木橋の腐朽
近隣の矢田丘陵の尾根部分に伸びる遊歩道がある。ふらふらと歩いて運動と気分転換によいのだが、その一角にある池には水辺に木橋が架かる。
それが、とうせんぼになっていた。
水辺というか、ほぼ水面を伸びているのだが、これを木造の橋にしようと考えた担当者はエラい(笑)。ある程度、防腐性を施していたかとは思うが、建築後数十年経つのだから、やはり傷んできたのだろう。そっと入ってみると、木の板がぶわぶわする。釘を打ったところも浮いていた。
木は腐る。では鉄骨ならばよいかというと、そうでもない。鉄も錆びるし朽ちる。コンクリートだって寿命はある。とくに水の上なんだから、長持ちしないことは間違いない。
実は遊歩道の別の部分にかかっていた橋(谷を越えるもの)も、一時期通行止めになったうえで、その後修繕された。ここはどうするか。果たして修繕されるのだろうか。すでに池から離れた森の中を迂回するルートが作られている。
我が家にも自家製の木のデッキがあるし、山にも築いたことがある。どちらも時とともに朽ちていく。自宅のものは、毎年防腐剤を塗布するが、山の者はほったらかしになる。そして腐って落ちたら「自然に還ったのだ」と開き直る(笑)。
思えば日本の伝統建築は木造だが、それが長持ちしているのは、絶え間なくメンテナンスし、傷んだところは修繕してきたからだ。それができなくなっている……。
こうしたケース、今後増えるだろう。自治体の財政難もあれば、人手不足もあるだろう。そして利用者の増減も影響する。再建することは減るのではないか。
地域の疲弊は、こんな周縁部から始まる。



















































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