君は「CSF」と「ASF」を知っているか
CSF、あるいはASFとは何かを知っているか。
ほとんど話題になっていないので、ここでちょっと農水省に代わって応援広報。
今、農業畜産分野で、非常に重要な名称として登場したCSFとASFを知っておいた方がよい。ひょっとしてCLTとかFSCより重要かもしれない……。
CSFは、「クラシカル・スワイン・フィーバ ー」、ASFは「アフリカン・スワイン・フィーバー」のこと。と言っても、よけいにわからないわな。それでは「ホッグ・コレラ」は。
そう、豚コレラのことだ。現在、猛威を奮っているブタの病気である。それが野生のイノシシにも蔓延して、大騒動になっている。治療法はないから、感染が見つかったら一定地域の養豚は全部処分してしまわないといけない。またイノシシにいかにワクチンを与えるかという悪戦苦闘もさることながら、獣害駆除やジビエ供給などにも波及しているからだ。
が、より恐ろしいのはASF。こちらはアフリカ豚コレラだ。豚コレラとは別の病気で、アフリカからヨーロッパ、そして中国へと拡散し続けている。しかも、こちらはワクチンも何もない。予防法も治療法もないのだ。これらが広がれば養豚は壊滅してしまう。
ただし、この2つの病気、人間がかかるコレラとは何の関係もない。たまたま1800年代にアメリカで人間のコレラが流行していたときにブタに発生したから名付けられたという。もちろん人間には移らないし、感染した豚肉を食べても人体にも影響がない。
そこで農水省は、「豚コレラ」の呼称を農水省は改名すると言い出したのだ。人間に移るように間違われたら困るから、ということで。すでに国際機関などでは 一般的に使われているという。まあ、狂牛病(牛海綿状脳症)を「BSE」と呼び換えたのと同じ。
まあ、反対するわけでみないが、余計に何の病気かわからなくなりそうだ。アルファベットを使うより新語を作れないのか。コレラ以外の症状をあらわす日本語で。豚ころりとか(^^;)。ころりはコレラの別名かあ。ブタ熱、アフリカブタ熱ではダメだろうか。
とにかく、この病気、人間に直接感染はしなくても重大問題なんだから、覚えておこう。
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