おバカ?「選挙ポスター掲示板への木材利用状況調査」
いやあ、オモロイというかおバカな調査を林野庁はたまに行う。
今月のモクレポ(5月)では、「選挙ポスター掲示板への木材利用状況調査」というのをやっていた。
まあ、たしかにもうすぐ参議院議員選挙だし、都議選もあるし。。。おそらく、近来にない人数の立候補者数が予想される(ようするに選挙をオモチャにする連中が、最近はウンカのように湧いてくる)から、選挙掲示板を大量に用意する必要が生じているし、そのための使用木材量は馬鹿にならないだろう。
要約すると、回答があった1227市区町村のうち42%の市区町村で、国政選挙や地方選挙の選挙ポスター掲示板に木材を使用。
「木材を使った」と回答した517市区町村のうち、国産材を使っているのは53市区町村(市区町村産材や都道府県産材を使っているのは44市区町村)。
合板用素材の入荷量が多い県の一部(岩手県、秋田県など)において、地元産を使っている市区町村が多い。
掲示板に使われる木材とは、ほぼ合板だろう。国産合板も増えたとはいえ、見た目は輸入合板と区別がつかない。それに合板用に使われる木材(B材)の価格は安い。それが売れることを山元は喜んでいるのか。そもそも需要を後押ししなければならないほど売れていないのか? むしろB材需要は増えているように思うが。また外材の合板はどうなの? 掲示板は一度で廃棄するのではないと思うが、リサイクル率は? とまあ、いろいろ考えてしまう。
それにしても木材を使っているのは約4割で、使っていても市町村の選挙担当者の89%は、木材産地を知らないわけだ。外材か国産材かの区別もつかない。その時点で、この調査の意味が迷走してしまって、おバカになる(笑)。
でも、林務関係あるいは環境関係の部署以外の課員は、木材を使う意義とか木材の産地なんて考えもしないのが普通だろう。
結論としては、こんな具合。
・ 国産材を原料とする合板(国産材合板)による選挙ポスター掲示板が、徐々に使われるようになっています。
・ 選挙ポスター掲示板をはじめ、国産材の利用は、木材の販売収益を森林所有者に還元することで、持続可能な森林経営を可能とします。
・また、多くの市町村では、「都市の木造化推進法」に基づき、木材の利用の促進に関する方針(市町村方針)を定めていただいており、選挙ポスター掲示板への国産材利用は、この市町村方針の達成にも貢献するものです。
・選挙ポスター掲示板の発注に当たっては、是非、国産材合板をご検討ください。
でも、まあ、私はこんな調査好きだよ\(^o^)/。
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