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森と林業と動物の本

2026/10/05

ジャングリア~なぜ本物の森林リゾートはないのか

ジャングリア沖縄が大赤字のニュースが流れている。1年間で173億円赤字だそうだ。早くも経営危機? 夏は暑すぎるし、客が少ないのに行列が長いとか、言われ放題。

私自身は行くこともないし行く予定もないが、当初は「沖縄のジャングルをリゾートにできるか」と興味を持っていた。が、内容か知れてくるとすぐ興味が失せた。私の求める森林リゾートではない。ジャングリアは、せっかくの立地を活かさず、わざと人工的なジャングルにしてしまった気がする。森の本当の魅力を知らない人たちがつくったのだろう。

欧米では、多くの森林リゾートがあるのに、なぜ日本では広がらないのか。いや客が来ないのか。
それは森を楽しく遊べる場にするノウハウが欠けているのだと思う。ジャングリアも、サファリ風にして恐竜出せばいいだろう、なんて浅はかな発想と企画をしたのではないか。

私のイメージでは、熱帯ジャングルをゆっくり歩いて(せいぜいカートくらい)、探訪できる森林リゾートを期待していた。そこに恐竜なのか、ポケモンなのか、謎の動物探しをしてもいいが、ハリボテ恐竜が動いて演じる寸劇なんぞはいらない。
アトラクションと呼ぶ大がかりなものではなくて、多少のサプライズがあるだけでいいのだ。ラフレシア(造花でもいいから)のような巨大な花が咲いているとか、謎の洞窟の通路を抜けるとか……ぐらいでいい。お宝探しでもいいし。

そう思っていると、別の施設を思い出した。同じ沖縄にある「大石林山」だ。沖縄北端の国頭村に広がる石灰岩地帯にできたジャングルを周遊する施設である。何年前に行ったのか。

熱帯のカルスト地形の上に植物が繁った地形をカレンフォレストというが、これが楽しかったのよ。奇々怪々な形状の岩が立ち並び、そこから不思議な形の木々が伸びている。その間の遊歩道を歩くだけでドキドキする。分岐をどちらに進むと、何か現れるか……今はどうか知らないが、当時は神話にかけたスピリチュアルな案内(でも、ちょっとチープ)もされていて、異世界転生! 気分になれるのだ。

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こんな道を歩くんだよ。

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沖縄最大級のガジュマルにも出会える。

調べてみると、2024年末から「ASMUI Spiritual Hikes(アスムイ・スピリチュアル・ハイクス)」という名に変えてリニューアルしたらしい。琉球神話のアマミキヨ神が、最初に降り立ったとされる安須森(アスムイ)から取った名だとか。

リニューアルされて多少は豪華にしたのかもしれないし、新たな仕掛けもあるかもしれないが、作り物ではない自然のワクワク感があってこその森林リゾートのはず。乗り物なんかいらない、非日常世界のトレッキングを楽しませてほしい。その方が経費をかけずにつくれる。
森を舞台にするのなら、ディズニーランドやユニバーサルスタジオではなく、熊野古道をモデルにすべきではないか。欧米人は森歩きが大好きなことも参考になる。

似た施設としては、ボルネオのムル国立公園のジャングルトレッキングコースを思い出した。ジャングル内の木道のほか、樹上回廊を巡ったり、川をボートで遡行したり、大洞窟に潜ったりと次々と景色が変わるから興奮したものだ。世界中から観光客を集めていた。

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ボルネオのジャングル

台湾の阿里山のルートも、肝心のタイワンヒノキの巨木はほぼないのに、楽しめるコースだった。

森の魅力のなんたるか。そして魅力を引き立たせ方をもっと考えてほしい。
日本に本格的な森林リゾートはなぜできないのか。俺に企画させろ、と思ってしまう。

 

2026/09/30

不眠症に香川産ヒノキ精油?ちょっとマテ

最近、不眠症である。どうも寝付きが悪い。寝ても夜中に幾度も起きる。起きたら、そのまま眠れなくなる……。眠れないのに朝を迎えると眠い。頭が働かない。ウトウトする(-_-;)。

これって、高齢者の睡眠障害? よく父が悩まされていたのは知っているが、ついに私にも来たか。
酒に頼ると、寝付けるが、すぐ夜中に目が覚める。無理に寝ようとしないで本を読むと、明かりをつけなくてはならない。スマホでショート動画を見出したらやばい。そこで画面を見ずに名作の朗読を聞く……ちなみに芥川龍之介とか太宰治とかがいい。結末まで行き着く前に寝てしまう。。。最後まで聞けたら、眠れなかったということだ。
とまあ、対策をいろいろ試しているのだが、一長一短というか、効いた!と思ったのに翌日はダメだったり。

そんなときに見つけたのが、こんな研究。

香川県産ヒノキ根精油が睡眠状態の改善に役立つ可能性 中高年女性を対象とした自宅実験において睡眠初期の脳活動と中途覚醒時間の変化を確認

香川県産ヒノキの根から蒸留した精油(KHREO)を就寝時に使用したところ、使用 7 日目には睡眠初期のデルタ波活動が増加し、使用 13 日目には中途覚醒の合計時間が有意に短縮しました。

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ヒノキの香りで眠れるなら文句ない。しかし、よく読むと、なんかオカシイ。
なぜ、香川産ヒノキの精油なのだ?
中高年女性を対象とするのだ?
どうも恣意的なデータの取り方ではないか。

ヒノキ精油はもっと広くあるだろう。男性はどうしろというのだ、納得いかない(> <;)

とりあえず私もヒノキ精油を探してみた。これまで植物系のエッセンシャルオイルなどは、何種類も手に入れてきた。
が、どうやらヒノキは使い切っていたらしい。代わりにクロモジがあった。それと「やすらぎ」と名付けているから効くかも。それにニオイコブシもあったが、こちらは「めざめ」だからイカン。

さらにタイワンヒノキの精油もあるはずだ。と探すと正確には台湾紅檜、ベニヒノキであった。しかしタイワンヒノキの一種だ。ヒノキチオールをたっぷり含む樹木である。日本のヒノキはヒノキチオールをほとんど含まない。タイワンヒノキの方が効くかもしれない。いや効き目はヒノキチオールがない方がいいのかなあ。……この苗でもっとも高いのはベニヒノキなんだけど。

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今晩、試してみよう。

もし効かなければ、また別の安眠対策を。

 

2026/06/17

「木質系新素材」って何?

今年の森林・林業白書を見ていると、「木質系新素材」という言葉が出てきた。が、内容がわからない。

これまでエンジニアウッドは多数開発されている。CLTもその一つ。その中にはハイパーCLTなるものも開発されたようだが……。今回示しているものは、ちょっと違うようだ。

調べてみると、こんな資料が。今年3月に出たようだ。
木質系新素材の社会実装 ビジョン
-森林発!次世代のバイオマス化学産業をつくろう-

具体的にはどんなもの?

① 木材の成分を分離して利用する方法
工場残材や、低質材で樹皮を除いた木部を原料とし、その主要成分であるリグニンやセルロースなどを分離し、各成分の特徴を活かした新素材の
開発が進展しており、改質リグニンやCNFなどが該当する。そのほか、セルロース等から化学分解や微生物の代謝を利用して得られる化合物を原料として、バイオマスプラスチック等を合成する技術の開発も進められている。
② 木材の成分を分離せず利用する方法
木質資源 を直接ガス化等することにより基礎化学品原料を製造する技術であり、近年は持続可能な航空燃料(SAF)の製造手法の一つとして商用化に向けた検討が進められている。
③ 樹皮を利用する方法
現在、樹皮の主な用途はボイラー燃料や敷料であるが、需要とのバランスによっては使いきれず廃棄される場合もある。このような中、樹皮から抽出したテルペン類等を原料にプラスチックや医薬品等を製造する技術の開発が進められている。これらの微量成分は、少量ながら付加価値の高い利用が期待できること、樹種や地域によって組成や性能等が異なることから、新たな地域産業を生み出す可能性を秘めている。

このように説明している。

①はリグニンなど木材の構成成分の利用だし、②だって理屈は一緒。いや③も樹皮から取り出す成分利用か。

ようするに木材を木材として利用するのではなく、リグニンやセルロース、さらにそれらを分離と改質した成分の利用らしい。

悪くない。悪くないが……面白くない(笑)。

それらが高く売れるならそれに超したことはない。ガンの特効薬!とか医薬品でもできたら超付加価値がつくだろう。量はたいして捌けないが、これまで低価値で使い道も少なく処分していたものが高く売れたらよい。が、面白くない(笑)。

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これは、この前取材した吉野の木工家・高野大輔氏の作品。杉皮をデザインに活かしている。サイドボードなど大きな作品もあるが、写真のような小物もある。分厚い杉皮のゴツゴツした雰囲気、好き嫌いは出るだろうが、面白い(笑)。これだって木質新素材?

杉皮は、利用価値が低い。桧皮は、社寺仏閣などの屋根材(檜皮葺き)などに必要で足りずに困っているが、杉皮も屋根材に使えるものの、すっかり廃れた。内装も数寄屋造など凝った和室だけだろう。しかし、今風の使い方を考えてほしい。

たとえば店舗のディスプレイなどに向いているように思う。キャンプ場のコテージとか、ツリーハウスなどもどうだろうか。時代劇などの映画では、樹皮だけで森林のセットを組むこともあると聞いたが。

少し改変して表面が崩れないよう塗料で固めてもよいし、杉皮を粉にしても何か使えそうだ。工夫しがいがあるように思う。

なんか、楽しくなる新素材を開発してほしいなあ。

 

2026/03/18

スイカズラの蜂蜜

養蜂家のお店を訪ねて、発見した蜂蜜にすごいものがあった。

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スイカズラの蜂蜜! こんなの見たことがない。スイカズラから蜜が採れるのか? いや蜜はあるだろうが、蜂蜜として収穫できるほど……。

それが採れたのである。それも生駒山で。これ、昨年初めて収穫できたという。売り物にするほどだから、そこそこの量だ。スイカズラは、道端などに繁っている蔓植物のイメージがあるが、そんなに大量に繁っている場所があるのか? ほとんど雑草扱いされているように思っていたが。

調べてみると、スイカズラの蜂蜜はたしかにあるが、かなり希少な存在らしい。おそらく国産を販売している業者はいないのではないか。

そこで、恐る恐る味わってみる。う~ん。軽やかでさっぱりしているけど、香りがある。これは名品ではないか。レンゲなどより私は好きだな。

ただ、疑問も出た。これまで収穫していない蜜を、なぜスイカズラとわかったのか。

実は、この養蜂家の娘さんが物凄い舌を持っていたのである。一舐めすると、わかるそうだ。ジャスミンの香りがするという。ジャスミンはモクセイ科だが、香りは近いらしい。ただしジャスミンのように濃厚ではない。

なんでも、某フードフェスティバルで某養蜂家が出展されていたヘアリーベッチの蜜を舐めて、すぐに「砂糖入り」と見破ったそうである。そう、蜂蜜100%と売り出している中にも、ほかの蜜や砂糖、水飴を混ぜて増量している商品がわりとあるのだ。中国産蜂蜜も、多くが混ぜ物をしているが、なかには完全100%の逸品もあって、それは値段が一桁違うそうである。(それを購入する富裕層が中国にはいる。)

一方で日本では国産蜂蜜は壊滅状態らしい。私が取材した20年位前は、まだ1割くらいが国産と言われていたが、今や公式には3%。実態はそれより遙かに少ないそうだ。収穫量は減るし、コストは上がるし、高級蜂蜜を購入する顧客も少ないし……。

減った理由として上げられるのは、やはりシカの増加。そしてメガソーラーなどによる蜜源植物の消失らしい。加えてクマも出るから……。

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もう一つ、こちらも珍しい延寿蜜。エンジュの蜂蜜である。ニセアカシアに近いが在来(古代に中国から渡来)のエンジュの蜂蜜も採れるのである。

 

 

2025/12/04

火葬は伝統?樹木葬こそ伝統!

参政党の梅村みずほ議員が、国会で「土葬を規制しろ」という質問をしたのだが、これはようするにイスラム教徒が土葬を求めることへのいやがらせだろう。この議員、アノ維新を除名されるレベルの議員なのだが、まったく懲りていない。

ただ、その周辺の議論を見ていると「日本は火葬が伝統」と信じ込んでいる意見が飛び交っているのに驚いた。こういう声を聞くと、ホント、勉強不足というかアホな人が多いんだなあ、と思う。

日本の葬儀は、もともと土葬だった。法律は墓地埋葬法である。埋という字を使う通り、「土葬が伝統」なのである。火葬は、戦後に広がった。つまり祖父母から曾祖父母の代は、日本人の大半は土葬だったわけだ。決して古い話ではない。私の父は、若い頃に土葬の穴を掘らされた(村の青年団などの役割)話をよくしていた。

研究者によると、ずっと土葬だったのだが、西暦で700年に僧の道照が初めて火葬をしたという。それだって特異な例であった。その後、室町時代末、つまり戦国時代には、天皇や将軍など武家も火葬をするようになったが、豊臣秀吉や徳川家康などが土葬にもどし、江戸時代はだいたい土葬となった。
もっとも町の住人は火葬が残る。また浄土真宗では火葬が多かったらしい。

幕末になると、水戸藩が火葬禁止令を出している。日本古来の神道では土葬であるべき、と考えたのだ。これが廃仏毀釈にも結びつき、明治に入ると土葬が中心となるのだ。また墓も一人一墓であった。

それが戦中戦後のどさくさで、土葬する場所もなくなり、火葬が奨励されるようになる。また一人一人に墓を造るのも大変で場所もなけれはかねもかかるので、家族墓、つまり「〇〇家の墓」という形態へと移っていく。

この流れを知らない人が、イスラム教徒を排斥しようという意図を持って、「土葬禁止」を言い出したのだろう。イスラムでは火葬されるのは罪人という取り決めがあるからだ。実は復活を願うキリスト教徒もそうだったのだが、徐々に緩んで火葬も認めるようになったのである。欧米では、火葬はかなり広まっているが、それでも基本は土葬だ。

……という蘊蓄を唱えるのは、現代は土葬火葬を飛び越えて、「墓はいらない」という動きと、家族一緒の墓に入りたくないという思いから一人一墓にもどる動きがあるからだ。独身だけでなく、夫婦でも同じ墓に入りたくない人もいるし、ペットや友人と同じ墓に入りたい希望もある。

そのなかに樹木葬もある。樹木葬って、いわば縄文、弥生時代から続く埋葬方式である。ただ遺体を埋める土葬であった。そのうち卑弥呼の墓が見つかり、遺骨も発掘されるかもしれない。
現代の樹木葬で埋葬されるのは火葬された遺骨だが、最終的には森に還る。土葬、火葬を超越した埋葬だ。そして一人一墓なのである。

そうしたことを知らず考えずに、イスラム移民排斥・土葬排斥と同じ流れで樹木葬を忌避する声も出ている。それも行政から。あまりに時代の潮流を読まない人々に日本は落ちたなあ、と思う。

そのうち樹木葬が伝統だ!という人も出てくるかな?

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どこだとは言わないが、近年まで土葬が行われていた墓地。平成の墓標があった。わりと身近にあるのだ。

参考・『樹木葬という選択~緑の埋葬で森になる』

 

2025/10/26

クズの栽培、イノシシの飼育

クズと言えば、今や大厄介な雑草扱いで、世界中で問題視されている。だが、日本文化からすると、葛は貴重な資源。根っこからデンプンをとった葛粉は食品としても漢方薬にしても、有用な植物だ。また蔓の繊維は、何かと細工物にされてきた。

ただ肝心の根っこの堀り子がいなくなってきた。吉野葛も、今や地元では掘る人がいなくなってきて、鹿児島から取り寄せているそうだが、鹿児島にだって堀り子がいつまでいるのかどうか。

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それを栽培しようという提案を、奈良県の五條市立西吉野農業高校の生徒たちが行っている。それが、高校生ビジネスプランコンテストで優秀賞・地域部門賞を獲得したというニュースを読んだ。

奈良の西吉野農業高校生がビジネスプランコンテストで地域部門賞

これって、想像以上に面白い。ちゃんと畑で育てる栽培モデルを確立しており、葛根を生薬業者に出荷すると、20アールで1350万円、営業利益は950万円稼げるというのだ。栽培したのだったら、場所は集中しているし、掘り出すのも簡単だ。

経たな農作物より稼げる可能性がある。農地だけでなく、人工林の林床で行うという手も考えられる。また製品も、葛粉ばかりでなく、繊維を利用した新製品もありえるし、その成長力を活かせば草食性の家畜の餌にもなりそうに思える。

そもそもクズを厄介者とした時点で、生産者はいなくなっている。いわば希少性を担えるのだ。こんな資源が山にはほかにもありそうな気がする。

厄介者も栽培すると、利益になる……それで思い出したのは、獣害を引き起こすイノシシも肉が高く売れるのだが、そうすると野生のイノシシを捕獲するのではなく、牧場をつくって飼育する動きが起きていること。その方が収穫が簡単で安定供給できて、しかも肉質もよくできる。

また野生のイノシシを夏に駆除せず数を増やそうとする猟師もいるらしい。農作物被害が出ても、数が多ければ、冬にたくさん仕留めて出荷できるから……。

ちなみにシカも牧場で飼育する実験は何度も行われている。ただ広い土地が必要なので意外と上手くいかないらしい。肉もそんなに売れない。

では、クマはどうかなあ。牧場で飼育して、よく慣らして人間の味方にしたら……(^^;)\(-_-メ;)。

2025/07/28

柿渋づくりスタート!

先日の折れた柿の木から収穫した青柿。

このままコンポストでは、タンニンが大量に発生したらどうなる?堆肥になる?と考えて、やはり柿渋づくりをすることにした。ただし、極力手間を省く。

まず実を4つに割って壺に詰めてみた。ヘタは切り取るが、結構硬くて大変。

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しかし、これでは発酵しづらそう。やはりすりつぶすのか……ならばミキサーを使おうと決める。
が、それが大変なのである。4つ割をそのまま放り込むと、水を加えても回らない。そこそこ堅い実なので、刃が実に食い込んで回らなくなるみたいだ。
そこで、再び取り出して包丁で細かく刻む。それでも、回りにくい。水の量を変えたり揺すったり、といろいろしつつミキサーで砕いた。これが大変な手間。

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ちょうど満杯になった。これなら発酵しやすいだろう。が、天然酵母?で発酵するのだろうか。

ここで、大変なことがわかった。検索して「柿渋の作り方」を見ていると「渋柿を使って。甘柿はダメ」とあるではないか。うちの柿は甘柿だ!ここまでしてダメとは……が、検索で出てきた別のページによると、7-8月の青い柿は甘柿でもOKとあった。しめた。どちらが正しいかわからないが、とりあえず製造は続行する。

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中には、絞った液体を煮ろとか、いろいろ書いてあるが、全部無視。さまざまな方法があるんだねえ。

野外の軒下に置く。数日で発酵が始まるというが、さてどうなる。。ただし、発酵したら、晒の布で絞るらしい。そして搾りかすは捨てて、液体を発酵熟成で2年間…… (@_@)。

絞るのが大変らしい。止めた。このまま放置して発酵させよう。時間が経ったら液体と個体が分離してくれないか。そうなれば澄み液を取って発酵させる手もある。この高温の中、大丈夫かどうか。ヘンな菌が入ると腐敗する。

さて、どうなるか。上手く柿渋になるか。まあ、柿渋が取れても、それを何に使うか決めていないのだから、のんびりやるしかない。

 

2025/07/12

ゴム会社が森を購入した理由

北海道でカエデのシロップ、メープルシロップの生産が行われ、販売を始めたというニュース。

ゴム大手、新規事業でメープルシロップ販売 ニッタグループ、北海道十勝の社有林生かし

ようは所有林にあるイタヤカエデやヤマモミジから樹液を採取し、商品化し始めたというのだが、私が面白いと思ったのは、その山はゴム製品の大手ニッタだということ。そしてこの会社は大阪市が本社なのだが、北海道の十勝地方に約6700ヘクタールの森林を所有しているということだ。

その理由は、1906年に皮なめしに使うタンニンの原材料となる樹木を求めて十勝に森林を購入したという。今回は、わざわざ「わくっとニッタ」という会社を立ち上げてメープルシロップを生産するというのだから、力が入っている。

なめし工程でタンニンが必要だったというのは、かつては毛皮を皮革になめす仕事をしていたのか。と思って調べると、製革業をスタートさせ、タンニン製造も仕事にしていたらしい。そして革ベルト製造からゴムベルトに切り替わった、ということのよう。

さて、森林面積670ヘクタールは広いが、北海道では目立たないのかもしれない。これまで同社は社有林で原木や造林用の苗木を販売してきたとある。そして新規事業として、カエデ類約2000本から樹液を採取するのだそうだ。糖度1.5%ほどの樹液を採取し、66%まで凝縮するというから、生産量としては微々たるものになるのではないか。

まともにカナダ産と張り合っても量・質・価格で太刀打ちできないように思う。

むしろ、国産メープルシロップをブランドして、このシロップを使った派生商品開発に頑張った方がいいんじゃないか。スイーツ系のほか、パンやお菓子など、「北海道産シロップを使っていますよ」と宣伝する。

国産メープルシロップの先進地・秩父では、すでに商品開発が進んでいる。

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実際に使っているのは微々たる量でも、それでブランド価値が上がれば、その商品が売れる。結果的にシロップで利益が上がる……と思う。

そういやアサヒビールが所有する広島県庄原市の森林は、もともとコルクをつくるためにアベマキを育てるためだったと聞いた。戦争などで海外からコルクが入ってこなくなることを恐れて、日本でコルク栓をつくれる樹木はアベマキの樹皮だ、となったらしい。

結果的にはコルク栓を採れるまでに成長するには年月がかかり、その頃には戦争も終わってしまったから……。

だが、その森が、現在「アサヒの森」としてFSC認証を取得している。その森林認証の価値で有名になったのだから、元は取れたのではないか。そうした森林の使い方もあるよ。

2025/03/30

ティラノザウルスと遣唐使とコウゾ

恒例の平城宮跡記念公園の一周散歩。

そこで出くわしたのが、ティラノザウルスのフォークダンスだった。

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なんじゃあ、こりゃ。ティラノがフォークダンスの曲に合わせて踊っている。ティラノの駆けっこ競争が流行っているのは知っていたが、今度はフォークダンスかよ。なかにはテンポが早くてなかなか疲れそうなダンスもあったが、これは思わず噴き出してしまうぞ。

で、その背景に注目だ。これこそ、遣唐使船である。この船で(ティラノは)唐まで幾度も海を渡ったのだ。ティラノもフォークダンスも、唐の国から持ち帰った文化である(^^;)\(-_-メ;)。

そして遣唐使についての説明のパネルや映像もあるのだが、そこに輸出品と輸入品が飾ってあった。驚いたのが、これだ。日本は、これを輸出していたのか!

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わかるだろうか。楮糸とは、コウゾの繊維である。これが日本から唐の皇帝に貢いだのか。

コウゾと言えば和紙の原料だが、これはコウゾを紙の原料として輸出したのではなかろう。和紙そのものが中国伝来のものだからだ。やはりコウゾから糸をつくって、布にしたいたのだろうと思われる。
コウゾは、「白い繊維」であることから、神を招き、神が宿る布として珍重されていたという記述もある。またカゴを編む素材としても、コウゾは重要だった。コウゾの別名にカゴノキもある。ほかカジノキ、カミノキなど。神が宿るから紙を漉いた、といえば出来すぎだが。

コウゾの繊維から糸を作って、それを編むと不思議な布になりそう。

 日本の和紙は、ほぼ輸入コウゾで作られているが、国産コウゾを広げるためには、紙だけでなく布としての利用も含めたら幅広くなるかもしれない。

 

2025/02/12

樹木葬を選ぶ理由

いまや新たなお墓を作る人々の約半数が、樹木葬タイプだという統計が出ている。そして樹木葬を選ぶ理由についてのアンケートを発見した。

樹木葬の消費者全国実態調査(2024年)

これはお墓に関するポータルサイト「いいお墓」で行われた調査。

  • 調査期間:2024年1月19日(金)~1月31日(水)
  • 調査方法:インターネット調査
  • 有効回答数:873件(全体1,791件)

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「継承の課題」を選んだ人が74.8%という結果だ。あと、安いから、という点もある。

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一方で、樹木葬のタイプは、「里山タイプ」「公園タイプ」「庭園タイプ」の3つに分けているが、それらの説明はこんな風。

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森になる、自然に帰るというのが里山タイプなのだろう。公園と庭園の違いとは何か。

広い園内が全部樹木葬なのが公園で、従来の石墓墓地の一部に設けられたものを庭園としたのか。

いま一つ、納得がいかない(笑)。そもそも樹木葬という言葉自体が、森に帰るべきで、石標の代わりに樹木を植える、あるいはすでにある樹木を標とするという定義だったはず。しかし、現実に作られた樹木葬墓は、森づくりは頭になく、単に石標を樹木に変えただけのものが多い。いや草花を植えるが、石の墓標もあるタイプが少なくない。ひどいのは木もない。芝生に小さな石標だけという墓もある。

公園、庭園タイプは、共にずっと維持し続けないといけないから草木の手入れが必要だ。となると、継承の問題は解決するのだろうか。一定期間が過ぎたら合葬するのかもしれないが、それなら石墓でもできることなのだが……。

なお、お骨を納めるカロートは、土に骨が触れる仕組みでないと自然に戻らない。が、実はコンクリート製が多いのである。そこにお骨を納めても骨が分解することはなく、ずっと骨は残るだろう。ただでさえ火葬していると、骨は無機化しているだろうし。

とはいえ、樹木葬という言葉を商標登録しなかったため、みんな使い放題になってしまった。

樹木葬という言葉の定義がはっきりしないことが原因だ。やはり法律などではっきりさせた方がいいのではないか。

私自身は、もう樹木葬という言葉を消すのは無理だから、自然に還る埋葬法を「緑の埋葬」と呼んだらどうかと提言している。これは環境に優しい埋葬を意味する英語のグリーン・フューネラルから取った言葉だ。ここに森に還る樹木葬のほか、海洋散骨など自然への循環を意識したタイプの埋葬法を含ませる。公園・庭園タイプの樹木葬は入れない。

地味なようだが、こうした墓地制度をはっきりさせないと、禍根を残す。

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これは公園タイプ?庭園タイプ?

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