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森と林業と動物の本

2025/12/08

「古代文明」から考えるグローバル化

NHKのEテレで「3か月でマスターする古代文明」という12回放送をやっている。もう10回まで来てしまったが、非常に面白い。ワクワクしながら見ている。

当初は“3カ月でマスター”とあるのだから、各地の古代文明史のダイジェストかと思ったのだが、そうではなかった。最新研究結果をぶち込んでくる。それも予想外の事実ばかり。

農耕以前の狩猟採集石器時代に、すでに巨石建造物がつくられていたというギョベックリ・テベ遺跡(約1万1000年前)。
多様な民族と言語と宗教を保った寛容の王国ヒッタイト
王も富も武器もないインダス文明
元祖民主政治を生み出したギリシャのポリス・ネットワーク
2600年間、統一王朝を造らなかったマヤ文明……

文明は大河のほとりに農耕が発達し金属の登場したことで都市が誕生し、社会が階層化して専制的な王が登場し、それが周辺国家を征服して統一王朝を生み出していく……といったイメージがガラガラ崩れる。

実は、古代文明は分権国家からスタートして、指導者は必ずしも王ではなく民主的な体制だった文明が多いのだ。戦争が多かったわけでもないらしい。むしろ近隣国家と平和条約を結んだという。

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まだ全部終わっていないのに紹介するのもナンだが、以下のラインナップ。

第1回:衝撃!最古の巨大遺跡 見直される“文明の始まり”
第2回:メソポタミア 都市は“最終手段”だった?
第3回:ヒッタイト 過酷な大地の帝国の秘密
第4回:エジプト ピラミッドと黄金が社会を変えた
第5回:インダス 王も富も武器もない文明
第6回:中国 ?交雑“が生んだ王朝
第7回:原シルクロードと中央アジア 交流と繁栄
第8回:ギリシャ ネットワークが育んだ ?民主政“
第9回:オセアニア 巨大化する石像の謎
第10回:マヤ 多様性を王国の力に
第11回:アンデス1 ナスカ地上絵・文字なき文明の道しるべ
第12回:アンデス2 初めに神殿ありき

どうだろう。専制君主を生み出したのは、文明が発達して後の時代に進んでからだった。これは歴史ロマンで終わらなくて、人類が社会を造っていく過程と人間の本質を探れるのではないか……と思った。

そう、人類社会は、本来は分権的で民主的、そして多様性な社会をつくっていた。それが時代とともに中央集権的に移行する。おそらく物の大量生産と効率化を望んだからだろう。そして画一化を進めて大国化し異質な文化の排除に向かう。

これは、現代のグローバリズムに近いのではないか。民主的だった古代文明がグローバリズムに飲み込まれて帝国・王国を築いていくのだ。

翻って近代社会は、王政・帝政から再び民主制へと発展してきたものの、また権威主義という名の帝国化を望む地域・国も少なくない。やっぱり人類は画一化が好きなんだな、と思ってしまう。さまざまな意見・価値観・体制……などが混ざっている状態で丁寧に合意を形成して共存していくのは、効率が悪くて鬱陶しく不愉快に感じるのだろう、とくに支配者層には。

古代文明から現代社会までの歴史に、反グローバリズム、反画一社会という補助線を引いたら、見え方が変わってくるかもしれない。

2025/12/05

ウナギ規制報道における日本の体たらく

今週は、ちと時事ネタ、政治ネタを多くしているが、気になるニュースとしてワシントン条約締結国会議で「ウナギ取引の規制」を加えるかどうか、という会議の話。

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ウズベキスタンで開催されたワシントン条約の締約国会議では、ニホンウナギを含むウナギ属全種を輸出入の規制対象に加える改正案が出されていたのだが、それを否決した。

ウナギの取引規制案、国際会議で正式否決 資源管理は引き続き課題

投票した143カ国・地域が投票し、賛成35、反対100だった。3分の2以上が反対したことになる。これは、主に日本のロビー活動の成果だろう。成果、と言ってよいのか、ようするにウナギ取引を規制されないように、農水省が各国に働きかけたのだ。ウナギには何の縁もない国が多数だから、比較的了解を得やすかったのではないかと思う。

鈴木憲和農水相も、各国大使館を訪問して成功したことを誇らしげに語っている。

そして報道は「よかった」の一辺倒。まさに「これでウナギが食べられる」「値段が上がらずに済む」といった意見ばかりを紹介している。

だが、なぜEUなどがウナギ属全種への規制適用拡大を提案したのか、をちゃんと解説した記事はあっただろうか。

すでにヨーロッパウナギは危険水域まで数を減らしている。そして「(日本に)輸出用の漁獲が個体数減少の主要因」と主張していた。それを抑えるためにウナギ種全体を規制しないと、「ある種の減少が別の種の過剰利用を誘発する」という考え方を取り入れたのだ。また「個別種だけを規制するのは困難」という意味もある。それに対して日本はニホンウナギはちゃんと管理していると主張したわけだが……。

それって、嘘。全然まともな管理はできていない。そもそもシラスウナギは暴力団の資金源になっているといわれるほど密漁されている。そしてニホンウナギも国際自然保護連合から絶滅危惧種扱いされているのだ。

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もちろん、ウナギの減少とウナギの貿易の関係をちゃんと説明できるのかなど、疑問点はある。だから会議の結論はさておき、本当に生物としての生息数がどうなっているのかを心配する声が全然報道されないのは、おかしいのではないか。

それに、もともとウナギは稀少だから高価で、庶民が食べられるのは年に一度などと言われていたのに、今やスーパーで1年中販売しているのもおかしい。昔より多く捕獲しているのは間違いないのだ。

これはクロマグロの時もそうだったが、日本人は「食べられなくなる!」ことに過剰反応して、ことの本質を全然報道しない。記者も視聴者読者も、生物種の生存より自分の「食」にしか興味がないのだろう。いきなり日本人ファーストに陥るのである。

2025/11/20

トラベラーズチェックの両替

エメリカン・エキスプレスのトラベラーズチェックが出てきた。400ドルもある。

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当時、海外に行くときは現金ドルとクレジットカード、そして盗難などに備えてトラベラーズチェック(アメックス)も用意していた。が、ほとんど使うことなく帰国後仕舞い込んでいたのである。

これはお小遣いになる、と両替しようと銀行に行ったら「もう取り扱いを止めました」だと! アメックスも販売を止めていた。なんとトラベラーズチェックは世界から消滅しかけているのだった。

どうする? 郵送で交換してくれるところもあるというが…調べると、大阪のトラベックスという両替窓口、つまり外国人が日本円に両替するマネーエクスチェンジャーならできるそうだ。

そこで考える。現在は円安が進んでいる。155円まで行った日もある。購入したのは、だいたい東日本大震災前後ではなかったか。その頃の為替レートは……円高が猛進して80円を切っていた。これは大儲けになるのではないか?

……結局、両替は135円レートだった。随分手数料が引かれるなあ……と思ったが、購入時が高くても90円くらいだったとすると、1ドル45円も上がっていることになる。やはり儲かったのだ\(^o^)/。

このところ、円安の進行が止まらない。債権の長期金利も爆上がりしているし、かなりヤバイ領域に入ってきたと思う。

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一方で、なぜか私の所に木材のCD 材に関する聞き取り調査が来た。

九州・中国・四国・関西地域におけるCD材(木材)の取引価格や、CD材の流通量とサプライチェーン(山元から需要先)、需給バランス(余っているのか、需要過多で価格が高騰しているか)……こんなことを聞きたいという。ちゃんと謝礼も払うというのである。

しかし、私は業界紙記者じゃあるまいし、値動きまで知らんよ、盗伐された木が燃料にされていることは追っかけているけどね、と返答しておいた。CD材は、輸入が圧倒的なのだから、国産材がどこまで影響を受けるか。

木質ペレットの自給率は、2.4%まで落ちている。2024年の木質ペレット国内生産量は対前年(2023年)比4.3%減の15万2000トンで、輸入量は10%増の638万1000トンだよ。国内生産は縮小されるばかりだ。

そこに円安となれば輸入額は高くなり、コスト高になる。国産燃料を増産するか。いまさら無理だろう。バイオマス発電所はどうするか。

……円安で儲けたのは珍しい例で、多くは厳しくなるだろう。

2025/11/14

毎日難儀なことばかり♪

毎日難儀なことばかり 泣き疲れ眠るだけ~

朝ドラ「ばけばけ」のオープニング曲は、こうした文言で始まる。ハンバートハンバートの『笑ったり転んだり』という曲の出だしだ。G5lwse9buaae2yp

難儀なこと……まさに。我が家に今何が起きているのか。

もともとキッチンの換気扇の調子が悪いので修理をもちかけたところ全交換を提案された。想定よりかなり高くつく。まあ、いい。この際、最新鋭機種でちょっとリフォーム気分だ。

とまあ、この時は我ながら大盤振る舞いする余裕はあった。が、仕事部屋に備えたコピー機が故障。20年選手なもので「部品がありません」とメーカーに言われた。当時の金額だと50万近くしたのだよ。。。。これは保留。コピーの必要な場合はプリンターでしのぐことにする。A4までならできる。(私のコピーは新聞など大画面が多いのだけど。)

トイレのウォシュレットが水漏れするようになり、修理を頼むと「この機種はメーカーのブラックボックス。全取っ替え」と言われ……泣く泣く交換に。ン十万円。そうとう高くつく。

寒くなったのでエアコンの暖房を入れたら動かなかった。これも「基盤がイカれていますね」と言われ、修理にするしかないが高くつく。

その前段で「電源を落として入れ直したら治るケースも」というので試すと、ああ、パソコンの電源を落としていずスリープ状態だった。幸いパソコンは復原できたがディスプレイがうんともすんともしねない。液晶の回線が切れたらしい。あわてて古いパソコンのディスプレイを外してつける(イマココ)。これで当座はしのぐが、サイズが小さいし、改めて購入すべきだろうな。。。。

ほかにも小さな故障や紛失はいろいろあって、自分で直したものもあったが、多くは買い直している。

そういや今年の春に車も買い直したのだった。あれから各種の買い換えが続いている。なんなんだ。かなり気分はドヨンとしてしまった。
これを仕事しない言い訳にするか。そう思って気分を軽くする(; ̄^ ̄;)。

♪そんなじゃダメだと怒ったり これでもいいかと思ったり♬

歌詞は、このように続く。怒るべきか。むしろ諦めて風に流すか。

さらに2番なんだろうが、

日に日に世界が悪くなる 気のせいかそうじゃない

となる。そう日に日に世界は悪い方向に進んでいるのではないか、という感触を感じるのだ。ウクライナ、ガザ、スーダン、そしてインドにパキスタンでもテロが起きた。各地で戦の臭いがする。気候変動、洪水、地震……地球環境対策も風前の灯火だ。

その現実を振り返ると、我が家の家電などが次々に壊れるなんてカワイイことじゃないか(^^;)。

私は、カワイイはカワイソウとつながっている。カワイイと感じる対象の多くはベビースキーマ(幼児体型)であり、それに対する保護本能こそ、カワイソウの感情を生み出す。ときにクマまでカワイイと感じて保護しろ、駆除するな、とイキリタツ単細胞もいる。

我が家のカワイソウはカワイイに通じるのだと信じて楽しもう。今夜も散歩しましょうか♪

2025/11/12

ニホンオオカミが生態系の頂点?

クマの出没問題が大きくなるにつれて、「日本の自然界の生態系が崩れている。それはニホンオオカミがいなくなったから」という言説が広がりだした。少し前にもシカの獣害問題で言われていたのだが、ようするに「日本の生態系の頂点にいるのがニホンオオカミだったのに、それが絶滅したからシカが、クマが多くなったのだ」というわけだ。

本気か?

ニホンオオカミの存亡が日本の自然界を左右したという発想は、あまりに浅はかだ。ましてや「生態系ピラミッドの頂点」と決めつけられてはたまらない。

そもそもニホンオオカミは、体格がシバイヌくらいしかない。遺伝子的にもシバイヌに近いとされている。とてもツキノワグマを倒せる戦闘力はない。
エゾオオカミはタイリクオオカミに近く大柄だが、やはりヒグマに対抗できるほど強くない。

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東吉野村のニホンオオカミ像。大きさは日本犬と同じぐらいだ。

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同じく東吉野村の某喫茶店に展示されているタイリクオオカミの剥製。若個体らしく小振りだが、それでもニホンオオカミよりは大きい。

オオカミの戦闘力も、過大評価しすぎ。1頭では大したことはない。オオカミは足の指に水掻きのような皮があるのでベタ足ぽく、走ってもあまり早くない。ただ群をなして狩りをする。それでもシカやイノシシが対象だ。オオカミが群をなしていてもクマを襲わないだろう。

一方でヒグマはライオンも倒すほどの破壊力を持つ。では生態系の頂点がクマかと言うと、それも疑問だ。雑食性で普段は植物食であるし、生息場所も多様だ。オオカミなどを襲うことも餌にすることもない。ほかの生き物の個体数を調節する能力はないだろう。

そもそも生態系を単純なピラミッド型と見なすことがおかしい。もっと複雑で多様な峰と谷を持つ生態系図になるのではないか。もちろん、オオカミにしろクマにしろ、生態系の中でそれなりの役割はあった・あるだろう。だから絶滅は残念なことである。(現在のクマ出没に騒いでクマを絶滅に追い込んでもいけない。)しかし生態系には可塑性がある。変化しつつ補正されていくものである。大騒ぎすることではない。

一方で、増えすぎたシカ対策にオオカミを野に放て、という声もあるが、次のような記事が出ている。

復活したオオカミを百年ぶりに殺処分、米カリフォルニアで何が?

生態系を立て直すために一度はオオカミが滅んだ地域でほかの地域からオオカミを導入して復活させたケースだ。しかしオオカミが家畜を襲うため群ごと処分することになったという。50頭程度の群が87頭のウシを殺したという。野生のシカより家畜を餌としたのである。
それを防ぐため、威嚇や24時間パトロールなど様々な手をとったが効き目がなかったので駆除せざるを得なくなったらしい。

オオカミはシカしか襲わない、と勝手に言っている連中に読んでもらいたい。

 

2025/11/02

森林林業木育視察旅行です、はい。

十津川村に行ってきた。奈良県の南端、日本最大の村、森林率98%の森林王国だ。

もちろん視察である。もちろん取材である。

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「空中の村」で樹上で行う木育にいつて取材してきたのである。ネット上(インターネット上ではなくリアルの木の上)で森林の大切さ、木の素材としての優秀さを感じてもらい、林業振興に役立てるかを考えるために行ってきたのである。

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あ、これは……その、これは樹上で動物を大切にする感覚を養うためにぬいぐるみと触れ合っているシーンであって、ちゃんと体感的に視察しているのである。エヘン。

その夜は、ツリーハウスで宿泊することも考えたのだが、残念ながら満員。

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で、仕方なく温泉旅館に泊まる。ああ、豪華絢爛食べ放題山の幸!そして。

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いやあ、朝からの露天風呂は最高だ! しかも渓流に面していて、本当の自然の中の露天! 源流かけ流し! 
これが今回もっとも印象に残った。素晴らしい。

かくして森林林業木育視察は終わったのである。。。。

 

2025/10/31

森林面積は減っている?増えている?

よく言われているのは、地球の森林面積は減っている、ということ。

たしかに各種統計によると減っていることになる。

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世界の森林面積が減っているって、本当? 

30年間で日本の面積の約4.7倍の森林が失われました。
国連食糧農業機関(FAO)によると、1990〜2020年の30年間に、世界中の森林は約178万平方km(約1億7800万ヘクタール)減少しました。
これは北アフリカ2位の面積を誇るリビアに匹敵する面積で、日本の約4.7倍の面積でもあります。

ただ、拙著『虚構の森』では、ネイチャー誌に「地球の森林は増えている」という論文が載っていることを紹介した。これは地球の衛星画像を解析した結果だった。

その後、同じネイチヤー誌に「いや減っている」という論文も載ったりしているから、必ずしも正しいとは言えないし、そもそも森林の中に果樹園やアブラヤシなどの樹木性の農作物は入っているのかどうか、という問題もある。

ただ一方で日本の森林面積に関すると、

日本の森林面積は減っていないって、本当?

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◆A/本当です。ほぼ横ばいで推移しています。
世界の森林面積が減少の一途をたどっている一方で、日本の森林面積はほぼ横ばいで推移しています。

この場合も、統計によるのだけど、実は私は疑問を持っている。なぜなら、毎年何万ヘクタールかの皆伐が行われているのに、それが統計にちゃんと反映していないからだ。

日本の統計では、伐採跡地も森林、なのである。なぜなら、その後再造林されて森林にもどるから。。。。

おい、再造林率3割なんだぞ。単に地目が林地としているだけで、本当に地上に森林があるかどうかは統計に関係ないのだ。

 

2025/10/23

新月伐採再び~林野庁の愚

gooブログが来月には閉鎖されるという案内が来た。私の旧ブログはgooのため、先日Amebaブログに移設した。

shinrin-journalistのブログという名に変えたが。今は両方のブログが並立している。(本ブログも含めたら3つになる。)せっかくだから、昔、私は何を書いていたのか……とgooブログを遡ってみた。

すると……飛び込んできたのが、新月伐採の話題であった。エルヴィン・トーマの著作「木とつきあう智恵」という本で紹介されたものだ。新月の日に伐採した木は丈夫……とか。カビが生えない、反ったり縮んだりしない、あげくに火事に燃えない……。ちなみに新月の晩に伐採するのではない。新月の定義も結構いい加減。
肝心のトーマ氏は、その木を販売する木造建築会社を経営しているのだけど。セールストークかよ。

ブログを始めた当初の2005年6月の記事。

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当時、流行っていたので私も追いかけた。そして、トンデモな建材であるという結論に至った。2006年8月26日の記事。

新月伐採の危うさ gooブログ

新月伐採の危うさ Amebaブログ

何ら科学的ではなく、性能も何もかもデタラメである。コメント欄も読む価値あり。
含水率も落ちていない。デンプン量が落ちた? いったい検体はどれぐらい? え、1本だけ (゚o゚;) 。。。いずれにしろ辺材しか計っていない。木材は心材、つまり細胞が死んでいる部分が大半なのだよ。

どうせ、そのうち消えていくと思ったら、今もしぶとく広がっているようだ。

なんと、林野庁主催のシンポジウム「国際シンポジウム”Wood, Health and Sound”「木材、健康、響き」  」に、著者のエルヴィン・トーマをパネラーの一人として招いたらしい。9月17日だから、もう済んでいるけど。

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もちろん当人が何を話したのか知らない。まだ新月伐採を推進しているのかな? それとも、単なるオーストリア建材の売り込みか。(それがルーマニアの国有林の盗伐材でないことを祈る。)
どちらにしても、私はこの手のオカルト論者を招待すること自体に嫌悪感を抱いてしまう。(オカルトとして楽しむ人の集まりなら結構だ。木材の可能性を論じるシンポだから腹が立つ。)

林野庁もトーマ、じゃなくてトンマだねえ。。。

 

 

2025/10/22

首相指名投票の楽しみ方

マーフィーの法則ではないが、「予想した中でもっとも望まない結果が現実となる」。首相指名投票結果を見て、そう感じた(笑)。

ただ高市早苗氏が日本のトップになるのは世界の潮流から見れば必然だろう。右傾化と女性リーダーという流れから。私は右翼思想はそれなりに理解するのだが、ネトウヨには生理的嫌悪感を抱く。だが、世界はネトウヨ化を進行させている。さすが、マーフィー。

おかげでニュースも見たくなくなる。デジタルデトックスするか。

それでも、私が首相指名投票の中で注目したのは、二つのこと。

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まず参議院では「チームみらい」の安野貴博氏が2票だったこと。チームみらいの議員は一人しかいないのに……。どうやら無所属の泉房穂氏が安野氏に入れたようだ。なかなか面白い選択なので、ここだけ楽しめた。

もう一つは、同じ参議院の決選投票で、参政党が高市候補に入れなかったこと。日本保守党系は入れていた。高市側からは参政党に投票をお願いしたとの報道だったが、与しなかったということか。

参政党は高市氏の主張に近いと言われているが、私から見れば、若干肌合いが違う。むしろ維新の会の方が近い。だから両者が組んで連立与党となるのは、私には想定しやすかった。(アホウなのは、首相になるチャンスを自分で潰した国民民主党の玉木氏だ。)

私の見立ては、参政党とは、高校の部活動オカルト研究会のような存在。いわばオタクの集合体である。生真面目な文系生徒なのだ。一部の部員はカルト的にハマって「宇宙人はいる」「超能力は存在する」と叫んでいるが、全体としてはふんわりした夢想を楽しむ部員が多い。

日本維新の会は、逆に応援団のような脳味噌が筋肉でできているメンバーばかり。「推忍!」「気合だぁ~」「おらおらおら!」と叫ぶヤンキー気質の体育会系的イメージ。

そして高市氏を応援する一派は、体育会系なのだよ(笑)。

今回、参政党は体育会系ノリに同調することに警戒して「我々は、まだ勉強が足りないから」と自制したのだろう。

オマケとして、社民党の投票も楽しめた。もともと立憲民主党と歩調を合わせる予定で党首は野田氏に入れたのに、1票は福島氏に入っていた。ラサール石井氏のようだが、野田氏に入れるのをヨシとしなかったわけだ。

こうした点でしか、楽しめなかった首相指名なのであった。

「予想した中でもっとも望まない結果」と冒頭に記したが、ネガティブ・ケイパビリティを発揮するよい舞台が登場したと考えたい。消極的受容力と訳すが、より詳しく言えば「明確な答や解決策を求めるのではなく、不確実性を受け入れ、柔軟に対応する能力」である。

もともと心理学用語だが、具体的には、自分自身と向き合い深く考える時間を持つこと。好き、嫌い、ではなく、性急な解答を求めるのでもなく、今ある状態を俯瞰しつつ、答の出ない事態に対応すること。

実は、すべての政治家に備えておいてほしい能力かもしれない。

2025/10/19

グラント松、ブッシュ槙

東京へ講演に出かけたと記したが、その際に寄ったのは東京地裁だけではない。増上寺にも足を延ばした。

そこで見たのは……グランド松とブッシュ槙。

アメリカのグランド大統領が植えた「グランド松」。1879年7月に来日して記念植樹したのである。

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もっとも松とあるが、樹種はヒマラヤスギである。マツ科ではあるが……。現在は、もっぱら庭木や公園木なと園芸植物扱いだが……なぜ、この木を植えたのか。

そもそもヒマラヤスギが日本に入ってきたのは、1879年、つまり同年だというのだ。ただし、グラント大統領が持ち込んだわけではないようだ。

・ヒマラヤスギが日本に渡来したのは1879年(明治12年)頃のこと。横浜に住んでいた英国人ジャーナリスト、ヘンリー・ブルック氏がインドから種子を取り寄せたのを起源とし、横浜植木という会社が学校等に無償配布したことで普及したという(諸説あり)。

増上寺に植えたのが最初という説もある。ようするに、当時日本では全然知られていなかったこの木を、なぜ植樹したのだろうか。ブルック氏が推薦したのかもしれない。ちなみに記念植樹というのが持ち込まれたのも、この時代だ。

よく育って樹齢150年に達しようとしている。

一方のブッシュ槙。こちらは1982年に来日したアメリカの41代目のブッシュ大統領(父ブッシュ)が副大統領時代に来日した際に植樹したもの。それがコウヤマキなのである。なぜ?

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なぜコウヤマキを選んだのだろうか。コウヤマキは日本固有種である。高野山を持ちだすまでもなく、真言系の仏教宗派ではなじみがあるかもしれないが、増上寺は浄土宗なんだけど。こちらは、まだ樹齢50年程度。

植樹事情もさることながら、樹種選定の理由が知りたい。

ちなみに増上寺は、本堂などは鉄筋コンクリート製であってある。そろそろ、これらの木を伐って、木造に……(^^;)\(-_-メ;)

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