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森と林業の本

2024/05/07

新商品ファイヤーウッドスティック?

百均(キャンドウ)で見かけた商品。

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ファイヤーウッドスティック? なんじゃ、これ。ようするにキャンプで焚き火する際に種火を大きく燃やすための木片。これが、商品になるのかあ。割り箸でいいやん。。。。いや、割り箸の不良品の商品化にいいかも、と思ったが、そもそもキャンプに行って、薪は購入するとしても、それを鉈で小割りするのが面倒というか、割り方も知らない人は向き?

そして、並びにもう一つ。

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単なる板。これを「プランクグリル用ヒノキ板」という商品になった。これは木板に水分(水やジュース、ワインなど)を染み込ませてから、その上に食材を乗せて焚き火やコンロで(蓋をして)焼く調理法だ。すると蒸し焼きと燻製の間のように焼ける。魚も肉も、ぐんと風味が増す……ということでキャンパーの間で流行っているのだ。もともとはアメリカから始まったようだ。

私は、これを木質商品として推奨していて、高く売れるぞ!と何年も前から各地で話したり記事にしてきた。

木材を十二分に活かす調理法とは? 食×木材で息の長い“需要”を生み出せるか

事実、ネットでは1枚1000円ぐらいつけている例もある。私が新しい有望木材商品として紹介しているのに、これが100円かあ(-_-;)。値崩れしそう。まあ、厚さや板の大きさによるが。

もっとも、さらに驚いたのが、どちらも国産商品であったこと。

2024/05/04

木製ハブラシ

先日、奈良の橿原市のホテルに泊まった人からもらったもの。

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リニュー&リフレッシュ。何のことかと思いきや、toothbrush、ハブラシとあった。

で、中身を見ると、こんなもの。

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たしかにハブラシだ。プラスチック追放は、ストローやフォーク、スプーンに続いて、いよいよホテルのアメニティのハブラシに至ったわけだ。その代わりにハブラシを有料化(自前で用意しろ、ということか)につなげる方向性もあるが、こうして脱プラ(木製)ハブラシ路線もある。

もっとも、この商品は木製ではなく竹製であった。メイドインチャイナだ。

脱プラ路線に異論はないが、いくらプラスチック製品を木製紙製、あるいはでんぷんなどの植物質の生分解性代替商品には、日本製も極めて少ない。ビジネスチャンスなんだが、プラスチック以外で作る難しさと、価格を抑えることが難しい。それに果敢に挑むのは中国メーカーになってしまった。

一方で日本の開発した伝統的な脱プラ製品である割り箸の需要が増えたようには見えない。いくら脱プラと言っても、プラ箸を国産割り箸にもどそうとはしない。不思議。

日本の新製品開発力も生産力も、どんどん落ちていく。これでは早晩、貿易収支も赤字になりそうだな。

 

2024/04/28

木材マニア向けの平城宮跡

私の散歩コース、平城宮跡。まあ、ダダッ広くて、大草原?が広がっていることも気持ちいいのだが、実はアウトドア的な活動だけでなく、インドア的楽しみ方がある。意外と気付かれていないが、各所に展示館があり、かなり見応えがある。もちろん遺跡中心に歴史的な展示が多いのだが、それとは別に見どころは、木造建築物および木質出土品。

どの展示館にも、過去の木造建築物、復原された木造建造物があって、その模型も並ぶのだ。模型といっても、高さ3~4メートルもあったり、実物大(笑)模型もある。また発掘された木質出土品や復原のための木材なども展示されているから、木材マニア向き。小さなものは木簡から、直径2メートル級の丸太まで。その大工仕事の技も見られる。

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Photo_20240428163502当時の宮内省の役所(実物大)

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6_20240428164301大極殿などの建築材

17_20240428164301スギの丸太くり抜き井戸(本物)

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いったいいくつあるか、地図から拾ってみた。奈良文化財研究所平城宮跡資料館、遺構展示館、推定宮内省、大極殿、第一次大極殿院 復原事業情報館、東院庭園、朱雀門、平城宮いざない館、平城宮みつき館、復原遣唐使船、天平みはらし館……なんたって、文化庁に国土交通省、奈良県などが入り乱れていろいろ建てたから(笑)。しかも点在しているから、各地を順番に歩いて訪ねると、よい運動になる。

 

2024/03/29

木の器の店で見つけたもの

大阪・難波に出た際、木の器の店を発見した。正確にはボタニカルショップとあり、椿油とか植物油コスメとかヤマブドウの蔓の籠とかも売っていたのだが、圧倒的にあるのは木の器とカトラリー。

私は、実は木のマグカップに凝っている。いろいろ買い揃えているが、実は完全に満足するものを見つけていない。デザインとか質感とかもあるが、傘の割りには容積が小さくて(ようするに分厚い)あまりお茶が入らなかったり、形状が好みでなかったりする。

だから、こんな店を見つけると、つい探してしまう。

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これだけ並ぶのだが……なかには私がすでに持っているとか、以前使っていたものと同じものも混ざっている。製造は日本ばかりではなく海外製のものも多そう。意外と、海外製造の方が素敵だったりするのだが……。

うむ。もう一歩だな。価格もあるが、完全に好みに合致しない。

ただ気になったのは、これ。

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木のフォークとスプーン。これは打ち抜きでつくられたのか、使い捨ての店舗用だろうか。

これからプラスチックは使いづらくなるから、この手のものも広がるだろう。10枚110円というのは高いか安いか。国産割り箸と似た価格だが、こちらは工業製品ぽい。

2024/03/21

コロナ禍対策でスギを使う…

先日訪れた、奈良県の某山村。まあ、知る人が見たらすぐわかるが…(^_^) 。

役場の建物は、鉄筋コンクリートだった。吉野杉に囲まれているのに残念。災害時の司令塔だから頑丈につくらないといけないのはわかるが、せめて外装を木にすればよいのに……と感じてしまった。

役場の中に入ると、このようなものを見た。

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役場の窓口に設置された木の囲い。なかなかオシャレな雰囲気である。当然ながら?吉野杉を使っているので、かなり高くついたんじゃないかなあ…と思って見ていたのだが、聞くところによると、「コロナ禍対策予算でつくりました」とのこと。

なるほど、窓口にはアクリル板が張られているよ。たしかにコロナ禍対策だ(笑)。ついでに吉野林業の宣伝も兼ねただけ。圧縮材を使って椅子やテーブルまでつくっている。

ま、まあ、ギリギリ許せるのではないか(^^;)。

ちなみにコロナ予算と呼ばれるものは、令和2年だけで77兆円に達した異次元さ。ワクチンから生活費の支給、飲食店や企業への貸し付けまで多岐にわたる。

ただ村には製材所はない。そのため岐阜の会社と提携したのだそう。それもありかな、と思いつつ、ちょっぴり残念な気持ちになる。

 

2024/03/18

住宅着工件数からウッドショックを振り返る

林野庁のモクレポ3月号が発表された。

今回、目が止まったのは、住宅着工件数のグラフ。

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細かな点はともかく、2023年は減っている。それでも80万軒もあったのだなあ、と感じたのだが。

2023年の新設住宅着工戸数は、82.0万戸(前年比95.4%)、このうち木造住宅は、45.4万戸(同95.1%)

私が目を止めたのは、やはり21年、22年の着工件数が高いことだ。85万、86万軒に達している。コロナ前は81万だから、あきらかにこの2年が多かった。この時期って、コロナ禍の真っ最中なのだが、家が多く建っていたの?
その傾向はアメリカと同じだった。アメリカの建築ブームは、木材不足に陥りウッドショックを引き起こしたのだが、実は同じことを日本でも起きていたという点に、私は驚いた(^^;)。人が出歩けない中、建築は進んでいたのかあ。

ただ木造の中でも在来軸組工法は、ツーバイフォーやプレハブより落ち幅が大きい。しかも木造率(54.0%)も下がり気味。 ツーバイフォーやプレハブの方がコロナ禍で建てやすい工法だったのか?

ちなみに製材価格の推移のグラフを2月号から引っ張ってくる。

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正角、間柱、合板の3種だが、20年台の低位からグイグイと伸びたのがウッドショック。その後下がり始めるのだが、今も20年の価格より高い。高値安定である。まあ、輸送費などが上がり全体の物価高の影響の面はあるが、以前よりは高く木材は扱われているわけか。

ただ住宅の着工件数は、今後確実に下がり続けるだろう。ぶれはあっても10年後20年後には今以上に落ちる。人口が減り高齢者が増えるのだから。その時こそ、逆ウッドショックが来るように感じる。

 

 

2024/03/06

薪の壁アート

先日訪れた、某所の某林業会社の某作業所(^_^) 。

ここで何を話したのかはおいといて、驚いたのはその壁だ。

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なんと、薪なのである。薪を積み上げて壁としている。

この会社、実は薪の生産も積極的に行っているのだが、その乾燥のために積み上げているのだという。川沿いだが、風が吹き抜ける(密閉された小屋ではなく、壁は2面だけで、風が通る)ので、よく乾くのだそうである。

おかげで薪の並んだ壁がデザインと化している。

これで思い出したのだが、欧米などでは薪を積み上げ方がアートになっているらしい。日本のように無造作に積み上げるのではないのだ。やはり薪ストーブ文化の蓄積が違う。スイスで見てきたものをいくつか紹介すると。

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こちらは、壁ではなく薪の椅子(笑)こうしたアイデアも、薪文化のたまものかもしれない。

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これは壁に設えた養蜂用の巣箱。なかなか粋だねえ。

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日本でも薪の積み方を競うコンテストでも開くと面白いかも。

 

2024/03/04

木製時計の最後

転んだ。

山から道路に出たとたん、何につまずいたんだか、足がもつれて転んだ。

ただ、瞬間的に受け身のような姿勢を取ったので、くるりと回ったように道路に倒れ込んだので、衝撃は少なく怪我はない。ただ……手首で地面を叩いてしまった。

その結果。

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見事に割れた。木製のバンドがちぎれただけかと思いきや、マシンも叩きつけたらしい。

ああ、9代目かの木製腕時計が……。昨夏購入したばかりだから、半年の命であった。今回は、時計に罪はなく、私の全面的なミスだが。

私にとって、木製時計は長持ちしないものと決まっているような。。。

また、買おう\(^o^)/

2024/02/16

「木造疲れ」と腐る建築

日経TECHの記事に「盛り上がる発注者と「木造疲れ」の設計・施工者、広がるギャップなぜ?」があった。

ようするにディベロッパーなと建造発注者は木造建築に期待を膨らませているが、設計・施工側の業者は、木造疲れが見られるとのこと。なぜ?という点は、記事を読んでいただきたいが、意外とあっさりと理由を想定してすませている。いやあ、私はそうじゃないと思うけどなあ。木造は何かと厄介なのだよ(⌒ー⌒)。設計や施工業者からすると、建てたくないのが本音ではないか。

ま、本音を推測することよりも気になっているのは、木造とは何かという根本的な考え方だ。

このところ伝統的建造物を見る機会が増えている。奈良はとくに多いのであるが、そこで現代の木造に関して違和感を持った。

今は、木造建築をめざす勢いの中で、「木造でも建ちますよ」から「木造でも耐久性がある、耐震性、耐火性、耐腐朽性がある」ことを求めているし、それを証明しようとしている。能登半島地震でも、古い木造は壊滅した……なんて指摘をして耐震建築を謳う。

だけどねえ。私は木造建築なんて長持ちしなくていいと思っているのだ。木は腐って、燃えて、価値がある。表面も変化するから木肌に表情が生まれる。明るい木肌が年月をかけて焦げ茶とかシルバーに移り変わるのを楽しめないか……だいたい長持ちしたら、木が売れないんじゃない?

経済とは、ものが入れ代わることで更新していくことで成り立つ。一度作ったものがまったく変化せず、傷まず使い続けられたら、経済は縮小するだろう。

『腐る経済』という本もあった(『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』渡邉格著)が、これは、マルクスの資本論を繙き解きながら、添加物で腐らないようなパンはおかしいというところから、パンは腐るから経済が回ることに気付く。そして自ら「タルマーリー」という店を開いて天然酵母にこだわったパンづくりとビールづくりを進めていく。現在は鳥取県智頭町に店を構える。私も幾度か訪れているが、昨秋にパンとビールを買いました。まあ、タルマーリーは有名だから知る人も多いだろう。この本もベストセラーだ(なぜか韓国で)。

もちろん、木造建築は腐って短寿命でいいというのではない。修繕を繰り返すのだ。腐った部材は交換して行くことで長持ちさせる。火事と地震は困るけど、壊れることを前提に建てる。

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奈良県の宇陀の重伝建の一つで見かけた民家。壁を古いクスリの看板(もともと薬屋だったらしい)で修復している。それが味を出している。

家の前に水路があってよく水が流れているから湿気も高いだろう。木造の土台も腐るのが早いのではないか……と思うのだが、江戸時代から100年200年も建ち続けている。腐ることを前提にした家づくりもアリだと感じた。

まあ地震で倒れて死者を出したら困るという意見ももっともなのだが、耐震構造にしても、一度二度と揺れると、芯の部分で折れるかもしれない。すると倒れはしなかったが、建て直さないと住み続けるのは難しくなる。ならば、簡単に建て直せる構造もあるかもしれない。あるいは構造材は鉄骨・コンクリートで耐久性を持たせて、内装外装を木材で行う考え方もできる。

ちなみに、こちらはタルマーリーの新しいパン工場。

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古民家改造である。

 

2024/02/15

伝統建築物さまざま

本日は、奈良の宇陀を訪れたのだが、その旧市街は重要伝統的建造物群の指定を受けた町並み。

そこで目にした商店。

20240215-112946こちらは和菓子屋。

格子戸に屋根着き看板。

20240215-114035旅館だった建物の二階部分。

この明り取りの障子?に斜めに入った桟がいいね、であった。

ところで、先日は高野山を訪れたことは書いたが、そこで見かけた商店の表構え。

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ちょっと寺っぽい(笑)。

宇陀の松山通りは城下町だったが、高野山は門前町である。そうしたことが店構えにも影響するのかな。

じっくり見ると、新しい発見がいろいろある古民家が多い。

より以前の記事一覧

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