているそうだ。

ツリーハウスの建設方法としては、そのほか樹木に頼らずに地面から支柱を建てたり、樹木の周りに櫓を組むこともあるが、なかなか悩ましい問題である。

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