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森と林業と田舎の本

2022/05/31

下川町の制箸工場が……

北海道下川町の下川製箸株式会社が、先月火事に見舞われ工場、倉庫ともに焼け落ちたことで廃業する模様だ。

下川製箸の割り箸は、シラカバ材でつくる割り箸で、しかも製法がロータリーレースでシラカバ丸太をかつらむきし刻むつくり方。この製法は、大量生産式として、かつて日本の割り箸はこの方式が席巻していたのだが、下川製箸を残してすべて姿を消している。ほかの割り箸製造は、板にしてから削る方式だ。つまり今や日本で唯一の製法である。さらにFSC材で割り箸をつくることでも知られており、こちらもほぼ日本唯一だろう。

つまり、この廃業でどちらも消えることになりそうなのである。

不思議なもので、ちょうど今日は下川町の町有林の林業について書こうとしていたのだが、そこに飛び込んできたこのニュース、残念である。林業に関しては、また改めて。

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手元の湾曲した板が、ロータリーレースで剥き取ったシラカバの単板。これを刻む。

下川製箸

私が訪れたのは、もう10年以上昔だが、惜しいなあ。焼けたロータリーレースの機械の換えが手に入らないことが理由らしい。

あえて考えてみると、もしかしたら中国にあるかもしれない。かつて日本の割り箸製造機がどんどん中国に輸出されて、向うで生産するようになり、それで日本製が壊滅したのだから。そのときに廃業した製箸メーカーが倉庫に残しているようなことがあれば、と思いもするが……。もし、心当たりがある方がいればご連絡ください。

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これも下川製箸で作られたもの。

しかし、もともと割り箸は儲かるビジネスではないので、無理して再建するのも厳しいのかもしれない。
いよいよ日本製割り箸が減っていく。

2022/03/12

割り箸vs塗り箸を吉野で考える

昨日の続き、というわけではないのだが、大淀町の道の駅には、塗り箸も並んでいた。

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吉野にはサクラはもちろん、梅林もあってウメの木も多いが……この塗り箸が、吉野でつくられたかどうかは不明( ̄∇ ̄) 。塗りができる工房があったかのかどうかも私は知らない。

吉野は割り箸の産地だが、塗り箸を忌避するわけではない。以前の割り箸論争の際は、割り箸vs塗り箸といった構図があったが、今やそのレベルの論争は消えてしまった。それほど割り箸は衰弱したとも言えるが、塗り箸も本物なら木製品なのだから、敵視しなくてもよいのだ。

むしろ木質箸vsプラスチック箸と捉えるべきだろう。

プラ箸は、塗り箸をも駆逐しつつある。厄介なのはプラ箸にも漆塗りぽい塗装をしたデザインのものがあることだ。塗り箸の塗りも、漆はごくわずかで、多くが石油系樹脂などだろう。それでも芯が木質なら、ぐっと堪えるが……。

ところで、ウクライナ紛争(もう、戦争と呼んでもいいかもしれない)では、熊本県のメーカーが、ウクライナ国旗の色(青と黄色)に塗られた箸を売り出して、寄付につなげた。
そして今、別のメーカーによる国連加盟国にウクライナ支援塗り箸を配る計画も進んでいる。箸を架け橋にする運動が世界中に広がりつつある。これが実現したら、国連メンバーの旗色も鮮明になるだろう。

 

なお、道の駅には、今は途絶えた「吉野塗」デザインの盆なども陳列されていたんだよね。。。吉野塗、下市塗とも呼ばれる漆器は、江戸時代に栄えたが、明治期に消えてしまっている。今は骨董で扱われるだけ。一目でわかる黒字に朱赤文様なのだが……陳列されていたのは骨董ではなく、近年の作品のようだ。どこかで復興したのか真似たデザインなのか。

 

2022/03/11

吉野割り箸巡り旅

実は昨日、今日と吉野山に行っていた。もちろん仕事である。

そのスタートに道の駅で腹ごなしをした。何気なく選んだから揚げ定食。で、びっくり。

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ちょ、ちょっと量が多すぎるのではないか。。。このから揚げ。ということが言いたいのではなく、箸だ。

これ、最高級割り箸の「らんちゅう」だよ。フツーの定食にらんちゅう割り箸が出てくるなんて、さすが吉野。
おそらく「らんちゅう」割り箸の価格は、小売りなら包装紙付きで一膳20~40円ぐらいはする。バラで1膳なら5~6円ぐらいはすると思う。もちろん産地だけに、もう少し安い仕入れルートがあるのかもしれないが、通常の中国産割り箸なら1円前後だから、やはり高い。しかし定食価格は1100円だったか、そこに含めたらたいした負担にはならないと想像できる。

ちなみに普及版割り箸「元禄」の国産ものなら、3円程度に抑えられるはず。

気をよくして、ちょうど道の駅では木工市が開かれていたので、木のカップと割り箸を100膳購入。

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カップは1000円だが、この天削割り箸は500円(税込)。やはり1膳5円だ。

その後、泊まった旅館では、まず夜は「らんちゅう」が出て、朝食には同じく高級割り箸「利久」。やっぱり心地よい。

どうだ、割り箸を味わいに吉野を巡らないか。(料理はともかく? いやいやいや。。。女将は「吉野川で採れた鯛の刺身をどうぞ」と言っていたが。)

……もっとも最後の店でお昼に柿の葉寿司とうどんを食べた際に出たのは、どうも中国製らしき「元禄」であった。これは締まらない。

2022/02/17

今頃振り返る、割り箸論争

久しぶりというか、割り箸のことが朝日新聞に掲載された。

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割り箸輸入量の激減を紹介しているのだが、昨秋に、このブログでも紹介したとおり。

コロナ禍の割り箸事情 

Y!ニュース「割り箸こそSDGsなアイテム。…」を書いた裏事情

ただし、数字は違う。拙ブログでは、竹箸が37.2億膳、木箸(その他に分類)は104.5億膳。合わせて141.7億膳。 こちらは、昨秋に昨年の統計として紹介したのだから2020年。この新聞記事は、138億膳としているが、これは2021年か。さらに4億膳ほど減ったことになる。コロナ禍だけに原因を求めていいのかどうか。テイクアウトの場合、箸はどうなっているのかも気になる。

記事で気になるのは、東大の井上雅文教授の研究で、割り箸(端材、間伐材、輸入)とプラ箸の環境負荷(主に温室効果ガス)を比較していることだ。ここでは端材割り箸がもっとも優秀としている。二番手が間伐材割り箸で、次がプラ箸。中国輸入割り箸がもっとも悪いという結果。
ちなみに間伐材というのは語弊を招くが、おそらく細い丸太をみかん割にして箸にする製造法のことだろう。プラ箸を3番手にしているが、洗浄による水質の悪化などの環境負荷も加えたら別の数字も出るかもかれない。さらに塗り箸(木製)はどうなるか。漆塗りはほとんどなく、多くは石油系塗料だと思うが。

この手のデータは、もっと世間に訴えるべき材料ではないか。

私も、これからは割り箸にこだわらず箸全般に目を配りたい。

 

 

2022/01/14

海につなげる割り箸の矛盾

中日新聞にこんな記事があった(引用は転載されたdmenuニュース)。

スギ箸使って海を守ろう 海と日本プロジェクト

おお、割り箸見直しか。それにしても海とつなげるとはなかなかの力業。

しかし……。

三河湾に生息するウナギなどの海洋生物を守ろうと、日本財団(東京)が推進する「海と日本プロジェクト」の県実行委は、国産スギの間伐材を用いた割り箸を作り、県内の飲食店に配布している。森林を育成することで川の栄養分を活性化させ、豊かな海洋環境を整えることが狙いだ。

とある。が、そこに持ち出したのが、森林の広葉樹の落ち葉が堆積してできた腐葉土に含まれる「フルボ酸」なのである。まあ、ここまではいい。目をつぶる(笑)。が、実行委の丸崎敏夫委員長(61)は「(腐葉土に必要な落ち葉のない)スギなどの針葉樹林が山に増えすぎたことで、三河湾ではウナギだけでなく、アサリなども減少している」と指摘する。

この指摘はどうかなあ。スギだって落葉するでしょ。スギ林の中を歩けば、いっぱい落葉がたまっている。本当は森を歩いていない証拠。あまりに頭の中だけの森を描いている。そしてウナギやアサリが減っている原因をフルボ酸に決めつけるのも問題あり。私は、別の原因を疑う。とくにウナギは、なにより採りすぎということを隠してはダメだ。シラスウナギを根こそぎ採取したら、そりゃ減るわ。アサリも、まずは砂地が必要だけど、砂防ダムのため砂が激減しているし。

それにスギがダメといいつつ、スギの割り箸を配布するというのは、スギを減らそうという意味?スギを伐採して広葉樹の森にする中で、伐ったスギを割り箸に? その発想では、いつか割り箸の材料がなくなることを願っているのか。


とりあえず「海と日本プロジェクト」は、愛知県内のスギなどの針葉樹の間伐材を用いた割り箸を2万膳製作。東三河を中心に、うなぎ屋や鮮魚関連の飲食店に配布しているそうだ。

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どこで製作したのか。。。最近、割り箸づくりをしたいという町が現れたり、わりと再注目されているのか。私も呼ばれてアドバイス?しているが、割り箸づくりはそんなに簡単じゃない。

なんか、割り箸を見直してくれるのはいいんだけど、もやもや感が残るねえ。




2021/12/19

割り箸の歴史が1300年に!

奈良・平城宮跡(記念公園)に「平城宮いざない館」という展示施設がある。

わりとお気に入りだ。だだっ広いし、無料だし。展示物はそんなに多くないが、古代遺跡からの遺物が並ぶとともに、復元した朱雀門や大極殿や南門……などの建設物の説明もあって、悠久の古代奈良の世界を感じることができる。

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私が散歩に出ると、どうしても山の中に入ってしまうのだが、たまには平坦な道を歩きたい時もある。野外ばかりではなく、施設を訪ねたい時もある。しかし生駒で平坦地は難しい。その時、平城宮跡はもってこいなのだ。130ヘクタール以上の野原なんて、今どきなかなかないよ。しかも歩けば、常に新しい発見がある。そこで今年も押し迫ってきた日に、またこの展示館を訪れたのである。

今回は「いざない館」で重大な発見をした(゚д゚)。

ごみ捨て場の遺跡の解説があったのだが、そこにこんな説明文が。

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読めるだろうか。お箸が大量に見つかっているのだ。しかも、あまり使い込まれていず、食べた後に捨てたらしい。これって……割り箸の起源ではないか!

割り箸とは、何も食べる直前に割るものではない。最初から割った箸もある。むしろ「木を割ってつくった」という意味と捉えるべきだ。基本は素の木製で、使い捨てであること。この発掘された箸は漆などの塗料も塗られていないし、使ってすぐ捨てたとなると、割り箸の定義に当てはまる。

だとすると、割り箸の起源は1300年前に遡れる???

これまで1837年の文献に登場するから誕生もこの頃とする意見も強かったが、拙著『割り箸はもったいない?』で紹介したとおり、1709年の古文書にも「わりばし」という文言が登場していることが郷土史家によって発見されている。300年の歴史があるとされてきた。
が、700年代の奈良時代の遺跡から見つかっているということは……起源は1300年前以上前になるのだよ( ̄^ ̄)。

すごくない? こういう思いを馳せることができるから楽しい。

 

 

 

2021/09/23

コロナ禍の割り箸事情

昨日の続編である。

某所から現在の割り箸需要量の情報が見入った。

まず昨年の輸入統計で見ると、竹箸が37.2億膳。木箸(その他に分類)は104.5億膳。合わせて141.7億膳。これが輸入割り箸だ。中国製が多いとはいえ、ベトナム製も増えている。ほかロシア製も少し混じる。

次に国産割り箸の生産量だが、国全体の統計はない。ただ吉野では1億膳に届かないほど縮小している(奈良県内の製箸主力3組合の20年度の生産量は計9127万5000膳)。金沢の最大手・中本製箸や樹恩割り箸グループなども2億膳いかないだろう。そのほかの産地を合わせても3億膳いくかどうか。国産も10年前の半分になってしまった。

つまり合わせても145億膳程度と推定できる。推計からこぼれ落ちたところもあるだろうが、どうやら150億膳に届かないとみてよさそうだ。昨日の想定以上の減少である。

もちろん、これは昨年だからコロナ禍で飲食店需要が壊滅的になった事情もあるが、仮にコロナ禍後の回復を見込んでも、160億膳から170億膳までもどるか危うい。とくに国産は一度縮んだら回復しにくいだろう。廃業してしまいかねないからだ。

割り箸を使い捨てのファスト・カトラリーから工芸品・木工品へと意識の転換を図るべきではないか。

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吉野の製箸会社と吉野高校などがコラボしてつくった「文様割箸」。1膳550円くらい。こうした工夫でプラ塗り箸の座を狙うべきではないか。

2021/09/22

Y!ニュース「割り箸こそSDGsなアイテム。…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「割り箸こそSDGsなアイテム。今こそ復権を」を執筆しました。

9月は全然Yahoo!ニュースの記事を書いていなくて、ヤバいな、これまで最低月2本は書いてきたのに……と少々焦り気味の下旬。別にノルマではない(自分で課したノルマか)何かと忙しかったのですよ、と言い訳しても休業宣言してもいいんだが、とりあえず1本だけでもと、ネタとしては以前から温めてきた割り箸について。ブログでは、すでに幾度も「コロナ禍にこそ割り箸を」とか「ストローを紙にするなら割り箸を」と書いてきたのだから。

ただ驚いたのは、文中にも触れた通り、現在の割り箸需要量の統計が消えたこと。

以前は政府の貿易統計とか業界団体の統計など、いくつかあった(それぞれ数字が違っていた)のに、今はみんな消えてしまっている。白書にも割り箸に関する言及はない。みんな興味を失ったか、そもそも産業として終わったと決めつけたか。

それでも見当としては、ざっと170億膳ぐらい。ただし昨年はコロナ禍で激減しているはずなので、150億~160億膳ぐらいになっているのではないかと推定している。国産割り箸も、以前は5億膳ぐらいは作っていたはずだが、今は半減しているんじゃないかな。

記事には触れなかったが、もう国産割り箸は量で勝負する時期は過ぎて、利益率で勝負すべきだと思う。具体的には高級割り箸の需要開拓を進めた方がよいだろう。とくに家庭用割り箸としてもっと宣伝できないか。我が家では、ずっと吉野杉箸の天削を使っているが、もう快適すぎて塗り箸にもどれない。漆塗料でつるつるの塗り箸よりずっと使いやすい。
大袋100膳入りで550円(税込み)。だとすると、1膳5円前後。年間一人50膳使っても250円なんだから、贅沢というほどのものではない。塗り箸の中には1膳数万円するものもあるし、安物でも1000円くらいはする。(百均のものは塗り箸と言ってもプラ箸か竹箸だろう。)つまり割り箸なら2年間分だ。

ほかにも新たな需要はあるはず。いっそアウトドア用とかバーベキュー用の割り箸なんてのを作り、最後はキャンプファイヤーで燃やしましょう、いやウッドプランクとして新たな調理器材として使いましょう……なんて提案はどうか。

販売量は少なくても利益率が高ければ、商品として成り立つはず。

……とまあ、いろいろ夢見るんだけどね。『割り箸はもったいない?』の続編も書こう、と言い出したのに、どうなるかなあ。

 

2021/09/04

朝日の割り箸記事で考える「割り箸復権の時代」

本日の朝日新聞別刷beに吉野割り箸の紹介があった。それも見開きド~ン!という記事。

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ま、この画像では読めないだろうから、一部を拡大。

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この記事では箸の始まりを考察しているのだが、そこで取り上げるのが江戸時代の『守貞謾稿』に記される「引裂箸」という言葉に言及している。またか……とうんざり。これ、古い資料に繰り返し載っていることの孫引きなのだ。さらに吉野に箸づくりを持ちこんだ人物として杉浦宗庵も紹介しているが、この人物は実在さえ疑われている。私は『割り箸はもったいない?』でだねえ……

と思っていたら、別項に「読む」として箸に関する資料を紹介していた。そこに載せていた。

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『割り箸はもったいない?』について、わりと詳しく紹介している。そして私が見つけた『守貞謾稿』より100年ぐらい古い「わりばし」という記述のある商家の出納簿も、一応紹介している。これを定説としないのは残念だ。それに、『割り箸はもったいない?』は絶版で、ここでいくら紹介してくれても売れないという点でも残念(^^;)。

ところで、割り箸は吉野杉からつくる樽丸(樽の材料)の余材であることを伝え、後半ではへSDGsに合致するんじゃないか、という声にも触れている。私も、持続可能だなんだとSDGsと持ち上げるのなら、もっと割り箸に注目せよ、しかもコロナ禍で衛生概念も問われているんだから、もってこいじゃないか……と幾度も主張しているんだが、なかなか動きがない。こうした記事でも火付け役にならないか……という気持ちになる。

そろそろ割り箸復権、の狼煙を上げられないかなあ。『割り箸はもったいない?』も復権じゃなく復刻しないかなあ。
そうだ、第2弾を書くか (゚o゚;) ! 『割り箸はSDGs!』とか。『希望の割り箸」とか。

もう一点。文中に「吉野の山は杉と檜の混合林で」とある。混合林ではなく混交林だろうが、これ、今ではあまり見られない。でも戦前まではスギとヒノキを混ぜて植えるのが普通だった。こうした変化も読み取ってほしい。

2021/05/13

コロナ禍と割り箸

久しぶりにラーメン屋に入った。これまた久しぶりに、こってり豚骨ラーメンを選ぶ。胃にこたえませんように……。

で、こんな張り紙が目の前にあった。

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通常使われているのは塗り箸とあるが、ようするにプラスチック箸である。が、割り箸があるなら、当然そちらを選ばねば。

というわけで店員に割り箸を要求した。ちゃんと箸袋入りの割り箸が出てくる。まあ、白樺製の元禄箸、中国製だろうが、プラ箸よりはまし。だいたいぬるぬるのラーメンを食べるのにプラスチックでは食べにくいでしょ。ずるずるすするには木の割り箸に限る。

食べ終わって改めて張り紙を読んだのだが、「当店では塗り箸を使用しておりますが、新型コロナウイルス感染拡大防止対策としてアルコールでの消毒を徹底しています。」とある。
それで気がついた。割り箸を注文する人は、コロナウイルスを警戒しているということか。私は、普段からある限りは割り箸を要求するようにしているが、あまりコロナウイルスと結びつけたことはなかった。それでも世間では割り箸の方がウイルス付着の心配がないというイメージが強いのではなかろうか。

ならば、コロナ禍の今こそ、割り箸使用拡大運動を展開できないかなあ。「割り箸は、貴方が割るまで誰も触っていません!」と呼びかけて。

それにレジ袋やストローまで追放するプラスチック排斥運動を行っているのに、箸だけがプラでいいというのはオカシイ。SDGsを持ち出してレジ袋の代わりに紙袋を使うのだから、プラ箸から割り箸へという声を盛り上げたい。

 

アルコール消毒のような手間をかけるのは、コスト高だから店側も歓迎ではないか。

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