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本の紹介

森林資源

2018/02/16

和歌山産ジンの味

某酒店で見つけたクラフト・ジン。

 
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なんと和歌山のジンであった。「槙~KOZUE~」と名付けられている。
 
製造は、中野BC株式会社冨士白蒸留所とある。調べると、そんなに古い会社ではないが、和歌山県海南市藤白にあって日本酒のほか焼酎、梅酒、それに健康食品などの製造をしているようだ。
 
沿革を見ると、意外や日本酒発祥ではなく、スタートは醤油。そこから甲類焼酎へと広げ、梅酒など果実酒に向かい、日本酒へ……。そして今度はクラフトジンである。
 
肝心のジンは、2017年11月に発売。なんだ、最近であった。特徴としては、ボタニカルに和歌山県ならではの?槙、コウヤマキを使っているらしい。もちろんジンだからジュニパーも使うが、マキの方が多いよ。さらにミカン皮やレモン皮、山椒などを加えている。
 
コウヤマキか。お墓の供花を思い出すかな(笑)。
 
 
以前、ヒノキの香りを使っているジン「季の美」(京都蒸留所) を紹介したが、今度はコウヤマキ。こうなると、各地方で日本の樹種シリーズを作ってほしいね(^o^)。
 
で、味だが、ストレートで飲んでみた。なんと表現すべきかな。わりとさっぱり。癖は弱い。少し奄美を感じる。どの香りがコウヤマキなのか判然としなかったが、飲みやすい。ただし度数は……47度であった(°o °;)。

2018/02/01

シン・ゴジラなみのバイオセミナー

誘われて「バイオマス利用研究の大海を未来に向けて進む舟」というフォーラムに行ってきた。

 
木質バイオマスのセルロースやリグニンの利用研究の最前線を勉強するにはいいかな、と思って参加したのだが……。参加者はみんな研究者ばかりで、私が部外者であることは、会場に入ってすぐに感じ取った(^^;)。
 
001 ほほ黒服。男も女も。
 
ヘトヘト。フラフラ。
 
それがどれぐらいかというと、映画「シン・ゴジラ」の会議シーンぐらいに(笑)。
 
とにかく難しい化学用語が頻発する上に、限られた時間内にみんな盛り沢山の内容を語ろうとするので早口になって進む進む。
 
セルロースとはD-グルコピラノースがβ-1,4グリコシド結合したホモ多糖類のことであり、木材利用の未来を切り拓くイオン液体を用いたバイオリファイナリー技術・非可食性植物由来化学品製造プロセス技術開発・地域のリグニンが先導するバイオマス利用システムの技術革新(SIPリグニン)・先端的低炭素化技術開発(ALCA)特別重点技術領域「ホワイトバイオテクノロジーによる次世代化品創出」炭素繊維プレカーサーであるポリアクリロニトリルウレタンを代替するリグニンペースの炭素繊維の開発・1-エチル-3-メチルイミダゾリウムクロリド……
 
ま、こんな言葉が早口で飛び交うのさ( °◇ °) ガーン。。。
004  003 
 
レジュメもこんな感じ。
 
008  007
 
「シン・ゴジラ」でも、尾頭ヒロミと間邦夫と安田龍彦の会話の意味はよくわからなかったが、それに匹敵する(笑)。 牧博士の暗号化資料と変わらん。
 
それでも私なりに理解したのは、これからは「イオン液体」が重要な役割を果たすこと。これを使えば木材も溶かすことができること。セルロースもリグニンも分離して抽出できること。
 
針葉樹と広葉樹はまったく別の生き物であること。多様で難解なリグニンも、スギに絞り込むことで展開が開けること。。。。
 
 
それでも、参加してよかった。とにかく研究最前線に触れることで頭の片隅にキーワードを仕込めた。そして、中身はわからなくても枠組を読み解くチャンスを得た。
 
 
問題は、セルロースもリグニンも、材料となると端材で十分で、これを町の工場で生成しては山元になんの還元もなくなることだろう。端材ゆえに価値がつかない。やはり山の現場で造材しつつ、タンコロをその場の山小屋に設置した装置に放り込んでリグニンを分離生成するぐらいの仕組みがないといけない。それを反ヤシオリ作戦とでも名付けたい。
 
とまあ、そう思ったのだが、多分なんのことかわかるまい(⌒ー⌒)。
 

2017/12/25

石か?宝物か?

本日訪れた山での拾い物。

 
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見た通りの石です(~_~;)。粘板岩である。
 
これ、写真ではわからないが、表面がツルツル。指で触ると滑るのだ。もちろん、自然状態。誰かが磨いて、それを山に捨てるということは有り得ない。というより、いっぱい落ちていた。
実は砥石の原石。拾ったのは、かつて砥石鉱山があったところだからだ。
これは人工的につくったものでなく天然砥石だから、ちゃんとした形と大きさに加工すると、一つ何万円にもある。宝物である。
 
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こちらが断面。裏は凸凹である。
 
素材そのものは素敵な仕上げ砥石になるであろう。だが、なぜ捨てられているのか。
 
おそらく割れているから商品としての大きさは確保できないと判断したのではないか。こんなかけらを拾い集めて運ぶ手間を惜しんだのかもしれない。しかし、小さなサイズの砥石だって必要だ。わざわざ購入してから割る人だっているのだから。
とすると、加工するなどの手間に見合う金額で売れないと判断したのか。
 
では、売り物になる砥石の価値はどこにあるのか。この捨てられた石の価値はどこにいってしまったのか。
 
価値は加工にあるという見方もできる。マルクスの労働価値説のように。しかし、順序が逆かもしれない。価値がないから加工しないと見られるからだ。
 
 
これは石の話。この石を拾った森の中には、保育間伐した丸太がごろごろしていたよ。なかには直径20センチ級のものも少なくなかった。
 
多分、森の中には潜在的には資源なのに、価値を付与できないものがいっぱいあると思うよ。

2017/12/21

ハリナシミツバチの蜜

ハリナシミツバチというのがいて、蜜が採れることを知った。

 
ハリナシという名のとおり、針がないミツバチらしい。つまり刺される心配がない! 防護服も要らないし、養蜂の手間が一気に省けるではないか。
おもわず調べてみる。ミツバチ・ジャーナリストのアンテナが疼く(笑)。
 
どうやら中南米のミツバチらしく、養蜂されているらしい。東南アジアでもこの蜂による養蜂が少し行われている。もちろん蜜を採取するため。この蜜が非常に優秀で、抗菌性が高いのだそうだ。ある意味、ハチミツとプロポリス(これもミツバチが巣づくりに使う物質)を合わせた効果があるらしい。甘い蜜が薬になるとしたら人気を呼ぶのではないか?
 
そして、飼いやすく蜜も優秀というのなら、日本でも養蜂に使えないか?
 
 
だが、中南米でもセイヨウミツバチに圧されて減少しているらしい。やはり採蜜の量が少ないことが理由のようだ。それに巣から蜜を採取するのが難しいようだ。遠心分離機を使ってエイッと採れるセイヨウミツバチの巣箱のようにはいかないのか。だからあまり市場に出回らず、自給用に先住民が食べているらしい。その点はニホンミツバチと似ている。。。
 
 
ただ、やはり外来種になってしまうなあ。セイヨウミツバチは野生化しないという前提があったし、蜜の量が多いから畜産動物扱いできたのだけど……。
 
趣味・副業の養蜂には向いているミツバチとして導入できないだろうか。
ミツバチに限らず動植物・昆虫に至るまで、有用外来物、あるいはペットや鑑賞用動植物を在来生態系に持ち込む場合の基準というか規制はどうなっているのだろうか。

2017/11/10

森のお土産

森のお土産
今日は、朝から東京から秩父まで往復。帰りは西武池袋線が大きく乱れて特急も乗れず、だらだら各停や準急などを乗り継いで新宿にたどり着く。

お土産は……森のサイダーとキハダのボディソープ。
キハダの苦味を活かしてビールを作るはずが、サイダーになったそうだ(笑)。結構、癖になる苦味である。

2017/08/25

有機肥料を森林資源に

アメリカの市場調査会社が、オーガニック(有機)肥料の市場が、2017年から25年までに毎年7,6%ずつ成長するという見通しを発表している。25年には64億ドルの市場になるというのだ。現在からすると、1,9倍である。

 
これは世界的に有機農法が広がるという見立てである。今でもヨーロッパで拡大中だが、今後はアジア太平洋地域の伸びが大きいという。
また内容は、大半が家畜の排泄物を利用したものとなるというが……。
 
 
残念ながら日本の有機農産物の伸びは大きくない。微増というか誤差範囲というか。全農家数の0,5%、農地面積の0,2%にすぎない。消費者も、欲しいと言いつつ価格が少し上がると手を出さない。よくアンケートでは1割程度高いのなら……と出るのだが、実際に1割上がると買わない(笑)。
 
ただ、「日本はガラパゴスだから」と開き直れない事情が生れている。オリンピックだ。ここでは選手向きに有機農産物やアニマルウェルフェア(家畜の適正環境による飼育)が要求されているからだ。
どうするんだろうか。輸入する。。。? オリンピックは和食や国産材を売り込むチャンスとか言っているが、情けないことになるかもしれない。
 
とはいえ、世界的に有機農法が広がるのなら、遅れて日本市場でも増えるだろう。その時も輸入有機農産物で対応するのは、情けないを通り越して恥ずかしい。
実は、日本国内の有機農家の使う有機肥料は、素材が輸入品だったりする。魚粉や鶏糞、腐葉土や土砂まで輸入が多いのだ。つまり国産有機農作物と言っても、実は海外産に支えられていることになる。 
 
 
それで思った。有機肥料の生産がビジネスにならないだろうか。そして、ここに林家が参入する余地はないだろうか。
 
手間をかけずに山中に埋めるだけ。最初に落ち葉や家畜排泄物、食品廃棄物などを運びこめば、その後何もしない。数年かけて自然に堆肥になるのを待つ。堆肥の材料の質(有害物を排除し、には気を配る必要はあるが、それ以外は時間に任せる。
 
日本で有機肥料をつくるというと、なんだか大げさなプラント設備を建設することが多いのだが、それは促成醗酵させようとするから。時間をかければ何も手をいれなくてもできる。山奥なら臭い対策も必要なかろう。
何十年とかかる木を育てるより数年でできる完熟堆肥の方が儲かるような気がする。
 
完全に分解されてできた堆肥は、森林資源ではないだろうか。

2017/08/10

杉皮の和紙

奈良県森林技術センターを訪れたら、ロビーの壁に「杉樹皮の和紙」が展示されてあった。

 
スギやヒノキの皮を材料に和紙を作る研究が行われたようだ。「こんな研究が行われていたんですね?」と、目の前の前センター所長に聞いたら、「35年前に僕が研究したヤツや」と答が……(笑)。
 
最速で答を得られたようだ(^o^)。
 
 
スギの樹皮で和紙をつくると言っても、樹皮全部ではなく、内樹皮だけを分離して行うようだ。
すでに吉野町の和紙職人が作っているとか。
 
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これが杉皮和紙。名刺用紙に仕立ててある。
 
通常のコウゾによる和紙とはちょっと違った触感であるが、よい使い道はないのだろうか。
 
もともと和紙の定義として材料が決まっているわけではない。あえて言えば木質繊維ではなく、樹皮繊維を原料とすることだろうか。
コウゾ、ミツマタ、ガンピが3大原料だが、そのほとんどが輸入物。コウゾは栽培こそ簡単だが、使えるようにするのは手間がかかる。枝分かれしすぎたら皮むきが大変。私もやったことがあるが、蒸して剥いて乾かして、叩いて繊維をほぐして……。
 
ならばスギやヒノキの樹皮というのも調達が楽な原料にならないだろうか。外樹皮と内樹皮を分けるのは面倒だが、コウゾの処理と比べて難しいというわけではない。むしろ楽なように思う。
 
繊維の質が違う? いや、その心配はないと思う。なぜなら和紙と呼んでいるものも、その原料の半分くらいは木質パルプを混ぜているのは公然の秘密だからだ。
全部コウゾやミツマタで作っている和紙など希少だ。和紙にも洋紙と同じ樹木の木質部の繊維をほどしたパルプを使っているのだ。
 
 
ならばスギの樹皮を使ってもたいして変わらない。いや、樹皮なのだから和紙の定義に合うではないか。スギやヒノキの樹皮なら製材所に始末に困るほどあるだろう。コウゾやミツマタは慢性的に足りないのだから、新たな資源にできる。コウゾと混ぜたら品質は変わるまい。
 
 
ああ、でも木質パルプを使っている業者にとっては、樹皮なんて面倒だから嫌がるかな。それで世間が騙せている限り、面倒なスギ樹皮なんか使わないか。
 

2017/07/13

石は石でも……

先日、石の世界を覗く。

 
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こんな山と積まれた中から一片をいただいた。   
 
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なんだかわかるだろうか。そう、砥石である。正確には、砥石の一部である。
 
そんじょそこらの砥石ではない。国産超高級天然砥石。
 
今世間に出回っているほとんどが人造砥石だが、わずかに天然砥石もある。本来の砥石は、ちゃんと鉱山から掘り出す。粒子が揃ったものは滅多にないから貴重品だ。馬鹿高い。最高級品は、一つで30万円はする。それでも求める包丁人はいるのだ。
写真のは、その半分ぐらいだから15万円ぐらい?(^o^)。
 
ま、それは冗談価格だが、貴重品には違いない。世間に刃物マニアは多いが、砥石マニアもいるだろうか。研ぐ、という世界に興味を持つ人はどれぐらいいるだろう。
 
 
試しに包丁を研いでみた。ほんの30秒ほど研ぐが、もったいなくて止めた。すり減らしたくない。。。
で、その包丁でキュウリを切ってみる。
 
仰天の切れ味。な、なんだ? 手応えがないみたいに切れる。
 
おそるべし、天然砥石。
 
 
木の世界に飽きたら石の世界に行こうか。
 

2017/07/06

クラフトジン「季の美」の成分

今日は早くから川上村の奥の奥に出かけて、なぜか、いや当然ながら山登りをしてきた。

 
だから疲れた。
 
この際、登った理由はスルーしよう。
 
とにかく疲れたのだ。こんな日はビール? いや、それは安直である。
 
そこで手に取るのは、クラフトジン『季の美』
 
ご存じだろうか。近年流行ってきたお酒はクラフトビールならぬクラフトジンである。定義はとくにないが、小規模に蒸留するジンのこと。これまでジンというとカクテルの割材扱いされてきたが、このところジンそのものの味を求める人が増えてきたのだ。
 
ジンとは、スピリッツに植物性の原料を漬け込んだ酒。ジュニパーベリーというヒノキ科の木の実が多い。ある意味ヤニ臭い酒であり、安酒扱いされることも多い。大規模生産されやすい。そこから脱皮させようというのがクラフトジン。
 
 
自慢じゃないが、四半世紀続くジン飲みの私。
 
かつて世界の珍しいジンを集めてボトルコレクションをしていたが、阪神大震災で落下して砕け散った。以来、ジンは飲めどボトルを集めるのは止めたのだが、このたびこのボトルだけは残しておこうか、と思わせるジンを購入した。
 
『季の美』。製造は、京都蒸留所。ジン専門の唯一の蒸留所とのことである。代表も蒸留技師(ディスティラー)ともにイギリス人。1本5000円を超える価格は、ジンとしては高いだろう。
 
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白く霜がついているのは、冷凍庫に保管しているから。
 
このジンの特徴は、お米と伏見の伏流水からつくるライススピリッツから作っていることだが、より重要なのは、漬け込むボタニカルだ。
 
注目すべきは、ベースとなるボタニカルにジュニパーのほか、オリス(という植物らしい)、そしてヒノキを使用しているのだ。
ほか、柚子とか山椒とか生姜、赤紫蘇、笹、そしてお茶の玉露を使っているという。
 
ヒノキの香りも、お茶の香りもしないが(笑)、なんともジャパニーズなジンなのであった。
 
ストレートで飲んでみる。
 
美味いよ。全然割る必要がない。せいぜいオンザロックか炭酸割りで十分。
ただ、ジンと思わせないのが難点(笑)。
 
 
ああ、疲れているからさささと書き上げようと思ったのに。。なんか、ウンチク語りたくなる。そんな酒だ。。。

2017/06/20

奈良の鹿の糞の行方

奈良の鹿愛護会(奈良公園のシカの保護に取り組んでいる一般財団法人)で、こんなものを見かけた。

 
1
 
しかっぴ」。試供品とあるが、本来は販売するものらしい。
 
ようするにシカの糞による堆肥。
 
考えてみれば、奈良公園には、約1300頭のシカが生息している。彼らが毎日こぼす糞は莫大な量になる。しかも場所を問わず。では、それを誰が片づけているのか?
 
これ、昔からよく上げられる奈良公園の謎の一つだが、実はほとんどが自然界の仕組みに助けられている。
その多くはコガネムシの仲間だ。公園内の芝生にされたシカの糞は、彼らの好物なので、さっさと地中に運んでしまう。おかげで地上はきれいになるのだ。いわば「糞ころがし」の日本版である。
地中に処理された糞は土壌を肥えさせることにもなり、芝草がよく育つ元になる。その芝草をシカは餌として食べる……という循環なわけだ。
 
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シカの糞のアップ(笑)。糞の横に土の盛り上がりがあるが、その中にコガネムシが穴を掘っているはず。
 
ちなみに奈良ではシカの糞のお菓子(正確には「御神鹿の糞」という名称)も売っている。たしかチョコレート味の豆菓子だった。当たり前だが、お菓子は本物のシカの糞でつくっているわけではない。
 
 
このようにコガネムシ様様ではあるが、問題は愛護会に付設されている鹿苑。ここには、怪我をしたり妊娠したり、凶暴だったり、近くの農家を荒らしたシカが強制収容されている。その数は300頭近くと馬鹿にならない頭数なのだが、これは檻の中なのだから、糞の処理を人がしないと片づかない。そこで片づけた糞の有効利用として肥料づくりに取り組んでいるのだろう。
 
「しかっぴ」はシカの糞の再利用商品なのである。シカ糞以外には、食べ残した干し草や米ぬか、大麦などが混ぜられている。
 
成分表によると、窒素0,71%、リン酸0,96%、カリ1,30%などとバランスよく含まれる。私もさっそくベランダのプランタに撒いた。さて、効果はいかほどのものか。
 

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森と林業と田舎