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森と林業の本

2024/06/07

龍眼のハチミツ

台湾で空き時間を見つけて訪れたのが、花博公園。台北では何年か前に花と緑の博覧会、園芸博を開催したようだ。

その一角で農産物直売フェアをしていた。野菜や果物、そしてお茶などが多かったが、目に止まったのが、ハチミツだ。養蜂家が何軒も出展していた。ハチの巣箱を持ち込んでいるところもある。つい覗き込んでしまう。

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この娘につかまってしまった。。。。この笑顔に……。

いろいろ味見をさせてもらう。そして聞き取れたかどうかわからない説明を聞き、それなりに語り合った。どうせなら誰かが所望のミカン蜜があれば、と思ったが、柑橘系はなかった。

でも、ライチやロンガン(龍眼)の蜜があった。熱帯果実の蜜なんて、日本では絶対にない手に入らないハチミツだろう。思えば、ハチミツは養蜂する地域の自然や植物を現していることになる。純正ならば、その土地の自然を味覚で表現しているはず。ほか百花蜜もあった。

つい買ってしまったよ。

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龍眼のハチミツ。実は、まだ味わっていない。これから味見するね(^_^) 。

 

ちなみに、この買い物の後に、喉が渇いたから自家製ハチミツレモンのペットボトルを購入したのだが、いざ受け取ると凍っている。いや、暑い盛りに冷たい飲み物は有り難いんだが、すぐには飲めない。必死で溶かさないとイケないのであった。

 

 

2024/04/21

「vesta」の養蜂と蜂蜜の特集記事

vesta」という雑誌(季刊誌)があった。その春号の特集が「ミツバチとハチミツの食文化」。

思わず取り寄せてみた。

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これは面白い! 失礼ながら雑誌の特集記事の範疇を超えて“読みやすい研究紀要”レベルではないか。

まだ全部読んだわけではないが、興味深いテーマと記述が多数ある。とくに驚いたのは、日本の養蜂とニホンミツバチの起源に関する新説。

なんと、ニホンミツバチは、430年前(安土桃山時代?)に朝鮮半島から渡来した種の可能性があるらしい。逆に言えば日本の在来種ではなかった! なんだ、外来種か(笑)。 歴史もそんなに古くないことになる。

しかし、日本書紀に百済人が三輪山で養蜂に挑戦したが失敗したという記述もあり、その後も各時代に蜂蜜を味わった記録もあるではないか。また平城宮跡からの木簡にも蜜の記述がある。養蜂は奈良が起源だ( ̄^ ̄)、と私は主張していたのに。

ところが、当時の蜜とは甘味料を指していた可能性があってハチミツとは限らないらしい。しかも輸入ハチミツが少なくなかったから、日本で採取していたとは限らないらしい。輸入していたのだ。鑑真も大量のハチミツを運んでいた記録もあるらしい。国内で多少の採取はしたとしても、量は少ないし、マルハナバチの蜜の多能性もあるとか。
そもそもニホンミツバチも、トウヨウミツバチの亜種で朝鮮半島の種と区別はほぼつかないのだから、固有種のように語るのは無理だ。

3_20240421165301我が家の庭に飛ぶミツバチ

もう一つ気になるのは、ドイツの養蜂の歴史。実はヨーロッパはの林業の歴史を調べているとハチミツの採取が出てきて、養蜂とハチミツ採取も林業であり林産物に含まれると感じていた。どうやらフォレスターが養蜂を行う権利があった時代もあるらしい。日本でも、林業家が養蜂を行ってもいいのではないか。広葉樹林業と抱き合わせで収入源にできる。

さらに「偽ハチミツを探せ!」記事も面白い。私も、ハチミツには偽物が多いことを感じていたが、単純に産地や花蜜の種類を偽るものから、そもそもハチミツではなくて砂糖液を混ぜたものもあるとういう。最近では輸入物をニホンミツバチの蜜と偽って、2倍以上の価格で売るケースもある。ニホンミツバチの蜜と聞いたら希少で、美味しいと思う人がいるらしい。

セイヨウミツバチとニホンミツバチの蜜の差とは、一種類の花から蜜を集めるか、多数の花の蜜を混ぜてしまうかの差。シングルモルトとブレンディッドウイスキーの差みたいなもんだと思えば、セイヨウミツバチのシングルモルトの方が高くあるべきではないか(笑)。

そして、やはりミツバチのポリネーター(花粉媒介者)としての生物多様性への寄与も重要だろう。私は、植物進化にポリネーターの登場が関わるのではないかと想像している。

ともあれ、養蜂ジャーナリスト見習いとしては、興味深い特集であった。これ読んで、付け刃知識でエラそうにミツバチについて語ろうかな。

 

2024/02/08

能登の珪藻土鉱山はどうなる?

氷見で聞いた話で、私の心に引っかかった一つ。それは能登半島先端の珠洲にある珪藻土鉱山が、ほとんど崩れてしまったという話だ。

珪藻土は日本全国にあるが、能登半島は日本最大の層があるという。能登半島の半分以上は珪藻土でできている?とも。
その珪藻土は、掘り出して焼いてつくった代表的な商品が七輪だ。とくに土を切り出したまま作り出される切り出し七輪は、珠洲の名産。

実は、私は珪藻土の鉱山という点で興味があった。以前、雑誌で読んで憧れていたのだ。妙な言い方だが、金銀銅、あるいは鉄などのメジャーな鉱山ではなく、マイナーな産物の鉱山に興味がある。

これまでも機会があれば訪れたことがあるのは、砥石だとか陶土、長石、また朱(二酸化水銀)、マンガン鉱なんてのがある。そういや人形峠も訪れたな。ウラン鉱石はなかったが。それに石灰石鉱山は、洞窟を壊すから嫌いだ……。

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その延長線に珪藻土鉱山があったのだが、それが今もしっかり残るのが能登半島であった。

それが崩れたのか。ああ、切り出し七輪買っておけばよかったかな。あれ、一時は物色したのだが、結構値が張るし、その割りにはいつ使うんだという自制心もあって諦めていた。

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と思って検索してみたら、メーカーの一つが、こんなクラウドファンディングをしていた。

これは今回の震災ではなく、昨年春の地震で崩れた際のもの。また鉱山というよりも、七輪成形の工場再建のようではある……。これが成就する前に、また地震にあったわけだ。
ここに写っている鉱山(写真引用)は、無事なのか。話に聞いたところでは、全部崩れたというのだが。工場は再建できて発掘現場が崩れたら、なかなか修復は厳しいだろう。

ほかの鉱山・工場もどうしているのだろうね。

森林ではないが、自然資源である。

2024/02/03

国産サカキに能登を思い浮かべる

たまに行く産直系のお店で見かけた国産サカキの売り場。どうやら和歌山県(田辺市)竜神村産らしい。

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サカキと言えば、神事に欠かせない植物の葉だ。漢字も榊、神の木である。 (東日本はヒサカキになる。)

だが、今や日本のサカキ需要の90~95%は中国産。中国は日本のためだけにサカキをつくっているという。中国でサカキは神の木ではないからである。皮肉だなあ。日本独特の神事に使う植物が中国産とは……。

ただ輸入にかかる時間を考えても中国産サカキは長持ちしない。一瞬の神事で終わるから気にしないのか、萎びていても目をつぶっているのか。
それだけに国産サカキは人気が高く、値も高い。

実は林産物としても有望だ。とくに西日本は照葉樹の森が広がっている。放置しても生えてくる。手入れもたいして入らない。病害虫も少ない。シカ害は……あるかな(^^;)。でも栽培すれば、柵もつくれる。なにしろ軽くて収穫は楽だし、照葉樹だから年中出荷可能。一方で花卉より日持ちするし、季節感はあまりない。そして値は年々上がっている。山菜、たとえばタラの芽以上に有望ではないか?

ただ樹木だけに果樹なみに植えて数年は待たないといけない。葉の収穫は簡単だが、それを神事用にパッケージするのは若干の技術と手間が要りそう。それをクリアすれば新林業になるかも。

国産産地を調べると、和歌山県が過半を占めていて、ほかは鹿児島県などだった。だが、新興産地もある。

それが能登だった。能登サカキは売り出し中なのだ。最初は山取りだったが、最近は栽培も始めているらしい。今は雪の下だろうか。出荷シーズンは、やはり春以降だから、今年も震災を乗り越えて出荷できると思いたい。

2024/02/01

混交林の前にタラの芽!

奈良県では、混交林誘導時整備事業が行われている。

簡単に言えば、放棄林など整備不良の人工林を中心に、針広混交林に誘導していく計画だ。将来的には、さらに恒続林に仕立てる構想だが、とにかくスギやヒノキの人工林に広葉樹を育てなくてはならない。これが難しい、というか、技術を開発中なのであるが……。

その研究の実験地の一つである川上村の山を訪れた。急坂続きの奥地で、標高も1000メートルを超えているだろう。

今日は生暖かい天候だから、となめていたら、しっかり雪が積もっていた(゚д゚)。。。

とにかく、スギ林を切り開いて、広葉樹の苗を植えるとともに外からどんな草木の種子が入ってきて育つか実験しているわけだが。想定外の状況が起きていた。

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もやもやと生えている木が何かわかるかな。冬なので葉は落ちているが……タラの木なのだ。それこそ林立というか、雨後の筍というか、植樹もしていないタラが一面生えてきた。植えた苗以外にも、ミズナラなどさまざまな広葉樹らしき木も生えていたが、圧倒的にタラ。

なぜ、この地にタラがこれほど育つのかわからない。近くに母樹があるのか。よほど土質が合ったのか。もし、この地がタラの生育に適しているのなら、もっと切り開いてタラ畑にできないだろうか。

これはタラの芽が出る季節が楽しみだね……。もっとも伸びすぎて高さが3メートルを超えているので、芽の部分を収穫するのは大変だろうが。

しかし、もはや何十年に一回か木材を収穫より、毎年タラの芽を収穫する方が利益は大きいのではないか。もっとも、標高が高いと芽が出るのも遅くなる。山菜はハシリが季節感を先取りする人気で値を高くして売れるのだが。

いっそ、早春に芽の部分を刈り取って、平地の温室でふかし栽培するという手もあるなあ。これは安定出荷できて儲かる。

とまあ、実験地であることを忘れて算段してしまったのであった。タラをこのまま残して混交林化できるのか?

 

2023/12/02

たたら製鉄の木炭

島根県、とくに出雲地方はたたら製鉄で栄えた土地である。

たたらとは、簡単に言えば砂鉄を木炭と一緒に燃やして鉄分を抽出し玉鋼(たまはがね)をつくる方法だが……。

驚いたのは、そこで使う木炭。和鋼博物館に陳列されていたのを見て、仰天した。

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ほとんど丸太。

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太さ20センチは十分超えて、25センチに届くかもしれない丸太をそのまま木炭にしていた。

これを焼けたこともすごい。木炭といえば、せいぜい10センチ以下の小振りな木からつくると思ったが、甘かったぜ。
これを3昼夜燃やし続けるのだから大量に使う(1回に12トンともいう)。ざっと1ヘクタールの木を使うそうだ。

加えて砂鉄も山を崩して磁鉄鉱を集めるのだから、環境には相当な負担となっただろう。もっとも、現在の製鉄の環境負荷が少ないとも言えないが。

 

2023/07/05

樹木葬じゃない“循環葬”

ちょっとまたミョーなお墓を見つけた。循環葬?

〝死〟を森林保全に。日本初*人と地球にやさしい循環葬®︎の森が大阪・能勢妙見山にて6/30グランドオープン 

パッと見には、樹木葬みたいなのだが……樹木葬墓地と言わないのは? 

「樹木葬」という名の墓地は、まだ始まって古くはない。21世紀に入ってからなのだ。日本で最初の樹木葬墓地は、岩手県一関市の知勝院が始めた。ところが人気を呼ぶと知って、お墓メーカーが売れ筋と思ったのか参入多数。
今では樹木葬と呼ばず、樹林墓地とか、庭園葬、桜葬とか……さまざまなものが出ている。樹木葬そのものを商標登録しなかったうえに、知勝院を視察さえせずに、そのめざすところを知ろうともしないで、形だけ真似た墓地が各地に誕生した。さらに形も真似ない、樹木葬が乱立して現在に至っている。だから、ひどいものになると木のない樹木葬もあるし、墓石の代わりに小さな樹木を植えただけの墓、しっかり墓石のある墓まで出てきて、もはや看板に偽りあり、状態だ。

が、これは初っぱなに「森林保全」なんて謳っている。主宰元が、at FOREST株式会社。森をかなり意識した墓のようだ。Return to natureなんて文言も入れている。期待できるのか?

日本全国の寺院所有の森(墓地)を拠点に、墓標も何も残さず埋蔵するサービス循環葬®︎「RETURN TO NATURE」は、ご遺骨を土に還りやすく加工し、自然との循環を促す方法で埋蔵。売上の一部は、RETURN TO NATUREを通じて拠点となる森の保全活動に充てると共に森林保全団体に寄付。誰にでも訪れる〝死〟を森づくりにつなげ、自然豊かな未来に貢献します。

ちなみに知勝院が樹木葬を始めたのは、荒れた森を墓地にすることで森を蘇らせる発想だった。墓石の代わりに樹木の苗を植えて、木が育てば森になる。墓標は木材などで次第に朽ちて消えるし、宗教宗派を問わず、生前契約が多くて埋葬後の管理費もいらないのも魅力であった。まあ、その後、真似たところは、それぞれの流儀で展開するものだから違いは出るのだが。

私は、そうした自然を守る思想を持ち「死して森になる」お墓を「緑の埋葬」と定義づけた。

『樹木葬という選択』

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というわけで、樹木葬評論家、樹木葬アドバイザーとしての私としては、この循環葬なるものも気になるのである。

ただ、ねえ。このプレスリリースに目を通すと。どうも本来的な樹木葬を理解しているようには見えないのだよ。

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こんな一覧を載せて差別化を図ろうとしているが、ここにある樹木葬の定義がまったくずれている。それこそ墓石メーカーの樹木葬もどきをそのまま採用したかの中身。いや埋葬そのものより、森づくりに関しても素人ぽい。

日本発の森林浴は、欧米では自然療法として医療現場で実用化されており、ストレスホルモンを低下させ、ナチュラルキラー細胞(がん細胞やウイルス感染細胞などを見つけ攻撃するリンパ球)を増加させることが明らかになっています。

これ、森林浴ではなく、森林療法のことのようだけど。このデータ自体が偽装に近いのだよ。こんないい加減なことを書かれたらなあ。薬事法違反じゃないか(笑)。

肝心の埋葬の方法も、「細かくパウダー状にしたご遺骨を、自然環境に配慮した方法で土に還します。

とあるが、これは散骨である。骨を粉にして森や海などに散布するのは、樹木葬、いや埋葬にも区分されない。ここで埋葬法の適用外となる。せめて法的な面もはっきり理解しておいてほしい。さもないと、地元住民から苦情が出るよ。

私が樹木葬の取材で全国を巡った頃とはかなり世相も変わり、また数も爆発的に増えて自己流というか、それぞれの流儀で行うものだから、もはや定義などドーデモよくなっているのかもしれない。しかし、押さえるべき点は押さえてほしい。

そもそも樹木葬は、一定期間は故人の眠る土地が特定できる。だから遺族も訪問できる。だが、樹木が育つにつれて木の墓標もなくなり、やがて森の中に埋もれゆく。この時間が別れを告げ気持ちの整理をつける期間なのである。散骨が、骨の粉を撒いたら終わるのとは違うのである。

日本唯一の樹木葬アドバイザーがいうのだから間違いない(⌒ー⌒)。

私の近隣にも、樹木葬墓地をつくれないかな。私の入る墓を今から確保したいのだ。

 

2023/04/19

自家製お茶づくり

こんなお茶をつくった。左が材料。

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わかるだろうか。この黄色のお茶。そう、キハダだ。キハダの樹皮を砕いてを煎じたもの。

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こんな感じ。水は、多分1・5リットルぐらい入れたから、ちょっと多すぎて味が薄くなるかな、と思ったのだが、出来上がったのを口に含むと苦いの何の(´Д`)。。。でも、これがキハダの価値だ。苦みがキハダの特徴でもある。

実はキハダのお茶もあって、そちらはキハダの葉などを利用する。そちらもほろ苦くはあるが、その苦みが癖になるとも言える。が、キハダの本丸とも言える樹皮は……ベルベリンをたっぷり含んだ整腸剤になる、そう。

そこで当分キハダの煎汁をお茶として飲んでみようと思う。まずは胃薬をこの茶で飲む (゚o゚;) 。。。

乾燥させたキハダの樹皮は頂き物だが、最初はその独特の風合いが気に入って部屋のインテリアぽく飾っていた。しかし、いつまでも置いておくと効力?が落ちるかも、と案じて、やっぱり今のうちに本来の使い道をしようと思ったから。

ベルベリンは、腸の蠕動を緩めたり、腸内の腐敗や異常発酵をおさえる作用があるので下痢止めなどに使われる。修験道者の飛躍・陀羅尼助丸の主成分でもある。そして目薬にも使えるという。陀羅尼助を目にねじ込むのか?

もちろん、現在はそんな使い方を推奨されていないが、かつては目薬用陀羅尼助も売っていたらしいよ。ヤニ目やカスミ目にキハダの煎汁を垂らしたのだそう。ほか腫れ物、切り傷、火傷などにも効いた、とされる。もっとも、より実用的なのは、眠気止め。修行者など修行中の坊さんがこっそり使っていたらしい。

私は、当面毎日飲んで胃腸を整える。そして……また強いジンを飲む(笑)。

 

2023/02/20

月ヶ瀬のひげ茶の味

日本茶の「ひげ茶」をご存じだろうか。

先日の月ヶ瀬梅林に行った際にお土産として買ったのだが、なんと1袋100円。(大袋で300円。)

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月ヶ瀬は、実は梅林だけでなく、月ヶ瀬を含む大和高原全体が大和茶の産地でもある。そもそも日本に茶が伝わったのは大和が最初という伝承もあり、日本で最初の茶は奈良なのだよ。中国から茶を持ち帰った奈良時代の坊さんはが植えたとか。今は、奈良からほぼ隣の宇治に出荷されて宇治茶に化けていることも多いのだが……(ーー;)。

それはともかく、大和茶はそれなりに加工されて煎茶として商品になっている。しかし、ひげ茶とは。おそらく「とうもろこしのひげ茶」(韓国産らしい)ぐらいしか世間では知られていないのでは。お茶の産地だけしか出回らないように思う。

実は製茶の過程で茎の皮が剥けたものなのである。写真をアップしてもわかるだろう。葉でもなく、茎でもない。茎の皮なのだ。ある意味、かなり廃棄物感が強いのだが、それを月ヶ瀬では商品化していた。隣の、同じく大和茶の産地である奈良市都祁とか山添村とかでは見たことがない。製茶の際に出る粉は粉茶として商品化されているが、皮のひげ茶は知られていない。
茶の木の樹皮にも茶の成分テアニン、タンニンをよく含んでいるらしい。

そこで試飲してみたのだが、これがなかなかなのだ。色は薄めだが、十分に香りがあって渋みは少ない。しかも湯を注いですぐに出る。驚いたのは、急須に入れ放しにしておいて、時間が経った残りのお茶を飲んでみても、全然渋みなどが出すぎていないこと。時間を置いても味の変化が少ない。むしろ滲出時間は長めの方がよいかと思う。ちなみに粉茶は、どんなに短時間でも渋みが出てしまうから、ひげ茶の方が入れやすい。

これは、意外や隠れた逸品だと思う。隠れお茶遺産(^o^)。

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春の茶畑

おそらく月ヶ瀬でも、ひげ茶は農家の出す日常使いの茶なのだろうが、私は気に入った。実は我が家で飲む日本茶として購入しているのはかなり高価な茶葉なのだが、日常ならこれでいいや、と思わせた。まあ、身近に売っていないけど。

これは廃棄しかない、と思わせるものを商品にアップサイクルすることも考えてもいいよ。日テレの番組「鉄腕DASH!」の中の「ゼロ円食堂」のように廃棄物だって調理の仕方次第。

 

2023/01/19

農林・林畜連携はできないのか

今、全国的に注目されているのが「耕畜連携」である。農業と畜産業の連携、具体的には減反や耕作放棄地で飼料作物を栽培して、畜産現場に飼料とかワラなどを提供し、ウシ、ブタ、ニワトリの糞を肥料として農業現場に提供する……という動きだ。

その背景には畜産飼料と化学肥料の高騰、輸入減がある。農業は採算が合わずに耕作放棄が進む一方で肥料不足、一方で畜産飼料の自給率は2021年度で25%(カロリーベース)に過ぎない。地域で両者が連携すれば、お互い補える。

これをイマドキの言葉で言えば「未利用資源の活用、循環」「輸入依存の肥料や食品を国産化」「環境負荷の小さい農業への転換」などなど、ポイントが大きいわけだ。農林水産省が推進する「みどりの食料システム戦略」とか、SDGsの考え方にも合致する取り組みなのである。

まあ、よいことである。

が、その前に脳裏に浮かんだのは、なぜ農林連携、林畜連携ができないのか、という点。

実は、山林を使えば、より簡単に農業に肥料、畜産に敷き藁など素材を提供できるから。

本当は山の を集めて堆肥を作ればよいと思うが、複雑な地形では落葉を一カ所に集めるのは難しいし手間もかかる。しかし、雑木や残材をその場でチップにすれば、積んでおくだけで堆肥になる。腐葉土などは海外から輸入しているが、簡単に生産できるはず。畜産の糞尿を山に貯蔵する手もある。わりと副業的に商品化できると思うのだ。しかも短期利益を得られる。

思えばほんの一昔、農業は山を持っていなければ成り立たなかった。落葉落枝、下草などを肥料にしなかったら、農業はできなかったからだ。ところが化学肥料の登場で、農林の分断が進んだ。さらに山地放牧も普通に行われていたが、放牧獣が植林苗を食べてしまうとか、広域放牧は管理しづらい……などの理由で林地と畜産の分断も起きた。

しかし、今ならもう一度結べるのでは、と思ってしまう。

だた農家や畜産家は多くが主たる生業としているが、林業そのものが副業的な面がある。山主と作業者が別という点も大きい。それが連携しづらさを生んでいるのかもしれない。

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雑木林の落ち葉を集めて堆肥にし、田畑に入れる……農林連携どころか農林複合、アグロフォレストリーだ。

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