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本の紹介

書評・反響

2018/11/25

新手のウトウヨ本『日本が売られる』

今、『日本が売られる』(堤未果著 幻冬舎新書)という本が売れているらしい。

 
私も宣伝を見て、ちょっと書店で手にとってみたが、「読むに値しない本」と認定してスルーした。が、某氏より「この本の内容、どう思います?」と質問された。内容に「森が売られる」の項目があるからだ。そこで改めて手にとった。今度も立ち読みだけど(笑)。
 
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目次は、こんな感じ。
 
第1章 日本人の資産が売られる
1 水が売られる(水道民営化)
2 土がか売られる(汚染土の再利用)
3 タネが売られる(種子法廃止)
4 ミツバチの命が売られる(農薬規制緩和)
5 食の選択肢が売られる(遺伝子組み換え食品表示消滅)
6 牛乳が売られる(生乳流通自由化)
7 農地が売られる(農地法改正)
8 森が売られる(森林経営管理法)
9 海が売られる(漁協法改正)
10 築地が売られる(卸売市場解体)
 
1章だけで、こんなに並んでいるが、たしかに「森が売られる」の項目があり、そこで森林経営管理法を取り上げている。この法律を「売る」という感覚で記すのはどうかと思うが、まあ、それはよしとしよう。 
 
私も森林経営管理法について、その危険性についてアチコチに書いてきた。同じように批判しているのか……といえばそうではない。おそらく著者は日本の林業事情についてほとんど理解していない。林業現場に足を運ぶことなく上っ面をなでたような内容だ。この法律は民間企業が森林を買い取ると解釈しているようだし、所有者不同意の森林を伐採する意味もヘンな解釈。ちゃんと法律の内容を理解しているように思えない。
 
せっかくだからAmazonの本の説明文も引用する。
 
水と安全はタダ同然、医療と介護は世界トップ。そんな日本に今、とんでもない魔の手が伸びているのを知っているだろうか?法律が次々と変えられ、米国や中国、EUなどのハゲタカどもが、我々の資産を買い漁っている。水や米、海や森や農地、国民皆保険に公教育に食の安全に個人情報など、日本が誇る貴重な資産に値札がつけられ、叩き売りされているのだ。マスコミが報道しない衝撃の舞台裏と反撃の戦略を、気鋭の国際ジャーナリストが、緻密な現場取材と膨大な資料をもとに暴き出す! 
 
どこの現場を取材してんねん! とツッコミドコロ満載だ。そもそも取材したら、通常は関係者のコメントや経験談、現場の描写などが入るものだが、そうしたものは一切抜き。絶対に現場取材していないと断定しておこう。そもそも取材先はおろか、資料や元データをどこにも記していないのも不信をあおる。
インターネットの情報を拾い集めたような書きっぷりだ。とくに正否両方のある情報の吟味もしていない。都合のいい批判論調だけを集めたのだろう。 
 
森林以外で私が多少ともかじっている分野もいくつか立ち読みしたが、どれもこれも、なあ。。。(´_`)。
 
たとえばミツバチを殺すとされる農薬ネオニコチノイドに関しても、さまざまな研究結果が飛び交っている状態で、その危険性は確実に認定されたわけではない。相当、慎重に農薬化学を読み解かねばならないのに、エキセントリックな情報だけを並べている。
農地法や漁協法の改正に関しても、なんて薄っぺらなんだ。現状に問題があるから改正されようとしている(その改正のベクトルが正しいかどうかが論点)わけだが、改正そのものを陰謀かのように記す。
 
一事が万事なので、全部読まなくてもいいだろう。タイトルだけ見て、それをググれば、同じ内容がいっぱいネット上に出てくるよ。
 
そして、全体を通して感じるのは、「強欲な欧米諸国の資本主義が日本に襲いかかる」という論調だ。いわば「日本スゴイ」の裏返しのネトウヨ論調。いつぞやの「日本の森が外資に奪われる」とあおった本と同じ類だろう。「日本は美しく、優しい人々の国だったのに……」と昔を持ち上げ、現在の(外からの)危機を訴えるのだ。
 
こうした本を書けば売れるんだな。と寂しくなったのでした。
 
あ、私も書けばいいんだ!(゚д゚) 良心を捨てて。
 

2018/11/06

「サカナとヤクザ」と林業

先日、娘が帰省したので『パパ活』をやった。パパの活力増進運動(^_^) である。

 
で、私としてはいただいた活力を発揮しようと娘に何がしたい?と聞いたら「カニが食べたい」との答。ならば、とカニが食べられる店を探したのだが……ズワイガニの解禁日は大方11月6日だった(つまり、今日だ)ので、今手に入るのは店でも冷凍ものになってしまう……そんなわけで、料理店に行かずにスーパーで買ってきた冷凍カニで鍋をしたのだった。 
 
冷凍なのは、よい。というか仕方ない。が、そもそもカニはいつ、どこで食べても密漁品なんじゃないか、と思わせられたのが、この本である。
 
『サカナとヤクザ』(鈴木智彦著 小学館刊)
 
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日本の漁業がどーにもならなくなっているのは感じていた。スーパーに行けば、やけに小さなホッケの干物が並ぶし、サケもサバも多くのサカナが外国産だし。水揚げが落ちているとか、従事者が激減したとか、資源が枯渇しかけているとか。が、その裏にヤクザが絡みつきグダグダの関係が築かれているとは思わなかった。
 
本書で描かれているのは、主に三陸地方のアワビに始まり、北海道のナマコ、九州~台湾~香港のウナギ密輸シンジケートだが、その間に暴力団に支配されていた銚子の街や、北方領土を含んだカニやウニ、サケなどの分捕り合いの歴史的な事情も詳述されている。
 
ま、その具体的な様子は本書に目を通していただきたいが、すさまじいの一言である。禁漁期間や禁漁区域、量制限など、まったく無意味とも言える密漁の常態化。そして産地偽装のオンパレード。もはやカニやアワビの過半は密漁品だろうという。ウナギにいたっては、シラスウナギの段階で大半が怪しい。いくら国内で丁寧に養殖しても(丁寧じゃない養殖が大半だが)、すでに薄汚れている。
 
しかも、これがヤクザのせいとばかり言えないのだ。密漁に加担しているのは、漁師や漁協、市場、水産会社、そして水産庁も含まれるからだ。そして、それらの連鎖の最後に連なるのが消費者だ。出所がなんであろうと喜んで食っているのだから。
 
「おわりに」にある文章をいくつか引用すると、
「漁業をちょっと取材するだけで、密漁や産地偽装などの諸問題がごろごろ出てくる。叩けば埃どころではない。こびりついた垢に近い」
「その前に魚がいれば全部獲るのが漁師の本能だ」
「ほとんどの人間は水産物を金としか思っておらず」
「漁獲高が右肩下がりで落ち込んでいるのは、先進国の中で日本だけだ」
「日本の漁業を知れば知るほど、密漁など大した問題ではないと思えてくる」
 
きりがないが、東京オリンピックで提供できる食(水産物)が、国際基準ではほとんどないので、独自のゆるゆる基準を設けた(しかも審査するのが水産庁の外郭団体)……という下りで、思わず笑ってしまった。
 
それって、木材とまったく同じ!
 
そう、国際的な森林認証から逃げるように独自の穴だらけ基準を設けたのだから。
林業・木材産業界と、まったく絶望的な状況まで同じだ。業界内でつるんでいることも、規制破りも、産地偽装も、みんな重なる。私は常日頃から「絶望の日本林業」と口にしているが、実は「絶望の日本漁業」でもあったのだ。
 
幸か不幸か、現在の日本の林業で一攫千金を狙えるほどの高価格の商品はない。木材価格は落ち続けているし、銘木の需要も激減した。だからヤクザが付け入る隙はない……かと思えば、そうでもない。何しろ補助金という名の打ち出の小槌がある。とくにバイオマス発電は、極めて危険だろう。私のところにもたらされる情報だけでも、えぐい非合法行為と、合法的補助金詐取が蔓延している。
 
結びに「これこそが日本の食文化なのだ」という言葉があるが、「これこそが日本の木の文化なのだ」と言い換えてもいいんじゃないか。

2018/10/18

「森を守るのは誰か」のフォレスターズ・シンドローム

森を守るのは誰か フィリピンの参加型森林政策と地域社会 椙本歩美著 新泉社

 
この本のタイトルを目にして、すぐに『「森を守れ」は森を殺す』と『だれが日本の「森」を殺すのか』 (いずれも拙著)を連想した(^o^)。
とはいえ、内容はまったく違う。これは著者が博士論文として研究したフィリピンの森林政策をまとめたものである。そのためか文章は生硬だが、読み込むと示唆に富んでいる。
 
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目次を掲載しておこう。
 
序章  森林政策をめぐる「対立」を問い直す
第1章 フィリピンの森林政策と地域住民
第2章 森をめぐる現場の制度を捉える視点
第3章 タルラック州M村の暮らし
第4章 森は誰のもの?―参加型森林政策と権利主体
第5章 どの森を守るのか?―参加型森林政策と権利空間
第6章 どうやって森を守るのか?―参加型森林政策と権利行使
終章  森を守るとはどういうことか
 
 
副題で「参加型森林政策」としているのは、「コミュニティに基づく森林管理」を指している。つまり政府でも企業でもない、集落による森林管理をフィリピンは採用しているからだ。
コミュニティ林業、コモンズ(共有地)といった言葉も登場する。日本なら差し詰め入会地か。本来、国家がコミュニティに管理権限を委譲するのは矛盾を感じるのだが、フィリピンはそうせざるを得ない状況に追い詰められたのか……と想像する。 
 
コモンズは、歴史的な森林所有と管理の形態として研究されてきたが、近年、見直しが進み新たな管理体制の取組として注目を集めている手法だろう……しかし、そのまま日本などに当てはめることはできない。なぜなら、成立過程が全然違うからだ。
 
フィリピンではもともと共有地がないままスペインやアメリカの植民地になったから、最初から森林は国のものであった。独立してから政府は長期伐採権などの形で企業などに分け与えた。企業は、森林資源を枯渇するまで伐りすぎた。どうにもならなくなったから国に森を返すようになった。そこで国は、次はコミュニティに任せようとしている……(そこに森林官を派遣する)。
 
ところが日本の場合、歴史的慣習として入会地があったのが明治以降消滅過程をたどる。そして単一の土地所有者(行政・個人・法人)に管理させてきた。ところが最近は、所有権と管理権を分離して、管理を委託する方向に進んでいる。つまりフィリピンと正反対に進んでいるように見える。
 
さて、本書で描かれるフィリピンの事情などの部分は読みとばそう。ただ、決してコミュニティによる森林管理は上手く行っていないのが実情だ。むしろ住民間の分裂を引き起こしているという。
 
なぜなら森林官は、林学教育を通して理論的技術を身につける(これを「形式知」と呼ぶ)が、住民の森林利用は理論的裏付けのない慣習的な「暗黙知」で行動する。この対立があるという。。。そんな小難しいことは読みとばしてしまおう(^^;)。
 
上手く進んだケースもある。いかなる場合かというと、私には森林官の裁量に行き着くように読めた。森林官は、本来求められる政策規定の枠を超えて(つまり遵守しない)、集落の意図に寄り添うケースである。ある意味、法的な縛りを無視して、住民自治に任せる度量というか権限を森林官が持っているのである。(その森林官の出身地が管轄する集落だったりするわけだが。)
 
まあ、詳しい条件や事例は本書に任せるとして、これらの事例には、今後の日本の森林管理にも参考になる点がある。
 
日本でもフォレスター(森林官)の必要性が語られている。似たような資格も作られた。管理主体を市町村に移しているのは、多少コミュニティに近くなったと言えるかもしれない。
しかし、いかなるフォレスターであっても、国(もしくは自治体)の代理人として振る舞えば、コミュニティの意志と齟齬を引き起こす。常に現場の状況に応じて修正していく権限がなくてはならない……。さもないと参加型森林管理になり得ない。
 
森林官はえてして「樹木を愛し人を嫌うフォレスターズ・シンドロームに陥るのだという。それを乗り越えるヒントは、法令不遵守にあるのかもしれない……なんて読むと面白い。
本当に法律を破れというのではないが、それぐらい幅広い権限を持たないと森林官は機能しないのだろう。この点を、今後のフォレスター養成に活かしてもらいたい。
 
難しい論文みたいな本だが、森林管理の主体とかフォレスター制度に興味がある人は読んでおいた方がいいよ。
 

2018/10/02

月刊大和路なららに『鹿と日本人』

奈良の地域誌「月刊大和路ならら」10月号に『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』の紹介が掲載された。

 
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今月号は正倉院展特集。毎年全国からこの展覧会のために人が集まる大イベントだ。いつも混んでいるが、今年は久々に足を運ぼうかな。この記事に目を通すだけでもたいしたものだが。
 
さて、この雑誌の書評欄ではなく、「なら旅いんふぉ」というページだった。
 
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なかなか詳しく紹介していただいている。ちょっと笑ったのは、中程にこんな記述があること。 
 
 まず語られるのは、奈良公園ではなじみ深い「鹿せんべい」の歴史や、ナラシカ(本書における天然記念物「奈良の鹿」の表記)の現代における“伝説”の数々。
 
やっぱりナラシカという言葉は、一般的ではないか!  まあ、当たり前だが。
しかし「奈良の鹿」「奈良のシカ」「奈良公園のシカ」……という言い方は、いかにもまどろっこしくて、ついナラシカと略すのが私の中では普通になっていたのだが……。全国ではともかく奈良県人ではフツーになってほしい(笑)。
 
 
ところで、福島県の郡山市で拙著を見つけて購入したお知らせも届きました。こちらは動物欄のようである。
 
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感謝である。感謝。ともに感謝。

2018/09/30

鹿本の棚

台風真っ只中の奈良ですが……。今はいたって静か。雨は降っているが、あまり風を感じることはなく、フツーの雨の夜を送っている。

 
とはいえ、雨戸は全部閉めたし、一応は酒も控えて待機中なんである。 
 
こんなときは読書でもするか。。。。
 
 
奈良市の啓林堂書店奈良店に、こんな棚を見つけた。どうやら鹿本の棚。とくに奈良の鹿の本が多数だ。
 
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上段は我が『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』がずらりと並ぶ。その下には「奈良の鹿」の本のほか、日本の鹿全般を論じた本。そして下段に置かれているのは、実はナラシカの写真集。何種類もある。これは奈良の書店ならではの特徴かもしれないが、ナラシカの写真集というのは根強い人気の模様。買うのは、奈良の人より観光客かもしれないが……。
 
なお、「奈良本」の棚もあって、そちらは歴史系が圧倒的に多いが、そこに『鹿と日本人』も平積みされておりました。感謝。
 
せっかくだから、こんな奈良本も紹介しておこう。 
 
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古墳ばかりを空撮した写真集。(「全国編」もある。)見ているだけで楽しい。 

2018/09/28

「植物から学ぶ生存戦略」え???

私が見るNHKテレビは、EテレかBSプレミアムが多いのだが、昨夜はびっくり仰天の番組を発見した。

 
たまたま新聞のテレビ欄で見つけた「植物から学ぶ生存戦略」というEテレ番組を見たのだ。
なんだ、これ?
 
正式のタイトルは、植物学ぶ生存戦略 話す人・山田孝之』なんだそうだ。語り手の名前までがタイトル。ちなみに語り手が山田孝之なら、受ける女子アナは林田理沙である。
1本が10分ほどで3本続けて放映された。とりあげたのは、ツユクサセイヨウタンポポ、ヘクソカズラ。しかし……。
 
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なんでヘクソカズラの説明に、由美かおるが出てくるのか。タンポポの説明にプーチンが必要なのか。。。
 
一見真面目な、教育番組ぽく見せかけて……いや、内容的にはたしかに植物学を押さえているのだが、実は人生そのもの?を語るのだそう(笑)。ま、人生はともかく、面白い植物の生態を語ってくれるし、その微妙な会話は笑いを禁じ得ない。
 
ホームページの説明では、
美しき植物たちの謎めいた生態を読み解き、人生のヒントを探る異色の番組。話す人は俳優の山田孝之。可愛い顔をしながらワナを仕掛けて繁栄を遂げる花。悪の侵略者のように言われながらもなぜか憎まれずにいる花。美しく装いながらもわざと嫌われるように仕向ける花。そこには数々の秘密が隠されていた!地球の長い歴史の中で命をつなごうと植物たちが編み出した生存戦略。あなたは人生でどんな花を咲かせどんな種を残しますか?
 
再放送(10月7日)もあるそう。
 
やっぱり侮れんな、Eテレ。定期番組にしてくれ。

2018/09/04

PCはアナログ?

週末よりパソコンの移行やら台風やらで家に籠もる。ほとんど家から出ない生活というのは、さすがに珍しい。

 
パソコンは、OSがWindows7から10に変わったというだけでなく、各ソフトのヴァージョンアップという名の変化も大きかった。データの移設では、不思議な現象がいくつも起きる。  
とくにメーラーでは、最初にデータを移すと、受信箱の中身が2017年までしかない。おかしい、近々の18年8月31日までのメールはどこに行った?
というわけで、もう一度入れ直すと、今度は2012年まで!
ええい、もう一度! ……2009年。次は2006年。
しかし、データが消えているわけではなく、むしろ重くなっていく。
 
泣かされました。ほかにも急にアクションの変わるキーがあったり。。。
これで、思ったのは、パソコンって、なんてアナログなんだ。 
 
こちらは理論的にこうすればこうなる、という規則に基づいて実行しており、それは間違っていないのに、PCの気分で反応が変わるなんて、アナログというしかないではないか。
 
そういや台風も、風向きがなんでコロコロ変わるだ? 東風だったのに、いきなり西風になってベランダのラティスをなぎ倒すし。。。こうした風の動きは論理的に説明できるのだろうか。
 
とまあ、そんなことを考えたのであった。
 
 
で、これは大阪の紀伊國屋書店。
 
1   
 
この動物棚をどう思うだろうか。書店士が本の並べ方を論理的に考えてつくったのだろう。各書籍を紹介するPOPも書いたのだろう。しかしイカンよ、これでは……。
とはいえ、勝手に客が棚をいじってはいけないし。
 
でも、ほんの少しアナログにいじらせていただきました。
 
3 
 
いかがだろうか。この方が圧倒的に見えやすいでしょう?(何が変わったのか、ビフォーアフ
ターをじっくり見比べてみてください。)

2018/08/23

書評「小笠原が救った鳥」

台風がやってくる今晩、『小笠原が救った鳥』(有川美紀子著 緑風出版)を手に取った。

 
珍しく書店で見かけて即買いだった。
なぜなら内容が「小笠原諸島のノネコが、海鳥や天然記念物のアカガシラカラスバトを食べて絶滅へと追い込んでいるので、ノネコを捕獲して守った成功例」だと知ったから。
 
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小笠原諸島は、私が学生時代に通った島であり、母島でアカガシラカラスバトも目撃している。同時にノネコが増えていることも気付いていて、ノネコの死骸(ほとんと骨化していた)も発見した。私はそれにオガサワラノラネコと名付けたりもした……。(もちろんイリオモテヤマネコの洒落)
 
ただ当時はアカガシラカラスバトよりも、すでに絶滅したオガサワラカラスバトに興味があったし、アカガシラは、そんなに珍しくないように思えたのである。それに我々は、オガサワラオオコウモリを観察することをテーマにしていた。洞窟調査の片手間だから、何も成果は生まなかったが……。
 
時代が流れて、アカガシラがわずか40羽ぐらいまでに減り、ノネコ害がハンパなくなっていたとは。そして小笠原諸島あげてノネコ捕獲に乗り出し、かなりの成果を上げたというのは驚きである。しかも捕獲した800匹近いノネコは殺処分するのではなく、全部東京に送って里親探しをしているのだそうである。
今ではアカガシラカラスバトも数百羽まで増えて街角でも見かけるそうだ。(もっとも、これは父島であり、母島はまだ部分的にしか行っていないそうである。)
 
ノネコ捕獲は沖縄のヤンバルでも課題となっているが、なかなか進まないと聞いている。その理由はいろいろあるが、逆に小笠原で上手くできた理由は、やはり規模が小さいこと、そして住民の多くが公務員と移民であること、年齢も若いこと……などだろう。また新住民の多くは自然を仕事にしている(ダイビング、ネイチャーガイドなど)こともあるかもしれない。
 
とはいえ、“外来種”であるノネコ駆除に大きな成果を上げた事例としては出色である。この点は、本の最後に「ネコは外来種ではない」という論が出てくるのであるが……。
 
著者は、小笠原諸島に30年来通い続けて母島に住んでいたこともあるそうで、関係者とは懇意で密着取材している。ただ本書を読んでいると、すべての計画がとんとん拍子に進んだかのように思えて、ちょっと違和感を覚えた。
民間NPOで手がけた取組が,あっと言う間に東京都(支庁)はもちろん、環境省も文化庁も林野庁も巻き込んで協力的に推移して行くのである……。信じられない(笑)。
 
そのほか、本書から連想して幾つものことを考えた。それについては改めて。
 

2018/08/02

東京三省堂書店のポップ

東京三省堂書店のポップ
東京に来ている。例によって神保町。そこで三省堂書店に寄って拙著を探す。さすがにこれだけの大型書店には並ばなければね。

やはり動物関係の棚にあったこんなポップ付きでね(^-^)v。
だれか、ポップをもっと書いてくれ。

2018/07/24

啓林堂書店奈良店の『鹿と日本人』

近鉄奈良駅前の啓林堂書店。ここは奈良本が充実しているのだが、そこで見つけた。

 
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奈良本の棚は三列ぐらいあったかと思うが、その真ん中に。
 
ようやく、ここに並んだか、とホッとした(^o^)。
 
『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』は、動物本であり、善宅には獣害問題を考えてもらう本として書いたのだが、やはり第一義的には奈良のシカ、ナラシカのことを記したのであるから奈良本なのである。ここで売れないと困る。
 
ちなみにレジ横にも。
 
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奈良本、とくにナラシカ本コーナーができていた。
 
改めてみると、ナラシカの本は、読物は少なくて写真集が多い。ざっと見ただけでも5、6種類のナラシカ写真集が発行されている。
やはりナラシカは、逃げないし、数は多いし、人と絡むし、絵になりなりやすく撮りやすい、つまり非常に被写体として優秀であることを再確認(^o^)。
 
私も、奈良に行ったら、とりあえず鹿の写真撮っているしね。。。

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