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森と林業と動物の本

2026/08/26

クローズアップ現代で示す「低材価カルテル」

昨夜のNHK「クローズアップ現代」では林業を取り上げていた。これを見て沸騰した林業家も多いのではないか(笑)。

実は、その前夜のEテレ「サイエンスZERO」でも林業を取り上げていた。

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内容はほぼ同じ(⌒ー⌒)。取り上げるのもCLTなどエンジニアウッドによる木造ビルに、セルロースナノファイバー、改質リグニンによる木質プラスチック。そして林業ルネサンスだ、日本の林業は明るい!と謳い上げる、いや煽る。世間には信じる人もいるのかなあ。

しかし紹介される情報に嘘が多すぎる。そして科学技術と社会実装の谷というか闇というか、断絶が深すぎる。

ツッコミどころ満載なのだが、一つ指摘しておこう。サイエンスZEROは再放送である。昨年7月だったかに放映したものだ。1年前に放送していた内容をクローズアップ現代は最新事情として取り上げたのだね。映像も使い回し?

そして林業にルネサンスといった言葉を付けたものも、10年以上前から幾度も使われている。民主党政権時代から。ちなみに「木のルネサンス」(熊崎実著)や「森林のルネサンス」という書名の本(2018年発行)もある。

かろうじて、木材価格が安いために木材の増産が難しい点に触れていたが、これで私は、低賃金カルテルならぬ「低材価カルテル」という言葉が浮かんだ。木材業界上げて、木材の価格を上げないよう無意識?に全力でカルテルを組んでいるのだ。

だいたいCLTもCNFもリグニンも、その材料は安い木材であり、A材価格の木材を使わない。こうした新素材が増えれば増えるほど買取価格は下がる。最初から材価を下げる構造ができているのだ。

番組内で「製材価格は上がったのに原木価格は上がっていない」ことに触れていたではないか。サラリと流したが、その理由を説明してみろ。
まあ、私も理屈(言い訳)は聞いたことはあるが、そんなもの即粉砕できる。本音では安く買いたたきたい意図が透けて見える。

問題は、なぜこの時期に、こんな番組がつくられたか、である。

内容的には林野庁提供なんだが、林野庁はNHKに「つくれ」「宣伝してくれ」と言えるほど力は強くないだろう。むしろ、私はNHK内に林業シンパがいると睨んでいる。ひたすら林業の未来を明るく描きたい、と思っているプロデューサーかディレクターがいるのだろう。
これは、私の経験から言えるのだ。一時期、私のところにその手の番組づくりで取材の申し込みや出演依頼が続いたことがある。が、私が林業の真相を説明すると話は消える……(代わりに林業礼賛御用学者が出演する)。逆にCLTやCNF、リグニンの研究者から、その裏側を告発する情報が寄せられる。

そして全国に芥子粒のようにこぼれている成功例を探して大きく、ひたすら取り上げる。そんな人物が林野庁のぶら下げた情報に飛びついたのだろう。

この手の林業シンパとか林業応援団は、メディアだけでない。林業関係者はもちろん、研究者にも建築家にもいる。環境問題運動家にもいる。林業林政のジャーナリストを名乗りつつ、実は林野庁の広報マンもいる。
私が林業の闇を話すとそっぽを向く。そんな暗い話は聞きたくないという。盗伐の実態も、知りたくないそうだ。求めているのは明るい情報だけ。ようするに自分が気持ちよくなれる情報だけを発信したい。それは林業の応援ではない。

本当に林業を応援したいのなら低材価カルテルのカラクリを解き、改善を求めるべきだろう。労基法破りの労働実態を暴け。愚弄な補助金を追及せよ。

なおカルテルに対抗するには、ゼネストだと思うよ。一斉に国産材の出荷を止めるのだ。全国の林業家よ団結せよ……ま、絶対にやらない・できないだろうけどね。

 

 

2026/07/22

『造林の歴史』のトピックス

造林の歴史 木を植え森を育てた日本人』松本寛喜著 日本林業調査会発行

という本がある。日本史を通しての日本人と森林の関係を描いており、その網羅性が楽しい。それこそ神話時代から現代の林野庁の政策まで。個別の事象には深くないのだが、全体像をつかむのに重宝だ。狭く深く、の研究論文と真反対である。

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ただ、私は歴史全体の造林事情とは別にトピックスを楽しんでいる。

目をつけたのは、「都市周辺での苗木生産」。

もともとは山野に自生している苗を引き抜いて自分の都合のよい場所に植えることから造林は始まった。それが江戸時代になると各地で苗木の生産が始まったというのだが、実は場所が山村などではなく、都市周辺だったというのだ。というのも、最初の需要は、森づくりではなく、鑑賞用の植木だったから。

なぜ、この点に興味を持ったかというと、日本の苗木生産業者、いわゆるナーセリーの誕生と、鑑賞用の花卉栽培の原点を探していたから。

一般に花ビジネスが広がったのは明治以降と思われていたが、調べているうちに京都では生け花用の花栽培、また江戸の町でも後期になると花を求めて花栽培農家が登場していた。局所的だが、日本の苗農家は世界でもかなり早い時期に誕生していたのだ。

で、ここからコジツケめくが、花ビジネスの黎明期に登場するのが、土倉龍次郎なのである。1910年頃から目黒駅前に温室を建てて花卉栽培を始めているからだ。それはカーネーション栽培へと開花し、日本のカーネーションの父となっていく。

またカーネーションだけでなく、野菜苗やメロンやイチゴの苗を作って販売しており、これも苗農家ナーセリーの嚆矢となる。

ここでも都会で誕生している。

龍次郎の評価を台湾ばかりに求めるのではなく、日本の花卉業界の先駆けとして評価することができるのだ。

『造林の歴史』の中には「台湾における造林」項目もあるが、こちらで龍次郎に触れていないのは残念だ。誰よりも早く造林したのは龍次郎のの山なのだから。

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土倉龍次郎家に残されていた台湾の亀山事務所の写真。植林用の苗を育てていた。

2026/07/19

NHK「ザ・バックヤード」に森林総研

NHKのEテレ番組の「ザ・バックヤード」で、森林総合研究所が取り上げられた。

ちょうど22日に再放送があるようだし、配信も行っている。

ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪

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「想像を超える最新研究」を紹介するというのだが、具体的には少花粉スギに、木のお酒、そしてCLT。

まあ……いいんだけど、ちょっと物足りない(^^;)。私には、ありきたりというか、最新というよりすでに売り出し中だよね、と思ってしまう。いかにも無難で自慢できそうな成果を選んだ気がする。このラインナップは森林総研側で選んだのか。NHKのプロデューサーのチョイスなのか。

たとえば森林総研の研究成果は、このサイトのプレスリリースでも紹介されている。

私は、もっとマニアックなテーマを選んでほしかった。ゴキブリの研究とか、根っこの全国規模の分布とか。変態的、なんじゃこりゃ、というのが良い(^○^)。

もちろん地球温暖化による桜の開花異常とか、原発事故後のセシウムの移動なんてのも挑発的だ。やらんだろうが。

ま、どれも林業ぽくない。

話は変わるが、今の日本の林業は、政策レベル、研究レベル、そして現場の情報レベルがいずれも断絶している。それをいかに連携させるか、するつもりがあるか、が最大の問題点だ。少花粉杉とか木材からつくる酒なんて、現場に還ることはない。政策で押し込んでも、補助金で釣っても、少花粉杉の苗はたいして期待されないだろうし、CLTも普及しない。

そのことに気づかないとね。

 

 

 

2026/07/05

『羅生門』の柱

先日、NHKのBSで黒沢明監督の『羅生門』をやっていた。私は録画して見た。

原作は読んでいるが、映画版は見た記憶がない。第12回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞第24回アカデミー賞名誉賞を採った映画なのだから見てみようという思いだった。気がついたのは、芥川龍之介の『羅生門』は別の小説で、これは『藪の中』を原作としていることだ。

が、それはいい。どちらも読んでいる。物語は有名なので触れないが、登場する羅生門は、平安京のものだという設定だ。奈良の都ではないかあ。殺しや盗みは当たり前の世界観なのだが、戦乱の跡なのか、羅生門も崩れかけている。

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大雨の中、三人の男が語るわけだが、気になったのは、この羅生門セットである。

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人物と比べたらわかる通り、とてつもなく太い。直径1mを優に超える太さの柱だ。これ、原木なら1.5mくらいは必要ではなかろうか。長さだって、5mくらいは必要だろう。

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天井を見上げて映したところで、梁との接合部もわかる。よくできている。アップになったシーンでは、なかなかリアル(といってもモノクロであるが)な木目やひび割れも表現していた。

映画は1950年作。この時代に発泡スチロールもなかったと思うのだが、これだけ太い柱をどうやってつくったのか。もちろん、本物の木を使って建てたとは思えないのだが、では材料は何だ? 細い木で枠組を立てて、そこに布か紙を張ったのか。

そのほか、夜盗が侍夫婦を襲うシーンでは、森林の中なのだが、こちらも太いスギの木が林立していた。太さは60~80センチは確実にある。
さすがにこれはロケであり、本物のスギ林で撮影したのだろうが、どこの森で撮影したのか。

こんなことを気にしてしまうのでは、映画鑑賞に向いていません(^^;)。

2026/06/28

『台湾山岳大横断』で思い起こす龍次郎の探検

昨夜、NHKBSで『台湾 山岳大横断』という番組があった。

台湾 山岳大横断 〜最難関“天空ルート”を行く〜

登山家・田中陽希が台湾の台東の東海岸から3000m級の山岳地帯を縦走し、台南の西海岸まで行くドキュメンタリーである。以前より気に留めていて録画のセットもしていた。なおNHKONEでも見られる。

台湾の山岳地帯の様子がよくわかった。ただ、この撮影隊はどうしたのだろう、とふと疑問。彼と一緒に全コースを踏破したのか。それならカメラ機材を担いでの登山となり、田中クン(なれなれしい)よりすごいぞ。途中、幾度もドローンを飛ばしているし。途中の山小屋などで撮影隊の入れ代わりはしたのだろうか。

私の目的のもう一つは、土倉龍次郎の台湾縦断を想像するチャンスだと思ったからである。龍次郎は台北から台南へ、山岳地帯を90日かけて縦断している。それも1896年だ。残念ながら記録がないので具体的な様子はわからないのだが、その片鱗を今回の旅で感じ取れないか、と思ったのだ。記録としては、今回の横断よりもすごい。
龍次郎は、先住民をガイドに行ったので、必ずしも山の頂を究めるようなルートはとっていないが、縦断とは別に台湾最高峰の玉山を初登頂したとされるだけに、その山の様子は気になる。

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玉山山頂から見た雲海。

また田中クン(なれなれしいってば)は、途中、巨大な切り株を見ている。

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ナレーションで「
戦後の台湾経済を支えた」とあるから、タイワンヒノキだろうか。蒋介石時代だろう。日本でも台湾でも、タイワンヒノキを伐り尽くしたのは日本時代と思われているが、実際は戦後の方が伐採量は多い。

一つ気になったのは、こんな大草原に出くわしていること。

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なぜ、ここに草が生えないのかわからないとあるが、台湾の山は意外とはげ山が多い。一応、原住民が伐ってしまったと説明されているが、それ以上に木が生えない地質のところもあるのかもしれない。

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台湾縦断中と思われる龍次郎探検隊
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阿里山の一角らしいはげ山

なお、田中クン(しつこく、なれなれしい)は台湾の山岳地帯を一人で肉体で横断するというフィジカルな冒険だ。たしかにきついが、一応はトレイルも整備されていて、キャンプ場や宿もある。

その点、龍次郎は地図もないまま、先住民の案内を乞うて、彼らの道を進んだ。隊員は6人くらいいて、クーリーも雇った。こちらは未知の地を進む探検だ。危険度は、道行ではなく、先住民にいつ襲われて首を狩られる恐れの方が大きかった。

この点を私は証言を集めて、執筆した「(仮)龍次郎伝」にこのように描いた。

「今日は殺されるんではないかと思った日もあったそうだよ。ある村では男たちが『殺せ、殺せ』と言っていたらしい。ただその日、目が痛いという女に持っていた目薬をさしてやったら、よくなったという。その女が止めてくれた。さすがに、あの時だけは覚悟した、と父様が言われていた」
「(木の)枝が折れててまだ間がない所を通った時、生蕃が今通ったに違いない、逃げた方がいいと急いで走って下ったら、すぐ後で鉄砲の音がした」
 村と村の間を移動する時も警戒は解けない。ピリピリした雰囲気が伝わってくる。
 また崖下を歩くときは、鉄砲で撃たれたら逃げ場がないから、案内に立った酋長とその息子が龍次郎を挟んで歩いたという。原住民の案内人にとっても仲の良くない部族の領域を歩くときは命懸けだったのだ。それでも龍次郎を守る姿勢を示してくれた。龍次郎が十分な意思疎通を重ねたおかげだろう。
「ある時なんか、軒下に取ってきたばかりの首が吊るしてあって、血が垂れていた。さすが、気持ちが悪かったと言ってらしたよ」
 龍次郎が残した写真の中には、原住民の村を訪ねた際に撮ったと思われる、頭蓋骨が並べられた棚が写っているものもある。

これは奥さんのりゑが聞いた話を後に語った記録を元にしている。

この原稿、なんとか日の目を見せるつもりである。

 

2026/06/03

『豪雨災害の水文学』を読む

まさに今、台風が日本列島をかすめつつ進んでいる。沖縄から始まった暴風雨は、四国から紀伊半島沿岸を抜けて関東へ、そして東北・北海道へも影響が出るかどうか……。

そんな時に手に取る本は、『豪雨災害の水文学』(谷誠著・鹿島出版会)

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もうタイトルだけで本日の様子を表しているではないか。……実は寄贈を受けたのだが、内容が難しくて(> <;)。まさにザ・専門書である。
それでも、今こそ目を通すチャンスだ(⌒ー⌒)。

帯文には、
深刻さを増す水害・土砂害対策へのサイエンスフロント。
降雨条件が同じでも流量ピークを高くする上流域の条件は何か?
流出メカニズム解明によって物理的流出モデルを画期的に変革し、
豪雨災害対策に貢献する著者渾身の学術書。

水文学は、陸地での水の動きを扱う地球科学の一分野を占める基礎科学であるが、同時に、水害や土砂災害の減災を工学的に支える社会的使命を持っている。
本書は、この重要な役割を果たそうとしてきた水文学の研究の歴史と現状を詳しく説明し、流域治水にかかわるすべての方々に水文学の最も新しい知識を共有していただくことをめざしている。」――「はじめに」より

目次
第1部 水害・土砂災害をもたらすメカニズムとその発生予測
第1章 豪雨と災害とをつなぐ水文学の概要
第2章 洪水流出予測とメカニズム解明に挑戦してきた水文学の研究史
第3章 豪雨災害の水文学に必要な運動法則
第4章 メカニズムとモデルの整合性をふまえた流出理解
第5章 水と土の相互作用から見た土砂災害
第2部 水文学的定常論序説
第6章 流出モデルの物理的根拠を探る
第7章 流域条件の洪水流出に及ぼす影響を解剖する
第8章 水文学定常論から見た雨水の流出プロセス

難しいが、各単元を見ていると興味深いところがある。滋賀県の田上山のはげ山の事例も出ているのだが、風化花崗岩がいかに崩れていくのか、という点は、同じ風化花崗岩の生駒山に通じるところがあって、他人事ではない。もし豪雨が降れば崩れる可能性がある。

それが生駒山系で進むメガソーラー建設を巡る差し止め訴訟を連想した。司法の場に持ち込んだのだが、果たして裁判官にこの水文学が理解できるだろうか? 無理だろうな。

原告側にはそちらの専門家が多く参加して、いかにメガソーラーで斜面を削ったことが危険か、しかも真っ当な排水・貯水設備もつくらないことが問題か、と数式混じりの訴状をつくって訴えているのだが、裁判官に理解させるのは至難の業である。多分、読まないで判決文を書きそう……。

ここでも、科学と、それを扱う社会の理解度の格差を感じざるを得ない。

 

2026/05/31

スイスと吉野の森と木材の価値

こんな本を寄贈された。

Book-1

「見てるだけで心躍る関西のモデルハウス」(吉野の杜 木の家ネットワーク)

本というよりカタログかもしれないが……昨年は『住宅建築』誌の別冊として出ている。関西のモデルハウスとあるが、発行元にあるように、吉野材による家である。

読み物ページをパラパラと読むと、知り合いがいっぱい出ている(^o^)。

中でも冒頭の対談記事。

Book-2

吉野の製材所の阪口さんと、山守の下西さん。阪口さんは、この本の発行人でもあるのだが……その記事で面白く感じたところがある。

Book-3

吉野に来たスイス人フォレスター(見習い)との話として、スイス(ヨーロッパ)では、生態系を重視していて、毒蛇が出ても、害虫が出ても駆除しないとか。
一方で、木材の価格は樹種で決まる。吉野のように1本1本、木目や節などを見て決めることはしない。

前者は想像したとおりだが、後者の木材の価格の決め方も、言われてみれば……と気づいた。だが、本当に欧米人は木目などを重視しないのか。

先日お会いした人は、吉野材のヨーロッパへの輸出に取り組んでいるというのだ。先日もヨーロッパ各国を回って営業し、向こうから吉野の視察が絶えないという。スイス人もよく来るそうだ。

生態系は、細かく環境の差があることで成り立つものだ。生態系に関心の高いヨーロッパ人は、1本1本の木目の違いにも潜在的に関心を持たせることができるのではないか。プレミア感はヨーロッパ人は好きそうに思う。その点を掘り起こせば、海外輸出に弾みがつくのではないか。

もしかして、1本1本価値が違うことを売り物にできるのではないか。

生態系にはあまり関心を持たない日本人(^^;)だが、木目にはこだわりを持つ。その点をもっと活かせるのではないか。逆に木目にこだわるのなら、生態系にもこだわれよ、とも思うが……。微妙な環境の差が樹木の生長に影響を与え、それが木質に、木目に反映されるのだから。

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吉野杉輸出の営業アイテム。木目の美しさ、違いを説明する(ICHI株式会社提供)。

2026/05/26

改めて『編成王川島』にクレーン船

4月20日にNHKの番組『編成王川島』にクレーン船登場!でクレーン船を取り上げることを告知したが……。

実はこの日、大地震があったために、放映は中止されていた。私もこの日は出かけていたので直に確認していないのだが、NHKoneにも記載がないので配信で見られなかった。

それが昨夜、いきなり放送されていた。たまたまテレビを付けっぱなしだったため、目にすることができたのである。

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ちゃんと、今は配信もしている。1週間かな。
Season2 (3)巨大クレーン船で暮らすレアコミュニティーに仲間入り!?

番組内容は見てもらえばよいのだが、私も経験したことが、ここで再現されている(笑)。乗り込んだのは「駿河」だが、会社は同じ深田サルベージ。その内容は、『クレーン船解体新書』で確認してほしい。

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ちょうど1年前、私はルポを担当したので、日帰りで乗り込んだのだが、なかなか船員のコミュニティに入るのは大変だ。だから番組内で話しかけるのに苦労している雰囲気はわかる。

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私自身はコミュに入りたかったのではなく、あくまで取材なのだが、仕事中は話しかけないように、と最初に言われていた (゚o゚;) から、「じゃあ、どうして取材すりゃいいんだ!」状態だったのである。しかも食事は、船の食堂では取れなかった。甲板で菓子パンをかじっていただけだ。

結果的には、そこそこ話しかけて話を聞いた(⌒ー⌒)。みんな、応えてくれたし決して冷たくないよ。取材には協力的で、面白がっている面もある。番組のように陰険な雰囲気にはなっていない。ときに雑談もした。とはいえ、知らない世界に触れるのは緊張と場違い感があって苦労する。

逆に今だから面白かったと言える面もある。クレーン船という異世界をNHKの番組より先に知っているという優越感もある(笑)。ホント、知っている人が少ない裏の業界だ。基本は繊細な作業を伴うガテン系の現場なのである。

『解体新書』も、そんなつもりで読めば、異世界転生モノになるよ。そういう意味では林業の働き方を写真と図説で示す本もありかも。同じく異世界シリーズは可能ではないか。……この実験番組に、次は林業現場というレアコミュニティーに誰か送り込んでほしい。

 

2026/05/10

書店で『クレーン船解体新書』

X、旧Twitter情報なのだが、読売新聞に『クレーン船解体新書』の広告が載ったらしい。

出版から約1か月。書店ではどうなっているだろう、と思っていたのでobserve、“観察”しに行ってきた。向かうは奈良のジュンク堂書店。

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ありました。分類は「機械」コーナー。よく見ると、下の段に「船舶工学」とか「水中ロボット」の本が並んでいる。

海のない奈良県に似合ってるぜ。

一般の小説とかノンフィクション、あるいは新書と言えばの教養書ではないので、世間の反応が表に出づらいのだが、どんな受け取られ方しているんだろうなあ。

実は、書店の店頭で見るのは、これが始めてでありました( ̄∇ ̄;) 。

2026/04/20

『編成王川島』にクレーン船登場!

NHKのキミョーな実験番組、『編成王川島』。

NHK特命編成部GM・川島明(麒麟)が、NHKの未来を担うバラエティー企画の開発を目指す、新企画探求バラエティー!お笑い芸人やタレントが、特命編成部の川島たちを前に新しい企画をプレゼン。試作した企画のVTRを披露したり、その場で企画に挑戦したり…。その可能性について特命編成部と熱く語り合います。ここで高評価を得た企画は将来単独で番組化も!?笑いと刺激たっぷりの情報が詰まった多彩な企画をお届けします!

月曜日深夜の放送だが、そこでクレーン船を取り上げるらしい。つまり、今夜だ。

4/20(月)『レアコミュニティーに仲間入り!』巨大クレーン船に密着!

『クレーン船解体新書』を発売直後というのは、運がよろしい。別に連携しているわけではない(はずだ)が、こういうのは不思議と重なるものである。

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乗船するのは深田サルベージの「富士」で、私が乗った「駿河」と同じ会社。「駿河」よりちょっと小さめかな。

20250419-053644「駿河」

これでクレーン船に興味を持つ若者が現われるかもしれない。なんたって、この本は、サルベージ会社のリクルート本でもあるから(笑)。
だいたい外部の取材にはそっけない海運・土木業界だが、深田はその中でもわりと開けっ広げで、新人材を取り組みたいということで協力してくれた。NHKの企画を受けたのもそのためだろう。ただ、テレビ番組だから、どこまで演出しているのか知らないが……。

ちなみに、私は14日は遠くまで出かけているので、多分番組を見ることはできないと思う(-_-;)。配信で見るかな。。。

 

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