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森と林業と動物の本

2026/09/05

大和ハウスは木造住宅か

大和ハウスが、一戸建て住宅の建築を、全国から撤退するのだそうだ。

大和ハウス、新築戸建て住宅の新規販売23道県で撤退…コスト高騰・需要減で都市部に経営資源を集中 

 大和ハウス工業は4日、新築戸建て住宅事業を再編すると発表した。2027年4月に北海道や東北、四国などの23道県で新規販売から撤退し、東京や大阪など都市部の営業を強化する。資材費や人件費が高騰する中、需要が見込みにくい地方の事業を縮小することで、戸建て住宅事業の収益力を高める。
 新築戸建ては現在、山形、沖縄を除く45都道府県で展開している。撤退する23道県では、来年3月末までに新規受注を取りやめる。住宅購入者へのアフターサービスは続ける。

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これを縮小する住宅産業という面から見てもいいし、それで木材需要がどれだけ減るか、と心配する人もいるかもしれないが、ちょっと斜に構えて見てみたい。というのは、大和ハウスは軽量鉄骨を柱とプレハブ住宅がメインで、そもそも木造住宅ではない。
簡単に言えば、柱など構造材は鉄骨で、内装を木質にすることで木造住宅ぽくした家、という感じだ。

創業者の石橋信夫は、奈良県川上村出身。吉野林業の中心地で生まれ育ったが、戦争直後の住宅難で木材が圧倒的に足りない中、「柱は木材じゃなくてもええんちゃう?」と考えて鉄骨柱を考案した。木材の使用量を減らすことが目的だったのだ。

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川上村にある、石橋信夫の生家跡につくられた生誕100周年記念碑。

今のような「木材をもっと使え」という時代ではなかったのだ。私自身は、これぞ炯眼、木造住宅は木材を使わなくても建てられることを証明したわけである。内装、あるいは外装も、人の目が止まるところを木材を使う、あるいは木材ぽく見える素材を使うことで木造住宅みたいになるのである。これぞ、木造住宅の未来図だ。

ちなみに大和ハウスの「みらい価値共創センター・コトクリエ」という施設がある。斬新なデザインが目を引く、木造ぽい建築。

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中も、ふんだんに木質が目立つ構造で、ホールも会議室もある。が、もちろん鉄筋コンクリートづくりだろう。

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こんな木のモニュメント?も並ぶ。

また、石橋さん、吉野高校(現・奈良南高校吉野分校)には、林業博物館も建てた。高校に林業博物館があるのは、全国唯一ではないか。そこには台湾の木材標本がずらりと並ぶかと思えば、正倉院や法隆寺の木材まで並ぶ。どうやって手に入れたんだ? そうそう、大和ハウスを建てる際に出土したと言われる巨大な珪化木の化石もゴロゴロしている。土倉庄三郎の肖像画や、古文書類も数多い。

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そんな目から大和ハウスの今回の経営戦略を考えると……どうかな?

 

2026/09/02

木製腕時計、更新の悩み

愛用の木製腕時計の針が止まった。

おそらく電池切れだと思うが……その軽さと肌触りが気に入っているものの、使い続けるか悩む。

木製腕時計を愛用し始めて10数年経つのだが、すでに買い替えを繰り返し10代を越えている。最初ころは、木製のバンド部分の破損が多かった。すぐに割れる。接着剤で付けても長持ちしない。またマシンが壊れるケースも度々あった。日本メーカーとしているのに、注文すると中国から届くようなものもあった。

こうした件は、何度かブログにも書いている。古いものを探すと2020年にあった。もっと前にも書いた気がする。

木製腕時計ゲット×2!

そして今の時計について書いたのは、2024年11月だった。

11代目の腕時計は……

実は、その後この時計の電池が切れて交換に行ったら、「木製なので、ネジを外すと再び締められません」と言われた。ネジは金属で、木製部分に食い込むようになるので、ネジがガバガバになるのである。

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裏側はこんな感じ。

それでもお願いして交換してもらったが、やはりネジか緩みがちなので、私はセロハンテープを上から張ってネジが抜け落ちるのを防いでいる。

今回、また電池交換しようと思ったら、完全にネジが締まらなくなりそう。もう接着剤で固めるしかないだろう。

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ネジ穴周辺が欠けている。

さて、そこまでしてこの時計を使い続けるか。だいたい電池がなくなるのが早すぎないか。先の交換から1年ぐらいしか経っていないのだ。

それとも新たに買い直すか。バンドが割れて使えない、マシンが壊れる、といった問題はなくても、電池交換ができないというのは、時計の寿命にとって致命傷だな。

買い直すか。価格は数万円だが……悩むところである。当面、腕時計なしの生活になる。

 

2026/08/19

マーベルウッドって、何?

最近、私のネットで頻繁に登場する「マーベルウッド」なるもの。

環境に負荷をかけない国産防腐処理木材「マーベルウッド®

フランウッドに少々関わっているものとしては興味ある。どちらも耐腐朽性の処理をしていることが売り物だからだ。よく似たエンジニアウッドなのかなあ、と。

ただ、読んでもよく分からない。HPに書いてあるのはこんなこと。

マーベルウッドは、SDGsの達成に貢献します。

木材は、わが国をはじめ、世界中で古来より利用され、様々な優れた特性を持つ再生可能な天然資源です。
しかし、天然資源であるが故に、微生物や昆虫によって「腐る」「食われる」などの劣化を受けてしまいます。
マーベルウッドは、木材の欠点である低耐久性を克服し、「環境保全への貢献」・「地域経済の活性化」・「美観性の向上」をコンセプトとして持つ、高耐久性の外構用部材として開発されました。

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まあ、性能はわかった。無色なのも特徴か。しかし、どんな処理をして防腐しているのかわからない。防腐木材はいくらでもあるからなあ。防腐用の薬剤にも多くの種類がある。何を注入しているの?

そこで資料をダウンロードしたり、ほかの説明しているサイトを探して必死に読む。

ようやくDMPAPという単語を発見。Proceedings: 2-Dimethylamino-4-(methyl-phenylamino)-phenol、N,N-ジデシル-N-メチル ポリオキシエチル アンモニウムプロピオネートのことらしい。ヤシ油が原料だというので、天然素材成分ではある。DMPAPを主成分とした4種類の有機化合物という言葉も見つけた。ほかに何を含んでいるのか。

ただ、この薬剤成分による防腐木材は、ほかの会社にもある。そことの違いは何か。いや同じなのか。

全体にわかりにくい。どういう原理で防腐しているのか。DMPAPはどんな作用をしているのか。またヤングや伸縮、磨耗ほかの強度、耐火などの性能に触れていないので、木材全体の性能がわからない。

 せっかく「開発した」というのなら、もう少していねいに説明してほしい。それに新商品でもなさそうだ。すでに商品例がいくつも掲載されている。いつから製造をしているのだろう。

なぜ、今頃になって私の元に情報が流れてきたのか。台湾に輸出するという話題があるからかもしれない。

まあ、加工木材にいろいろあることは結構なことだと思う。切磋琢磨になる。それゆえ、もう少し説明を詳しくしてほしいなあ。

2026/07/18

木材は時代がかった古木に限る?

大阪に出る際に、すき間時間をどう使おうかと考えた。

いつもなら書店でも覗けば時間を稼げるのだが……今回はイマイチ気が乗らなくて、別の見どころはないかと探してみた。

見つけたのが「大阪くらしの今昔館」。天神橋筋6丁目のビルの8階に、昔の大阪の街並みが再現されている。以前行ったのは10年くらい前だろうか。なかなか楽しかったのを覚えている。模様替えしているかもしれないし、1時間ぐらい時間を潰すのにちょうどいいと考えたのである。

8階に昇ってチケットを購入すると、いきなり10階までエスカレーター。

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こんな全景?を見下ろす展望台だった。ここには近世(江戸時代)の大阪の街並みのほか、近代(明治~戦前)の様子が展示されている。

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これは古本屋。というか、昔の書店の再現だ。「べらぼう」な円本、浄瑠璃本などが並べられている。
この通りは、浴衣姿の人が多い。着物を来ている人々が行き交うので江戸時代の情緒が漂うのだが……そのほとんどが外国人なのね。コスプレ流行りなのよ。

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こんな路地まで再現。板塀が並ぶ情景は、なぜかなつかしい。というか、私の子ども時代にもこんな風景は残っていたぞ。家は板塀、それも焼き杉板が多用されていたし、イヌも放し飼いだった。我が家のイヌも鎖でつないだことがない。
ちなみにこの街の板はエイジング加工されて、わざと古いように見せている。

そして、不意に思った。木材の用途は、こんな古材が似合う。まっさらな木材もいいが、古びてこそ魅力が倍加するのではないか。金属やコンクリート、プラスチックは時代とともに薄汚れるが、木質は鈍く光るのである。

たまたま先日のBSテレビで見た映画『侍タイムスリッバー』。

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これは佳作だ。本当によくできた映画で、幕末の会津の侍が現代にタイムスリップするのだが、場所は京都の太秦映画村。江戸時代の町が再現されたセットの街だ。つまり、本物(という設定)の近世の町角と、作り物(映画撮影用セット)の町並が重なるように描かれるのだが、そこでも使われているのが、古材なのだ。生活感のあるセットの家は、見ていて気持ちよい。

これからは、木材はエイジング加工をした方が魅力を高められるのではないか。古材も、価値を高めて売り出すべきだ。

木材の価値とは何か。その点を突き詰めると時間経過にあり。……と思ったのである。

ついでに再放送中の『八重の桜』は、いよいよ会津戦争だ。そこでも会津の武家屋敷の再現度が楽しめる。いや、「侍タイムスリッパー」の高坂新左衛門の涙とも連動して泣かせられる。

2026/06/01

日本橋に木造ビルが建ち並ぶ?

日経クロステックの記事のようだが、東京日本橋に木造ビルが建ち並ぶそうだ。

東京・日本橋を森に、日本一の木造高層ビル「&forest」など建設活況

たしかに木造高層ビル計画はいっぱいあるようだ。

三井不動産の木造建築ブランド「&forest(アンドフォレスト)」第1弾となる木造ハイブリッドの賃貸オフィスビル「日本橋本町三井ビルディング &forest」は、来年1月に竣工予定。地下1階・地上18階建て高さ84m。木造ハイブリッドの賃貸オフィスビルとしては日本最高層となる。
「&forest」の第2弾となる木造高層ビルとしては、25年11月に着工した地下1階・地上11階建てで高さ約56mの賃貸オフィスビル「日本橋本町1丁目5番街区計画(仮称)」があり、三井不動産の他にも日本橋エリアには木造高層ビルを建設するプロジェクトが目白押しで、今後10年で建ち並ぶそうである。街の景色は一変する……と記されている。

別に、その計画に文句を付けるつもりはない。ただ気になるのは、そのビルディングの予想図。見てほしい。

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あれ? これらは木造ビルなの? と思ってしまった。見た目、あんまり木造ぽくない。まあ、木造ハイブリッドなんだが、外装に木を強調している様子はないのだ。多分、一般人が街で見かけても、木造とは気づかない。もちろん、あくまで完成予想パース図だが……。

これを見て、景観が一変すると言われても。せめて外装に木目を描くとか(^^;)。いや絵を描くなら、森の景色を描いた方がよいかな。

木造のビルとは何か。構造材が木材? しかし鉄骨やコンクリートで構造を支えるハイブリッドビルの場合はどう判断するのか。あるいは内装で木を見せる?しかし、木質の内装材を張るだけなら、別に普通のビルでもできる。せめて外装をなんとかしてほしい。

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これはノルウェー・トロンハイムの町で見た、木造ビル群。これぞ、街の景観を木造ビルで変えた、と言えるのではないか。

外装には腐らないケボニー材を使っているのがミソである。日本でも、こんな景観を作り出してほしい。

 

 

 

2026/05/24

木材技術開発は……パネル化?

林野庁の、こんな報告を見ている。

木材の技術開発 ~ この10年の振り返りと今後の展望 ~

なかなか面白い。一生懸命、木材、それも国産材の利用拡大をめざして、それに使えるような木質建材を研究している。やはり目立つのはCLTなわけだが。

私が目を止めたのは、こちら。

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内装材として、無垢フローリングに複合フローリング、そしてDLTが紹介されている。私は、この中でDLTが好きなのよ(^o^)。

DLT、ようするに木ダボ、つまり木の栓で板をつないだパネルだ。CLTが接着剤で張り合わせるのと違って、木ダボだから小規模な工場で作れる。またダボを抜いて再び板に戻すことも可能になる。少なくても接着剤を使わないからチップにしても大丈夫。ま、CLTほどの強度はないという不安はあるが、内装に使うなら問題なし。

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そして次に、大スパン用部材。

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こちらにはNLTが登場する。板(ツーバイフォー材)を釘で止めた建材だ。

接着剤でなく釘を使うことをどう評価するか。まず小さな工場で生産可能になる。でも分厚い横架材になるのだから、大断面集成材と比較すべきか。

ここで開発している技術に関しては、サイトを見てもらうとして、私が感じたのは、木材の用途、そして使いやすさを考えると、集成してパネル化するのが一つの方向性になるのではないかな、ということだ。

CLT、DLT、NLTいずれも板のくっつけ方による違いだが、大きく面材にすることで木材の用途が増えると見ているのかもしれない。

思えば、不燃材なんて木材の否定だ、と思っているし(笑)、強度を求めるなら鉄筋を通せと思う。木材には、そうでない、そうした機能を付加するのではなく、木材ならではの特徴を活かしてもらいたい。

これは私の個人的意見であるが、さて、木質建材の向かう方向はどちらだろう。

2026/05/15

木橋の腐朽

近隣の矢田丘陵の尾根部分に伸びる遊歩道がある。ふらふらと歩いて運動と気分転換によいのだが、その一角にある池には水辺に木橋が架かる。

それが、とうせんぼになっていた。

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水辺というか、ほぼ水面を伸びているのだが、これを木造の橋にしようと考えた担当者はエラい(笑)。ある程度、防腐性を施していたかとは思うが、建築後数十年経つのだから、やはり傷んできたのだろう。そっと入ってみると、木の板がぶわぶわする。釘を打ったところも浮いていた。

木は腐る。では鉄骨ならばよいかというと、そうでもない。鉄も錆びるし朽ちる。コンクリートだって寿命はある。とくに水の上なんだから、長持ちしないことは間違いない。

実は遊歩道の別の部分にかかっていた橋(谷を越えるもの)も、一時期通行止めになったうえで、その後修繕された。ここはどうするか。果たして修繕されるのだろうか。すでに池から離れた森の中を迂回するルートが作られている。

我が家にも自家製の木のデッキがあるし、山にも築いたことがある。どちらも時とともに朽ちていく。自宅のものは、毎年防腐剤を塗布するが、山の者はほったらかしになる。そして腐って落ちたら「自然に還ったのだ」と開き直る(笑)。

思えば日本の伝統建築は木造だが、それが長持ちしているのは、絶え間なくメンテナンスし、傷んだところは修繕してきたからだ。それができなくなっている……。

こうしたケース、今後増えるだろう。自治体の財政難もあれば、人手不足もあるだろう。そして利用者の増減も影響する。再建することは減るのではないか。

地域の疲弊は、こんな周縁部から始まる。

 

2026/05/12

公園木で薪生産は可能か

某公園を散歩するために訪問。最近は、わざわざ車で散歩する場所を探して移動してから歩くという無駄なことをしている(^^;)。

で、見かけたのが、こうした伐採跡だ。

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大木を大量に伐ったらしい。アカマツが多いようだが、松枯れ木なのかどうかはわからない。問題は、この材をどうするのか。こうして積んであるものの、何かに使うためでもなさそう。長さ2メートル以下に玉伐りしているし。数十本伐っているから、それなりの量だが……。
薪にして乾燥させておけば、周辺の高級住宅地に住んでいる薪ストーブ所有者から引き取りたい人も現れるかもしれない。

最近は街の中で薪ストーブを備えている家屋をいくつか見かける。

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これも生駒市内の幹線道路すぐ側の家。道路から一歩路地に入って発見して、思わず写真を撮ってしまったら、家主がいた(^^;)。挨拶して、話を聞くと、薪とする樹木は各地から声をかけてもらってくるそうだ。それを自宅で保管して乾燥させている。実は、この家の裏側に巨大な薪棚があって、そうとうな量を保管・乾燥させている。

最新式の薪ストーブは煙をほとんど出さないというが……臭いは大丈夫だろうか。苦情の出ない環境ならねえ。我が家も、以前薪ストーブをもらったのだが、設置は諦めた。しかし、公園で薪を生産して、町中で消費する循環ができたら面白い。

そういや3年前に執筆したこの記事。

薪で銭湯復活!が引き起こした不都合なまちづくり

その後、薪ボイラーを再び稼働させたのだが、今度は煙も臭いもしないのだそうだ。だから周辺住民からも文句は出なくなった。薪を完全に乾燥させれば苦情が出るような事態にはならないようである。

 

 

2026/04/23

ドラゴンの村にて

和歌山県龍神村を訪れたら、龍神村ドラゴンミュージアムというのがあった。

……が、定休日(-_-;)。

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ミュージアムの前に置かれたドラゴン。多分、コモドドラゴンだろうが、実際に生息する巨大トカゲの実物大だ。その迫力たるや……よくぞ、ここまで緻密に彫ったものだ。一応ベンチなのだが、遠目には剥製?と思ってしまうほど。

そこで、この木彫りを彫ったチェンソーアートの第一人者・城所啓二氏に連絡を取って会うことになった。彼はこの村に住む。

彼がチェンソーアートを始めて25年経つというから、私とのつきあいもほぼ25年、四半世紀だ。ここ数年は会う機会がなかったのだが、今回の思いつき紀伊半島一周旅行?は、旧交を温めるのにもってこいだった。

彼の家にお邪魔してチェンソーアートの近年の動きや林業界の最新事情など情報交換。表面には出てこないが、さまざまな動きがあるようだ。そりゃ取材しないといけないな、と思わせるものもある。

それにしても、彼のチェンソーカービング作品は、すでに別次元になっている。最近は仏像を彫ることも多く、もはや仏師である。

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これはいただいたカレンダー表紙だが、この1対の仁王像なんぞ、お寺に展示されたらみんな手を合わせる代物だ。

そして、その価格も聞いたが、やはりずば抜けている。大木とはいえ、スギの2番玉で直径は80センチくらいか。2メートルものを半割にしてつくったそうだ。普通に丸太として買えば、1万円もしないのではないか。

木材の価値は最終商品に加工して生まれる。

チェンソーアートは、25年前に日本林業の起爆剤になると信じて取り入れた。私も取材した。丸太から木工品へ橋渡しする価値の創造……ということを考えていた。それは今も生きている理念なのだが……残念ながら世間に十分理解されたわけではない。

とまあ、そんな昔の青臭い時代の話もしつつ、いつしかお互いの老後の設計、健康法、親の介護……という話をして盛り上がり(^^;)、そろそろ時間だから帰らねばとなっても「また会って、老後の話をしよう!」と言い合って別れたのであった\(^o^)/。

 

2026/04/10

表札の木目

物置で捜し物をしていると、目に入ったのが木片。

それをよく見ると……。

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表札だった。父の名が書かれていたのだろうが、ほとんど消えている。かなり古い、私が小学生の頃に見た記憶がある。当時の家に掲げていたものだ。現在の家に引っ越してからは、木ではなく石の表札になっている。

しかし、この表札……ヒノキ材だと思うが、非常に目の細かさに驚いた。年輪を読めるだろうか。

よりわかりやすい裏側を表示しておこう。

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年輪間隔は1ミリとない。幅は8センチくらいだから、ざっと80~100本の年輪が入っているはすだ。当然、柾目であるからこの原木はどれほ どの大きさで樹齢何年ぐらいだったのだろう。

この表札を作ったのは、父が過去の家を購入したときだと仮定すれば、70年以上前ではなかろうか。当時は表札といえば、かなりこだわりがあって最高級の木を使ったとも聞いた覚えがある。

そういや、すでに林業が傾いてきた頃、1970年代ぐらいの時、ある山主が自分の山にあるもっとも太い自慢のヒノキを伐りだすことになって、その木を最も高く売れる用途を探してくれ、とある地元の林業担当職員?に調べてもらった話をどこかで読んだ。神社か寺院の柱用か。それとも内装材か。

結果、表札だということになった。太いヒノキから表札材を生産すれば、もっとも高く売れる。

が、この話にはオチがあって、山主は断ったのである。「あの立派な太い木を、小さくバラバラにされるのはイヤだ」と言ったそうである。
売値より、大径木の木は大きな用途に使ってほしい、という山主ならではの思い入れがあったのだ。

今なら、そんな選択をする山主はいるだろうか。思い入れより高く売れることを優先するような気がする。もっとも、今や表札の価値も下がって、とても高くは売れないだろうな。

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