ジャングリア~なぜ本物の森林リゾートはないのか
ジャングリア沖縄が大赤字のニュースが流れている。1年間で173億円赤字だそうだ。早くも経営危機? 夏は暑すぎるし、客が少ないのに行列が長いとか、言われ放題。
私自身は行くこともないし行く予定もないが、当初は「沖縄のジャングルをリゾートにできるか」と興味を持っていた。が、内容か知れてくるとすぐ興味が失せた。私の求める森林リゾートではない。ジャングリアは、せっかくの立地を活かさず、わざと人工的なジャングルにしてしまった気がする。森の本当の魅力を知らない人たちがつくったのだろう。
欧米では、多くの森林リゾートがあるのに、なぜ日本では広がらないのか。いや客が来ないのか。
それは森を楽しく遊べる場にするノウハウが欠けているのだと思う。ジャングリアも、サファリ風にして恐竜出せばいいだろう、なんて浅はかな発想と企画をしたのではないか。
私のイメージでは、熱帯ジャングルをゆっくり歩いて(せいぜいカートくらい)、探訪できる森林リゾートを期待していた。そこに恐竜なのか、ポケモンなのか、謎の動物探しをしてもいいが、ハリボテ恐竜が動いて演じる寸劇なんぞはいらない。
アトラクションと呼ぶ大がかりなものではなくて、多少のサプライズがあるだけでいいのだ。ラフレシア(造花でもいいから)のような巨大な花が咲いているとか、謎の洞窟の通路を抜けるとか……ぐらいでいい。お宝探しでもいいし。
そう思っていると、別の施設を思い出した。同じ沖縄にある「大石林山」だ。沖縄北端の国頭村に広がる石灰岩地帯にできたジャングルを周遊する施設である。何年前に行ったのか。
熱帯のカルスト地形の上に植物が繁った地形をカレンフォレストというが、これが楽しかったのよ。奇々怪々な形状の岩が立ち並び、そこから不思議な形の木々が伸びている。その間の遊歩道を歩くだけでドキドキする。分岐をどちらに進むと、何か現れるか……今はどうか知らないが、当時は神話にかけたスピリチュアルな案内(でも、ちょっとチープ)もされていて、異世界転生! 気分になれるのだ。
調べてみると、2024年末から「ASMUI Spiritual Hikes(アスムイ・スピリチュアル・ハイクス)」という名に変えてリニューアルしたらしい。琉球神話のアマミキヨ神が、最初に降り立ったとされる安須森(アスムイ)から取った名だとか。
リニューアルされて多少は豪華にしたのかもしれないし、新たな仕掛けもあるかもしれないが、作り物ではない自然のワクワク感があってこその森林リゾートのはず。乗り物なんかいらない、非日常世界のトレッキングを楽しませてほしい。その方が経費をかけずにつくれる。
森を舞台にするのなら、ディズニーランドやユニバーサルスタジオではなく、熊野古道をモデルにすべきではないか。欧米人は森歩きが大好きなことも参考になる。
似た施設としては、ボルネオのムル国立公園のジャングルトレッキングコースを思い出した。ジャングル内の木道のほか、樹上回廊を巡ったり、川をボートで遡行したり、大洞窟に潜ったりと次々と景色が変わるから興奮したものだ。世界中から観光客を集めていた。
台湾の阿里山のルートも、肝心のタイワンヒノキの巨木はほぼないのに、楽しめるコースだった。
森の魅力のなんたるか。そして魅力を引き立たせ方をもっと考えてほしい。
日本に本格的な森林リゾートはなぜできないのか。俺に企画させろ、と思ってしまう。





















































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