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本の紹介

書評・反響

2017/02/28

『森怪』グリーンパワー書評

やっと、埼玉~東京紀行から帰宅。。。ま、そんな大層なものではけれど(~_~;)。

 
稔りはあったが、少々疲れた。
 
で、帰り着くと郵便物が溜まっているわけだが、届いていたのが「グリーンパワー3月号」。
 
その最終ページに掲載されていたのが、これだ!
 
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『森は怪しいワンダーランド』の書評。
 
精霊たちに出会うのはボルネオではなくてソロモンなのだけど、ま、そんな小さな点はともかく、私のことを「オカルト好きの懐疑派」と紹介している。そんなこと、文中に書いたっけと振り返るが、たしかにオカルト話は大好きで、でも信じていない(笑)。それでも私自身が不思議な体験を幾度かしているのも事実。
 
「おくさずに筆を進めた」ともあるが、臆す以前に世間の反応に鈍いのも事実(笑)。
 
ラジオに続いて、『森は怪しいワンダーランド』が世間に知られて読まれることに期待する。だって、そうじゃないと第2弾書けないから\(^o^)/。

2017/02/21

アクセスランキングに3つ

先日のYahoo!ニュース「針葉樹材が広葉樹材に化ける」、つまりケボニー化の記事が意外なほどヒットした。アクセス数がうなぎ登りだったので驚いたのだが、もっと驚いたのがこちら。
 
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これ、Yahoo!ニュース個人のアクセスランキングなのだが、「経済」カテゴリーのランキングを見ると、なんと上位10位までに私の記事が3つも入っている。
 
1位が「針葉樹材が広葉樹材に化ける!」で
4位に「木の柱はもういらない? 」が入っている。これ、半年以上前の記事だ。
そして8位に「廃パレットから家具! 」。これは今月。
 
経済記事を書く人が少ないのか?そんなバカな。
しかも環境問題や森林問題ではなく、木材の記事ばかり。
 
これが、たとえばトランプ大統領だとか金正男だとか、いっそ芸能人の話題のニュースなら有り得るのだろうが、木材の記事がねえ。
 
 
私の執筆した記事としても、森林に関することより木材に関わることの方が反応が高いという点でも驚き。そうかネット界では、森林だ樹木だ生態系だというより、身近な木材の方が興味を持ってくれるのかもしれない。
 
あ、ついでに、3本とも「!」とか「?」などの記号を使っている。これも共通点かな(笑)。
 

2017/02/08

「高齢里山林の林業経営術」から考える里山林業

購入しようと思っても書店にはなく、とうとうAmazonで購入したけど読んでいなかった『高齢里山林の林業経営術』。(~_~;)

ようやく目を通したわけであります。
 
まあ、通して読むというより、写真も多いからパラパラ開いて目を通すだけでも十分ためになる面白い本である。
著者の津布久隆さんは、現在栃木県県西環境森林事務所の環境部長だそうだが、これまでも里山林の管理マニュアルなどを出版している。
 
 
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目次を張り付けると、
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
はじめに
第一章 里山林のルーツ―農業や暮らしを支えた林
 第1節 農業や自家の資源を得る林分
 第2節 副業的な収入を得る林分
 第3節 屋敷や耕地を保安する林分
 第4節 畜産用の飼料を得る林分
第二章 高齢里山林は、何を伐り、何を残せば良いか
 第1節 森林施業の3つのタイプ
 第2節 中林への改良手順
 第3節 抜き伐りにおける選木基準
第三章 伐った後は、どのように更新させれば良いか
 第1節 更新補助作業
 第2節 天然更新完了基準
 第3節 保育作業
 第4節 被害対策
第四章 伐採木を有価物に―廃棄物にしない方法
 第1節 伐採木は廃棄物か
 第2節 里山樹種の特徴と価値
第五章 木材以外の収入源を探す   ―商品となる特用林産物いろいろ
 第1節 現代の実在事例
 第2節 昭和20年代の特用林産物の復活
第六章 収入を上げるために頭に入れておくべきことは何か
 第1節 材積の測り方―販売の基本
 第2節 材として販売するには
第七章 事例に見る 造林補助金を活用した施業方法
 第1節 事例1 アカシデ-コナラ林の造成の事例
 第2節 事例2 ミズキを収穫した事例
 第3節 写真記録 その他の6事例
むすびにかえて ~高齢里山林亡国論~ 
参考文献 
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高齢里山林という言葉が、ちょっと斬新(笑)。
 
たしかに里山林という言葉から連想する(若木の多い)明るい雑木林は、今や消えつつある。どこも高齢化と少子化が進んで暗い気分……じゃない林床になっている。
そんな山でも、やり方次第では収入を得られる経営ができますよ、というのがコンセプトだ。
 
高林、低林、そし中林作業という言葉が出てくるが、これって戦前はよく使われたが今は忘れられた言葉の一つだろう。それを復活させたというのも面白く感じる。
 
我がタナカ山林でも応用できないか、とふと考えるのだが、まあビジネスにするには本気度が必要で、私にはそれだけの気力がない(~_~;)のであった。
 
ただ、様々なアイデアや実例を紹介しているから、それを目にすることで私なりに考えることは多々ある。
 
一つ思いついたのは、ソヨゴである。
西日本では、ナラ枯れが進んだ雑木林では、コナラ類が枯れた後に生えてくるのがソヨゴなのだ。照葉樹だから、これが繁ると林床は暗くなるので嫌われる。
 
実際、ナラ枯れ以前から、タナカ山林ではソヨゴの繁茂が目立った。それを全部伐採してしまって明るい森づくりを始めた。ところが残したシンボルツリー的なコナラやアベマキの大木が今度はナラ枯れに遇う……という悲劇的な状況が進んでいる(~_~;)。一方で、ソヨゴの切株からは萌芽が芽吹いている。放置したら、本格的なソヨゴ林になるかもしれない。
 
私自身はソヨゴは好きな木である。赤い実がきれいだし、照葉樹と言っても、わりと明るい緑の葉をつける。また中低木だから高木林にはならず、わりと扱いやすい。
 
そこでソヨゴ林業なんてのをできないか、と考えたのだ。
 
ソヨゴは成長が早いし、その材は、私が伐ったかぎりはきれいな白っぽくて、緻密な材質だったと思う。太くはならないが、使い道はあるんじゃないか。(本書には載っていないが……。) 
 
 
ちなみに本書をネットで買えるように、サイドバーにリンクをアップしてある。

2017/02/06

東京の書店で『森怪』

東京の書店で『森怪』
なぜか東京に来ている。本来の目的は明日朝なんだが、前日入りして神保町へ。

三省堂書店を覗くと、ありました『森は怪しいワンダーランド』。
しかも書評付き。たしか東京新聞だったと思う。平積みなのも嬉しい。

やっぱりポップがあると注目度がよくなるなあ。


もう一軒、農文協のセンターでも平積み。発売直後はなかった記憶があるから、ありがたい。


実は明日の仕事も『森怪』がらみ。もう一押し、売れることを願って。

2017/01/28

紀伊國屋書店における拙著の扱い

大阪梅田のグランフロントに行った際、そこに入っている紀伊國屋書店に寄った。ここは、わりと専門書の割合が高い。

 
で、行けば森林コーナーを覗くし、そこに拙著があるかも確認してしまう。
 
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なかなかの品揃い……だが、拙著は?  ええと。ええと。あった!
 
下から2段目だ。何があるか、わかりにくい?
 
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おお、もう在庫がないと思われた『日本人が知っておきたい森林の新常識』があるのもありがたいが、『樹木葬という選択』があった。これを森林の分類に入れてくれるのは嬉しい。たいてい冠婚葬祭コーナーが多いからだ。内容、わかってるじゃん! この本は、基本的に森林の本なのだよ。森を守る樹木葬なんだから。
 
でも、最新刊の『森は怪しいワンダーランド』は? ないのか。。。。
 
思わず店内を検索してみる。
 
ありました。ここに分類しているとは。
 
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精神世界の棚。。。もっとも下の段を見てほしい。
 
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ま、「怪しい」本なんだけど。。。内容、わかっているのか? それにしても周辺の本は、タイトルを目にするだけで楽しい(^o^)。「霊現象」とか「光る樹」とか「スピリチュアル」「魂の探求」「見えない世界」……。
 
 
ちなみに紀伊國屋書店梅田本店では、『森は怪しいワンダーランド』もちゃんと森林コーナー(というか環境や林業本コーナー)に置かれていた。まだ平積み5冊ほどありましたよ!

2017/01/26

書評『山のきもち』は性善説?

書店で見つけた本。

 
山のきもち 森林業が「ほっとする社会」をつくる』(山本悟著 東京農大出版会刊)
 
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目次を見ると、林業から始まって、木材産業から木造建築、まちづくり、山村ビジネスに木の駅プロジェクト、里山、森林ボランティア、田舎(山村)移住、森のようちえん、林業女子、そして森の歴史と文化……と実に広く網羅している。
そのテーマは、私が手がけようとしている「森林ジャーナリズム」と範疇と非常に重なっていると言えるだろう。
 
だから興味を持って手にしたのだが……読み出して妙な気分になった。
 
一見、私と同じ興味を持って対象に向かい合ったように見えて、なんだか見事に違うのだ。
 
たとえば自伐林業、バイオマス発電、国産材輸出、CLT、林業教育……などの紹介は、手放しの「希望」として描かれている。
 
説明は難しいが、目次の一部を見れば雰囲気がつかめるか。(目次は相当ページ数あるので、この見開きだけにしておく。)
 
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今や日本の森は宝の山!と、どこかで聞いた言葉がこだまする。いわば性善説による森林事情?  (逆に言えば、私が感じる森林事情は、いつしか性悪説視線になってしまっているのだろうか……。)
こんなに日本の森林は希望にあふれていたっけ?バイオマスが山村を救うのか? 大型製材工場が流通を改善したのか? 自伐林業が儲かるのか?
 
一応、第3章に「課題を考える」が設けられていて、林業が直面する問題点は紹介されているのだが……ここでも問題解決の糸口はあるように読めてしまう。゛
喫緊の課題だとして、低コスト化に機械化、安定供給に路面整備、齢級構成の平準化の再造林だとか、人材育成に林業大学校の設立だとか……なんか林野庁のお題目のオンパレードか。
 
別に内容が間違っていると指摘するわけではない。事実関係はきっちり取材されている。私の取材先とかなりだぶっているし、私の知り合いもかなり登場する。ただ解釈というか、裏の読み方が私と違うだけだ。
 
読後感としては、「里山資本主義」と似ている。ま、そういう本だ(^o^)。
 
 
ちなみに著者は毎日新聞の記者。それにしてもほとんど1年で全国を取材して回ったようだ。羨ましいな。交通費だけでも100万円を優に越えるだろう。林野庁職員にデータ収集してもらった、とあるが、これは羨ましくない(笑)。
 

2017/01/19

「まずいラーメン屋はどこへ消えた?」から連想する

いまさらだが『君の名は。』を昨年見たとき、フツーに感動していい映画・アニメだな、と思った。ただ二度見に行こうとは思わなかったし、なにか既視感がつきまとった。

やはり男女の入れ代わりなどは『転校生』のアイデアそのままだし、彗星による大災害とかタイムスリップ的な厄難からの脱出などの話は、どこかで見たり読んだりしたストーリー。
で、連想したのは『もしドラ』(『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』)である。
 
『もしドラ』は、ドラッカーの『マネジメント』の考え方を世間に知らしめようと小説仕立てにした作品だが、実は物語としても面白かったし、楽しめた。もちろん小説としては文章力表権力ともにイマイチで、ストーリーだってベタで意外性もない。だが、読んでいると感情移入して読ませたのだ。そして、ドラッカーの魅力も十分に伝わった。だから著者の狙いは成功したのだ。
 
『君の名は。』も、ストーリーやアイデアは陳腐なのだ。では、代わりに伝えたものは何か?
 
 
さて、長い前ふりだが、実は『まずいラーメン屋はどこへ消えた?』(小学館101新書)から連想したのである。この本は、『もしドラ』の作者・岩崎夏海が記した本だから。
こちらは小説ではなく、ビジネスハウツウであり社会論でもある。サブタイトルが、「椅子取りゲーム社会」で生き残る方法 だ。
 
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椅子取りゲーム社会とは、インターネットが普及して急速に進んだ情報化がもたらした競争社会と格差社会を表わしている。
これまでは、少々まずくても生き残れたラーメン屋も、今や瞬時に消え去る社会となった。しかも当初の勝者さえ取り分が減っていく(椅子が減っていく)社会構造となってきた。単に勝ち組負け組の2極分化ではなく、ピラミッド的な頂上にしか勝者のいない時代に入っていることを説明している。
 
そこで生き残るには、「競争に勝つ」と「イノベーション」しかないという。それをドラッカーから学んだことを伝える形で説明しているのだ。
 
ただ競争に勝つということは、より激しい競争に次から次へとさらされることであり、結果的に自らを滅ぼしかねない。
イノベーションとは、 技術革新というより新しい分野を見つけたり開くことを意味する。新しい分野はライバルがいないから競争も起こらない。こちらをめざすべきだ……というのが著者(とドラッカー)の主張である。ただし、それには長期的視野が必要だと。
 
おもわず自分自身に当てはめてしまう。そうなんだよ、私もイノベーションめざしているのだよ。今あるものを捨てて、新分野を試行錯誤している。すぐに結果は出ないが、今の自分のスタンスに安住していたら、将来は尻すぼみだから。でも、イノベーションの過程が長期になれば、軌道に乗る前にこけてしまいかねない……(>_<)。
 
 
……なんだか林業界にも当てはめたくなった。
短期的利益に目を奪われて今の立場にしがみつけばつくほど、将来尻すぼみは目に見えている。でも、長期的に物事を考えられない。
 
それではイカンと政府は、「競争」をしろと尻を叩くのだが、それで林地の集約化とか機械化とか力を入れていると、手間とコストが増すばかり。そして、どんどん材価が下がっていく。
結局、イノベーションがないのだな。新分野の用途を切り開かず、言われるままに誰もが参入できる合板とかバイオマス用とかの低単価分野に原木を売るだけだから。
 
ま、自分の道は自分で考えないとね。
 
 
さて林業はさておき(~_~;)、私は生き残れるか?

2016/12/03

『森怪』の在庫事情

Amazonの『森は怪しいワンダーランド』の在庫が、また切れた!

 
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このところ振幅が激しいのだけど、今度は「一時的に」とあるから期待しましょう(^^;)。ちなみに首都圏の書店では売り切れだったので客注かけました、という報告も届いている。売り切れるほどよく売れている、と解釈するとして……。
 
実は昨日は久しぶりに大阪の街に出たのだが、そこで寄ったのが茶屋町のMARUZEN&ジュンク堂書店。関西一の規模を誇る巨大書店だが、そこでチェックすると。
 
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おお。在庫はたっぷりです(^o^)。平積みで8冊くらいあるかしら。刊行直後ならともかく、これだけの冊数を揃えているのはありがたい(売れていない、とは言わないよ)。さすが巨大書店!  しかも上の段にも拙著が1冊ありました。ご確認ください。『樹木葬という選択』は、別の棚に2冊残っていました。
ぜひ、Amazonで買えなかった人は、ジュンク堂書店へ。
 
 
この手の書店に行くと、相当珍しい本もある。絶版になった本の流通在庫だろうか。そんな本を見つけ出すのは嬉しい。
また中小書店では扱っていない雑誌『農業と経済』12月号も見つけた。ここでは「農業は林業に何を学ぶか」というトンデモな特集記事がある(笑)。
ちなみに、この雑誌、私は幾度か寄稿しているのだけど、テーマは田舎における起業だったり地域づくり・農業系の話題で、林業系のテーマで依頼が来たことがない。
 
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こちらは紀伊国屋書店。在庫は3冊くらいたった。回りに並んでいる本で、どんな分類されているか考えてしまう……。 
 
 
そんな書店を回って外に出ると、もう薄暗くなっていた。 
 
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クリスマスツリーも点灯して、師走ムードが広がっている。私も忘年会へ。
 
そして深夜帰る前に寄ったバーは、団体客による喧騒に包まれていて20分で逃げ出したのであった。
 

2016/11/29

中日東京新聞書評『森は怪しいワンダーランド』

11月27日の中日新聞と東京新聞に『森は怪しいワンダーランド』の書評が掲載されました。

 
ウェブだと、こちら
 
中日新聞だとカラー(^o^)。東京新聞はモノクロらしい。
 
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ていねいに書いていただいた。後半にスポットを当てたのは、これまであまりなかったかな。
 
 
ちょっと疑問。冒頭に 
 少年にとって探検は心ときめくロマンであり、誰もが森や洞窟に入り、川を遡(さかのぼ)って、親にこっぴどく叱られた経験があるはずだ。
 
皆さん、ありますか?(笑) この筆者はあるのだろう。羨ましい。
 
 
 
なお、ウェブのTOKANAトカナというサイトに、『森は怪しいワンダーランド』に関して著者(つまり私の)インタビュー も載せられた。
 
これは前半だが、今日中に後編もアップされるらしい。
 
 
このトカナというサイトは、面白い。オカルト色満載だ。嘘か真かわからんが、怪しさ満点の私の好物が並んでいる(笑)。

2016/11/10

『幻の大統領』と『オトナ帝国の逆襲』

久しぶりに奈良市の書店を覗いたら、まず目立ったのが「トランプ本」。

出入り口近くにコーナーが設けられ、結構な数のトランプ次期アメリカ大統領関連の本が平積みされている。
当選が決まって一日だから、大馬力で書店子も棚をつくったんだね。。。。(~_~;)。
 
それを眺めつつ、私ならどんな本を置くか考えた。というか、トランプ本人の本ばかりじゃ面白くない。もっと意外な本、一見関係ないが、根底でつながっているかに思える本もチョイスできないか。
 
そこでイの一番に思いついたのが、『幻の大統領~ヒューイ・ロングの生涯』(土田宏著 彩流社)だ。もう30年以上前の出版と思うが……。
 
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私が、アメリカ大統領選挙の序盤でトランプが台頭してきた際に、まず想起したのは、ヒューイ・ロングとの相似性だった。
ロングは、1920~30年代に、ルイジアナ州知事や上院議員を務めつつ、フランクリン・ルーズヴェルトの2期目のライバルとして立ちふさがった政治家で、もしかしたら大統領になったかもしれない男である。
 
これがまあ、富の再配分など大衆ウケのする政策ばかりを口にして、またそれを推進した。過激な言葉をまき散らしつつ、州知事時代は大企業に重税を課し、庶民向けの政策にバラマキを行った。だから絶大な人気を誇ったのだが、財政を大幅な赤字にしてしまった。同時に裏社会と通じて金と暴力で政界や司法を牛耳り、独裁色も強かった。また外向には興味を持たず、国内だけに眼を向けていた。
もし大統領になったら、ナチスと結んだかもしれないと言われ、そうなると日本も含めて第2次世界大戦に参戦しなかったかもしれない。
 
下品で、ポピュリストで、国外より国内指向で、一見貧者の味方に見せかけつつ金に汚くて、……誰かと似ていないか? トランプの先駆者と思わせるし、思想や大衆煽動などの世相を知るには読む価値はあるだろう。
 
 
さらに『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ! オトナ帝国の逆襲』も置きたい。
これ、本じゃなかったか? まあDVDでもいいや。 
 
Otona0501 こちらは、ネットで拾った画像。
 
どこがトランプと通じるか。「アメリカを再び偉大な国に!」というキャッチフレーズは、未来よりも過去の栄光を懐かしみ頼るタイプに思えるからだ。
だから、このアニメの“20世紀の高度経済成長時代を懐かしむオトナを操ろうとする秘密結社「イエスタディ ワンスモア」の陰謀”……というところが、トランプさんに近い気がする(笑)。
 
ほかにもいくつか作品を思いつくが……すぐに「首を刎ねろ!」というセリフを連発するハートの女王やジャックなどトランプが登場する『不思議の国のアリス』とか……(^^;)\(-_-メ;)。
 
書店も、こんな意外感?おバカ感?を漂わせた選書をすることで、幅広い作品を売っていく戦術もありだと思うのだが。
 
 
ちなみにトランプ現象を私なりの見立てをすると、複雑系から単純化、というタームを思いついた。
 
世の中複雑になりすぎた。それを一部の人しか、いや誰も全体を見渡せなくなり社会のオペレーティングが上手くできなくなった現在、、面倒で複雑な思考は停止させて単純化させる方向に向かおうとしているのではないか、という仮説だ。
 
複雑な社会をなんとか解きほぐして理解しようとするのではなく、理解できる範囲に単純化する。それが事実かどうかは関係ない。複雑な問題も、力でぶった切ればいいんだ、そうしたら解決するという願望かもしれない。
そして単純化してわかった気にさせてくれ、解決をを示す人にすがる。それは「世の中は複雑なんだよ」としたり顔でいう(そして、私は理解できると自慢する)人々に対する当てつけであり、復讐でさえある。複雑な社会をつくった輩、複雑な社会で利益を得ている奴をぶった切ってやるのだ。
 
だが復讐の結果は、しばらくすると自らにもふりかかるだろう。 
 
 
ちなみに重要なことを忘れていた。この書店には、拙著『森は怪しいワンダーランド 』が置かれていたのだ! なんと、奈良の書店で見つけるのは、これが最初である(泣)。。。
 
ちなみに『森は怪しいワンダーランド』は、私が過去に訪ね歩いた森の話だ。そこで遭遇した不思議な出来事や仰天した事件、切ない出会いと別れ……などを描いた。多様で複雑な森林の世界を、理屈で理解するのではなく、笑い飛ばそうという意図で書いた。ある種、「昔は楽しかった」と過去を懐かしんでいるのだから、トランプ関連本に入らないか? そんなアホな。。。(笑)
 
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森と林業と田舎